「木」ともう一度出会いたい⑥幸せの定義


危機回避能力と、「居心地」

木を保管しているWOODBANKは、まるでパワースポットだった…。 こんなふうにパワースポット、なんていうと、え?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、体験的にそういうのって、本当にあるんじゃないか、と私は思っています。

霊感とか全然ないですが、「動物的勘」みたいなものは、結構あるほうなんですけど、「あ、ここは危険だ」とか「ここは安全だから気を抜いていい」とか、そういうことを良く感じるんですよね。 単なるビビりとも言えますけど、人間も動物ですから、ね。 そういう「生存危機回避能力」みたいなものは、あるのは当然とも思うわけです。

それを、普段の状況に移し替えて表現すれば「居心地(いごこち)」と言えます。自分が元気でいられる場所。楽しくなれる場所。ホッとできる場所、エネルギーチャージできる場所…。そういう場所は「居心地のいい」場所ですよね。 WOODBANKは、私にとってそういう意味で「居心地のいい」場所だったんです。

woodbankとえーいちシャチョー。そういえば、西洋に木の細工物を作る妖精がいましたね…

woodbankとえーいちシャチョー。そういえば、西洋に木の細工物を作る妖精がいましたね…

「じぶんちをパワースポットにする」計画
私は、これまで、その「居心地の良い」場所を求めて、旅をしてきたんですけど、よく考えたら自分の住んでる部屋でもっとそういうことを考えてみてもいいんじゃないの?と気付きました(今さらですけども^^;)。

私のオフィス兼個人部屋は、結構気に入ってます。でも、家具はすべて20年前に買ったお値段重視(つまりとても安い)な家具。それなりに気に入って買ったものですけど、これからのあと20年を背負う家具としては、ちょっと弱いかな、と思います。 このあたりを見直してみたい、という気がしてきました。 自分が好きな木で、自分の椅子や、机を作ってもらえたらめちゃくちゃ居心地のいい場所になりますよね!

私はこれまで、旅に出るためや、知識を得るため、という「ソフト」の方向に対してお金を使ってきました。あまり所有欲もないですし、また伝統工芸士の取材を続けていたこともあって、自分で「いいなあ」と思うものが度外れて値段が高かったりするもんで、所有することはあきらめていたのです。

でも、これから家具を買う時にはちょっとお金をためて、好きな木を選んで好きなデザインをしてもらって作ってもらう…ということをしてみたいと思いました。 いきなり全部は無理だけど、ちょっとずつちょっとずつ…。

南会津はご飯もお湯もサイコー!

本日のお宿・湯ノ花温泉 「本家亀屋」さん。

本日のお宿・湯ノ花温泉 「本家亀屋」さん。

さて、在庫確認などを一段落させてから、お待ちかね、本日のお宿へ! 南会津にはお湯どころも数か所あるらしく、お湯の里なのですね。今回のお宿「本家亀屋」さんは、もともとこの集落の庄屋さんだったお宅だそうで、古民家の中で美味しいご飯をたんまり頂き、お湯を楽しむことのできるお宿。えーいちさんたちがこちらに来ると必ず宿泊しているとのこと。

湯の花温泉には、小さな共同浴場が点在しており、たくさんのお湯を楽しむことができます。 食事まであまり時間がなかったので、私が入ったのはこの「弘法の湯」一か所。時間があったらハシゴしたかったんですけどね。

弘法の湯

弘法の湯

宿から歩いて5分。私が入った時には、ほかにおばあちゃんが一人だけ。とにかく余分なものは何もない、お湯を楽しむ浴場です。寒さでかじかんだ手足が伸びる伸びる! おばあちゃんとちょっとお話したら、毎日こちらに入りに来るんですって。贅沢ですよね~~~!うらやましすぎる!お肌ぴかぴかでしたよ。

さて、お待ちかねの夕ご飯です。こちらの夕ご飯は種類も豊富で量もすごい、味はもちろんサイコー!と聞いてましたが、ほんっとにその通りでした!

囲炉裏とイワナ。丁寧に丁寧に焼いていきます。

囲炉裏とイワナ。丁寧に丁寧に焼いていきます。

野菜・山菜や、地の魚が次から次へと登場します。 写真のイワナは、長い時間をかけてじっくり焼いてくれるので、骨までホロホロになって食べられるんです! そして、写真撮るの忘れてしまいましたが、赤カブの漬物が絶品でした!はしやすめとしたらちょっと多いかな、という量を盛ってくださってましたが、美味しいのであっというまに完食ですよ。

そしてそして、もうおなかいっぱい~何も入らない~~!と叫んでいるところに、これまた名物の手打ちそばが登場!
手打ちそばうわあああ、た、食べます食べます! おなかはもうはちきれんばかりでしたが、このツヤと香りはスルーできません!

自分にとっての「幸せ」とは
それにしても、すべてがじっくり、しっかり美味しゅうございました。派手な食材があるわけじゃないですが、すべてがきっちりと深い味でね。 幸せとはこういうことを言うだな~と思いました。

そう考えたら、お金ってちょっとあったらいいんですよね。 ないと困っちゃうからちょっとはないとあれですけども^^;。
しっかりとした地のものをちゃんと料理していただく。気の合う人たちと馬鹿な話をして笑う…。私は、そういうことがあればもう充分なんだなあ、と改めて実感しました。こういうことはそんなにお金はかからないです。もっと違う豊かさがありますね。私の幸せにはあんまり現金は必要ないのだなあ。

今回、この旅に誘ってくれたえーいちシャチョーには、とにかく感謝!
彼が実現させようと思っている「豊かな世界」を垣間見られたような気がしましたし、私自身も自分がなにをもって「幸せ」と感じるかを再確認することができました。

幸せな時間を体感させてくれた、できる男・えーいちさん酔っ払ってご就寝@こたつ。この後、インフルエンザが悪化して大変なことになることは、知る由もなかった…。

幸せな時間を体感させてくれた、できる男・えーいちさん酔っ払ってご就寝@こたつ。この後、インフルエンザが悪化して大変なことになることは、知る由もなかった…。

(終わり)

『この20人は、なぜすごいのか』/泉秀樹著


新年早々、お仕事のご報告ができてとてもうれしい正月二日!
おかげさまで1月は2冊の文庫が刊行されます。

まずはこちらの一冊!中面の編集を担当させていただきました。1月4日の発売です。

こちらは、ビジネス情報サイト「wisdom」で人気連載中の「今に生きる歴史を動かした男たち」から、構成・再編集したもの。
歴史エッセイで高名な泉秀樹先生ならではの情報・視点から描き出される「歴史を動かした男たち」の生きざま。「今を生き抜くための知恵を彼らの人生から少しでも読みとってもらいたい」との泉先生の思いから、本書は造り上げられました。

上杉謙信、武田信玄、織田信長、徳川家康、豊臣秀吉、平清盛、藤堂高虎、島左近、坂本竜馬、勝海舟…。

名だたる男たちの、王道のストーリーはもちろんのこと、意外な素顔も垣間見ることができるかと思います。

歴史に詳しい方はもちろんですが、歴史は苦手だけど「人間の生き方」には興味がある、という方にもぜひお手に取ってみていただきたい、との思いから、タイトルや装丁もいわゆる「歴史物」からは一線を画した造りになりました。

全体ですと360ページほどありましてボリュームたっぷりですが、一人につき20P弱で読み切ることができる構成です。ちょっとした時間の合間にお読みいただくのでもお勧めです。ぜひお手に取ってみてください!(むとう)

メリークリスマス!


xmas2今日は24日。いいお天気でよかった!
私はクリスチャンではありませんが、クリスマスはやっぱり楽しみたい派です。
そういえば、意外と知らないなあと思って、日本のクリスマスの歴史をちょっと調べてみました。

記録にあるものとしては、1552年、山口県。トルレス神父という人が日本人信者を集めて開催したのがもっとも古いみたい。
日本人が主催したものとしては、明治初め(1875年)。元南町奉行所の与力で、プロテスタント信者だった原胤昭(たねあき)さんという人が主催で、築地にあった教会で行われたそうですよ。ほ~。

それからたった150年余りで、日本人の欠かせない年間行事になったってことですよね~。

昨晩はちょっとフライxmas1ングですが、家族とクリスマスパーティしましたよ♪
母手製のクリスマスケーキにチキン。
2歳の姪っ子を中心に、みんなが笑顔。美味しいものを食べて幸せな夜でした。

みなさまも良いクリスマスを過ごしてくださいね~!

「木」ともう一度出会いたい~南会津へGO!~②


南会津町は山の里
さて、ラボラトリーのえーいちさん、ハタさんとの楽しいドライブはあっという間に過ぎ去り、午前中には南会津に到着しました。

さて南会津ですがどのあたりにあるかといいますと、福島県南部の山深い地域にあります。
「会津」というと、先だってレキベンでもご紹介しましたように、白虎隊ゆかりの会津若松市を想像する人が多いかもしれませんが、会津若松へは、車でも2時間ぐらいかかるとのこと。結構遠いですよね。
東北道で那須塩原インターで降りてそこから2時間くらい。南の方は栃木県日光市と接しているそうです。

人と馬が共に暮らした住宅、「曲家」
予定よりちょっと早く着いたので、近くにある「南会津町前沢伝統的建造物群保存地区」にいってみました。

こちらは、平成23年に、国指定の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたばかり。言ってみたら「国指定重要文化財」に指定されたってかんじですね。

前沢集落。

前沢集落。

このあたりの集落では、昔は各家庭で農耕馬が買われていたそうなんですが、その時代には、人と馬がひとつの家で生活していたそうなんですね。写真の家のように「L字型」の間取りがその代表的なデザインで、「曲家」と呼ぶそうです。前沢集落にはそんな曲家が今もたくさん残っているんだそうです。

重厚!かっこいい~!

重厚!かっこいい~!

こういう木の家はすごくかっこいい!と思うのですが、えーいちさんのお話では、こういう木造の家って、もう法律的に建てることは難しいんですって。防火とかそういう点で、許可されないんですって!
私は自分で家を作ったりしたことがなかったので、そのあたりのこと全然知らなかったんですけど、なんか、わかるようなわからないような理屈ですよね…。
美しい木造の家は、新しく建てられないのだなあ、としみじみ考えながら、割とシリアスにこの風景を眺めました。日本の原風景はこれからどうなっていくんでしょうね。

おいおい^^;、そっち??

振り返ると二人が熱心に見ていたのはガチャガチャの中身だった…^^;

専門家御用達のお店「きこりの店」
さて、そんな前沢集落から車で15分ほどのところに、今日お世話に「きこりの店」はあります。
ラボラトリーさんでは、こちらで無垢材を購入したり、製材してもらったり、倉庫に保管をしてもらったりしてるんだそうです。
aidsu-4なるほど~!こういう専門家御用達のお店があるわけなんですね!

めちゃくちゃ大きい板材がこれでもかと!

めちゃくちゃ大きい板材がこれでもかと!

店内には見たこともないような大きな板や丸太、またこちらで造ってらっしゃるという家具の見本などが所狭しと並んでいます。

私としては、こんなに立派な木材をこんなに見たのは初めての体験です。なんて立派なんでしょう!木ってやっぱすごい!

私たちが、普通に生活していて出会うのは、もっと小さくなった状態(家具や木製品)だったり、もしく生きている木ですよね。
それに、生活しているあたりでは、こんな巨木はなかなかもう見られないです。神社のご神木として観ることができるくらいです。

こちらには、そんな立派な木がたくさん集められているのですが、それだけでなんだか特別な場所だ、と思いました。
神様が集まってきてる、みたいな感じです。

(続く)

カピバラに会いたい


木ともう一度出会いたい、まだまだ絶賛継続するはこびですが、
今日は、ちょっとカピバラに会ってきたので、そちらのご報告を。

埼玉県こども動物自然公園で毎年大好評の「カピバラ温泉」をみにいってきました!

こども動物自然公園は、なんといっても、動物のさくの中に入れる、というのがポイント高いのです。
私は、年間パスポート(たったの1500円!)保持者なので、公園のようにこの動物園を愛用しています。

こちらでは毎年11月から、カピバラをお風呂に入れて気持ちよさそうにしている様子を見せてくれるのですよ。それもめっちゃ近くまで行けます!

おいでやす~

随所に遊び心満載。暖簾が下げられて、飼育員さんは「カピバラ温泉」と背中に書かれた法被を着ています。
カピバラはご存知のように、世界最大のネズミ。もともとあったかいアマゾン河流域を中心に生息する、水辺の動物。なので、手には水かきがありますし、泳ぐのは大得意です。

足。水かきがありますね。

だから、寒い日本の冬にお湯に入れるのはは大歓迎みたい。
毎日2時からお湯を入れるんだそうで、もうその10分前くらいにはカピバラさんたちが、風呂おけに入って待機しています。
お湯入れますよ~、の飼育員さんの声。
カピバラさん、待ちきれないのか、お湯の吹き出し口に体をくっつけてますよ。そんなに待ち遠しいのか~~w

お湯がたまってきたら、「今日はゆず湯です」と飼育員さんがゆずを投入!どんどん雰囲気が高まってきました。まさに露天風呂の趣き!
うたせ湯までありますよ~~。カピバラご一同、満喫してます。いい表情です!

うたせ湯満喫中!

みてください、この表情!
みてるこっちまでうれしくなっちゃうようなこの姿!ご満悦です。

もう理屈なんて要りません。
疲れたらこのカピバラ温泉に来てみてください。絶対心がゆるーくなりますよ!
この展示は、子供より大人の方が盛り上がるかもしれない。
彼らのなごんでる表情は、日頃お疲れの大人にヒーリング効果抜群。

ヒーリング効果満点の写真!

私は寒いのでやりませんでしたが、オプションとして、「カピバラの近くで足湯もできます!」とのこと。
お好きな人にはたまらない企画ですね。私も誰かと一緒に行ったらぜひトライしてみたいと思います。
(注:今日は一人で行きました)

埼玉県こども自然動物公園
http://www.parks.or.jp/sczoo/
アクセス:東武東上線高坂駅バスで10分ほど
「カピバラ温泉」は3月下旬まで開催。

「木」ともう一度出会いたい~南会津へGO!~①


日本人は、「木」が大好き
都会に住んでいると、ついつい忘れがちですが、ふと、周りを見渡しますと、意外と木が植わっていることに気づきます。
あっと驚くような小さいスペースに緑を植えたりしてますよね。プランターだったり、場所は限られますけど、少しでも植物を植えときたい、と思うのは日本人の本能の一つ、といってもいいかもしれません。

さて、そんな環境の中で、最も身近な木、と言えばそれは、木を素材に造り出したもの~「家具や道具」、なのではないでしょうか。
「緑」ではありませんが、この茶系色は私たちにとってはなくてはならない色だと思います。

歴史的に見ても、日本人ほど「木」という素材を愛し、使い尽くし、また恩恵を受けてきた民族は珍しいかもしれません。
たとえば「仏像」一つとっても日本人は木をいかに愛してきたかがわかります。
じつはもともと、仏像は金属や石を素材に造られるんです。これって結構意外じゃないですか??
私たちの身の回りにある仏像、有名な仏像は木を素材にしたものが多いですよね。でも、アジア各国に行くと、木で造られている仏像は、むしろ珍しい。仏像は「肌が金色に輝いている」とお経にも書かれていますから、金属から作られる方が理にかなっているのです。

でも、日本では圧倒的に「木」を素材に作られています。 身近にあった素材だから?とも言われますけど、日本人にとって「木」はそもそも『神』でもあったので、「木(神)から聖なる存在である仏像を彫り出した」ンじゃないかと思いますね。「 大事なものを作るときに、木で造りたい」と思うような心情がセッティングされてるんじゃないか、とさえ思います…。

改めて「木」と出会う旅へ
と、前置き長いですけども^^;。
先月末、南会津村(福島県)にいってきました。

実は、来年から、めっちゃ素敵な家具や道具をオーダーメイドで制作している家具作家集団・ラボラトリー(株)さんと一緒にお仕事をさせていただくことになりましてですね!
「材木調達・製材、在庫確認で南会津に行くけど、一緒に行く?」とお誘いいただきまして、ウホウホと同行させていただきました。

laboratoryの素敵なオフィスと家具たち!めちゃくちゃきれいです!

以前からたくさんの木材を福島県南会津に保管していると聞いていて、そんな機会があったらぜひ連れって下さいと言ったのを覚えてくれてたんですよ~。ありがたい!! ほんと、一度見てみたかったんです。

「温泉は最高だし、おそばも美味しいよお」
と、シャチョーのえーいちさん。
えーいちさんは、同い年でもともと友人ですが、一人で仕事を始めてからぐんぐん距離が縮まり、最近ではすっかりキョウダイみたいな感じ。

そして、もう一人、えーいちさんの相棒・ハタさんは一歳下。ほぼ誤差範囲ですよね。同い年カウントです。
ハタさんともよく考えたら数回しか会ってないんだけど、数回しか会ったことがないことをうっかり忘れてしまうほどなじんでいます。キョウダイ2です。

それにしても、木材がそんなにたくさんあるところなんて、初めて行きますよ~!
「木」と改めて出会う……そんな気持ちで、わくわくしていました。
朝早くから浮き足立つ私。那須高原で途中立ち寄った牧場では、えーいちさんお勧めのソフトクリームもカンパイ気分でいただきましたよ。

浮き足立ってます。

(続く)

【犬スペシャル】秋田犬に会いたい~展示会編~


今年最後の秋田犬保存会主催の展示会へ
日本犬に思いをはせ、来年の予定など立てようかと思ってリサーチしていたら、秋田犬保存会のHPで、今年最後の展示会が埼玉県内で開催されるという情報をゲット!

おおおお、これは、行かねばなりますまい!
いつかは、本場の大館市にも行きたいですけど、まずは肩慣らし?です。

そんなこんなで、どうにかお仕事を土曜日で仕上げ。日曜日の午後の時間をこじあけました。
調べてみると、案の定埼玉県内は移動が大変。我が家から会場のしらこばと水上公園(越谷)は何と一時間半かかります。
しかも乗り換え三回もあるし。いやはや。

とはいえ、はるばる訪ねた甲斐がありました。
短い時間でしたが、美しい秋田犬をたくさん出会うことができましたよ!

秋田犬って?
ところで、この漢字、「あきたいぬ」と読みます。って知ってました?
いっぱんてきには「あきたけん」という人も多いかもしれませんが、『あきたいぬ』が正解です。
もともとはマタギ(山岳部で狩猟をしたひとたち)とともにあった「マタギ犬」がルーツだそうで、江戸時代に入ってから、藩主が闘犬を推奨し、より強い犬種にするためにいろんな犬を掛け合わせ、大型化させたらしいです。天然記念物に指定されている日本犬のなかで唯一の大型犬なんですね。

実際に会ってみると、秋田犬はやっぱり大きいですね。脚も長くてほかの日本犬とはちょっと違う感じです。
私もこれまで、何度か秋田犬に会ったことがありますが、会うたびに、わ、でか!と思うんですよね。しかも、妙に腹が据わってるというか、すごい貫禄がある犬です。子犬ですらなんか犯しがたい貫禄を感じます。

会場は駐車場で行われました。たくさんの秋田犬が大集合してます。

さて、はるばる到着したら、もうすっかり宴もたけなわな時間帯。早速会場へ。時間を読み間違えてました。危ない危ない。
予選はもうほぼ終了してました。

でも、いいんです。

ちらっとでもリアル秋田犬に会えれば!

来場者はほとんどが関係者。私のように単なる観客、という人はほんのわずかだろうな~という感じでした。ちょっと肩身が狭い感じです。
でも、わざわざ一時間半も掛けてやってきたんですから、遠慮してる場合じゃありませんよ!
会場でお披露目をしている子たちをとにかく激写しまくり!さすがにここに出てくるような秋田犬ですよ。みんなかっこいい&キレイ!

なんてかっこいい!!きれいな毛並みと体格!

秋田犬と言えば、この写真のイメージですよね。茶色と白の分厚い被毛。
そして、くるりと巻いた尾っぽに、太い脚。いいですね、ほんとかっこいいわああ。

ちなみに、けっこういろんな被毛の色があるそうです。この子は赤(茶色)ですが、ほかに、白、虎毛、胡麻の子なんかもいます。
虎毛やゴマの子は、よりワイルドな感じがしますね。柄だけでかなり印象が変わります。

柄が変わるだけでなんかワイルドさが増します。

ちょっとコワいw。
しかもこの子とは目があって睨まれてしまいましたし。コワいとか言ってもこの子はまだ幼犬。なのにこの貫禄、というのがさすが秋田犬ですね。

それにしても、今日は寒かった!
知り合いもいませんし、とにかく超アウェイ。
2時間ほど見学させていただき、今日は撤退しました。

やっぱり本場で秋田犬に会ってみたい。あわよくば抱きついたり遊んだりしたい!
改めて、決意を新たにしました。来年は何としても本場に行ってみたい!!

仏像holicになった理由~世界は広く深く~


それぞれに名前がある、と知る
子どもの頃の私には、植物も動物もまったく同じように見えて、同じように名前を付けて話しかけたりしてました。名前を付けて呼びかける木や花は、人間の友達と一緒なのです。

ある日、きれいだなあ、と思っていた花の名前を教えてくれたお爺ちゃんがいました。その花は「ユキノシタ」という名前でした。私は「シロさん」と呼んでましたが、断然「ユキノシタ」という名前が似合ってます。透明感のある白さといい、地面に近いところに遠慮深く咲く感じといい、まさに「雪ノ下」ってかんじ。

同じように、いつもおやつをくれるお寺のお坊さんが、いつも見ている丸い頭の仏像が、お地蔵さんという名前だと教えてくれました。丸い頭でちょっと地味だけど、親しみやすそうな雰囲気が、なるほど「ジゾー」って感じだなあ、と思ってすぐに覚えました。

一度覚えますと、ほかの場所にその「ユキノシタ」や「ジゾー」がないか探してしまいます。あ、また居た、またあった!
それまでひと固まりだった世界が、一つ一つ独立した存在として視界に入ってくるような感覚です。世界はどんどん広く深くなっていきます。

……そんな中に仏像という存在もあった、って感じでしょうか。だからよくわからないけど、仏像の名前はたくさん覚えました。雰囲気で見分けられるようにもなりました。植物を見分けるように。

さらに世界は広がっていく

大人になって、少し知識も入ってきますと、自分の中にまた新しい「フック」ができていきます。

多くの文化人が仏像についてエッセイを残しています。仏像に「はまる」と、旅に出る→文章を書く、ということをしたくなるのかも。私はこんな本を読んで、さらにまたあこがれを強くしたのでした。

たとえば、「願成就院の仏像を作ったという運慶作の仏像ってほかにもあるのかな?」と調べていろいろ見に行ったりしますね。 また、知識が入ってきてようやくそのすごさがわかるものもあります。たとえば、奈良の大仏さんは、私にとってまさにそうでした。

ものすごく大きい!という意味ですごいなあ、と思ってましたが、あまりにも観光地化していて、自分の中では「俗っぽいなあ」なんて思ってしまってたんです。それに創建当初のものではなく江戸時代のものであるということも、古い仏像が好きな私にとっては、正直言ってあまりそそらないなあ、という感じだったんですね。

でも、大人になってから、そもそもあれだけ大きい銅製の仏像をつくることがいかに大変か、ということを知りました。さらに、何度も燃えてしまい、そのたびに建て直されたということが、「奇跡」のようなことだったことも知りました。その大事業を命をかけてやり遂げた人たちがいたから、あの大仏さんを私たちが見ることができるんだなあ、と気付いたのですね。

そして、仏像holicになりました。
こんなふうに、観て「おー!」と感動して、知って「ほお~」と感心して……を繰り返しているうちに、見事に仏像ループにはまりこみました。
なかなか抜け出せない無限ループです(笑)。

有名な仏像でもまだ拝観してないものもたくさんありますし、無名の仏像まで入れたら無限といってもいいでしょう。おまけに「好き!」と思ったら何度も会いたくなるのが人情ってもんです。新規開拓もしたいけど、リピートもしたい、となるわけですよね。

いや~、困った困った!
でも、この果てしない感じが、またよいのです。

私はどんどん歳をとっていきますが、仏像はほとんど変わりません。
変わっていない仏像を観て安心したり、その仏像を観て、自分の感じ方が変わっていることに気づいたりするのがまたよいのですね~。

こうして、ブツタビしたくなっちゃうんですよね。ほんと、無限ループです。
きっと死ぬまでこのループからは逃れられないんじゃないかと思います(笑)。
楽しい苦しみです。

そんなわけで、また、ブツタビに出かけますよ~!
次は、どこに行こうかな…。

(おわり)

イシブカツvol.8③古代に思いをはせつつ…うどんでしめる。


埼玉古墳群、でかい!
さて、大きな板碑を見たらいよいよ。埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)で古墳へゴー!

埼玉古墳群全図。(「ガイドブックさきたま」P2より引用。ピンク字はムトウの補足)

古墳となるとイシブ、とうかレキベンのテーマな感じですけどね。 実はこの埼玉古墳群にあるさきたま史跡の博物館で「原始・古代の職人集団」という講演会があり、それを聴講したい、というの

も今回の大きな目的の一つだったのです。

前回、聴講した栗島先生の講演会「古墳へと運ばれた石」の中で、大きな石を切り出したり、加工する専門的な技術を持った人たち(職能集団)が、縄文時代くらいからいたんだよ、とおっしゃられて、実際石を切り出したであろう集団の古墳の話などをしてくださっていたんです。

それで、ひょっとしたらそんなお話が聞けるかな?と思ってお邪魔したんです!せっかく講演会を聞くなら、やはり全国でも有数の古墳群を見ないわけにはいきません。もちろん、最初にご紹介した八幡山古墳の石室を見るとわかるように、石は重要な素材ですからね。

日本最大の円墳なんですよ~~! 

円墳のなかで日本最大なんですよ!!丸墓山古墳。もっと埼玉県民は誇ってもいいんじゃないかな~~^^;

丸墓山古墳。でかすぎて全体像が全く分かりません^^;。

さて、そんなわけで、まずは丸墓山(まるはかやま)古墳です。 この古墳、円墳(真ん丸な形の古墳)なんですが、何と日本最大なんですよ!! これってすごいことですよ。声を大にして言いたい!!

古墳とかそういうのは関西の方がすごそうじゃないですか。関東は後進国みたいな、ね。でも、必ずしもそうじゃないと思うんですよ。これだけ大きな円墳があるということは、これを作れるだけの文化、それを揺籃する富の集積=権力が、この地にあったということですもん。

「埼玉県民、ここ威張っていいとこだから!!」

説明板に小さく書かれた「日本最大です」の言葉に、石田さんも思わず突っ込んでます。いや、ほんとそうですよ。「日本一」って。それだけで商売になるってのに…(ブツブツ)。

実は、この埼玉古墳群のある行田は先日公開された映画『のぼうの城』の舞台になった場所です。 こちらの丸墓山は、その時に石田三成が水攻めをする際に本陣にしたんだそうです。確かに、周囲は平たいので、この古墳の上に立つと四方が見渡せます。正面に忍(おし)城天守閣も見えて、ばっちりですね。 きっと、これからは戦国武将マニアがたくさん訪れるんだろうなあ。

国宝・金錯銘鉄剣の出土した場所
さて、そんなでかい円墳のお隣にはこれまたでかい前方後円墳がありまして、これが有名な「稲荷山古墳」です。

稲荷山古墳。やっぱり大きすぎてよくわからない写真。

日本史をとってた人は覚えてると思いますが、あの有名な「国宝・金錯銘鉄剣」が出土した場所。 この鉄剣、なんでそんなにすごいかというと、115文字の文字が象嵌されていたんですが、それには、埋葬された年、埋葬された人の名前や略歴が記されていたんです。これは、あの古事記や日本書紀の成立よりも250年もさかのぼるんだそうで、記録としてとっても貴重。

鉄剣エンピツ!絶対つかえない!105円。

250年前って結構昔ですよ。私たちで考えたら江戸時代中期ですもんね。だから、もし日本書紀を作った人がこの鉄剣を見たとしても、おお、そんな昔の記録なんだなあ、と思ったんじゃないかな、と思うんです。ってくらい古い記録です。

ちなみに、その鉄剣は、こんなグッズもありました。もちろん買い! へた字系フォントって感じで味があっていいですよね。だれかこれフォントで作ってくれないかなあ。そしたら買うのに。

さて、そのまた隣にでかい前方後円墳があります。「二子山古墳」です。これもめっちゃでかい。なんか写真載せても意味わからない写真なので、写真はもういいやw。 実はこの古墳は、武蔵野国(現在の東京、埼玉、神奈川県一部)で一番でかい古墳です。全長134メートル。でかいなあ。

なんだか埼玉古墳群、古墳がでかいし出土品もすごいし、なんかも息切れしてきましたよ。だって、この狭いエリアに大小取り混ぜて40基も古墳があったことがわかってるんですって。現在は9基だけが保存されてますが、9基だって十分多い!

さて、最後にもう一基だけご紹介しましょう。

将軍山古墳。展示館があります。

将軍山古墳です。こちらは円墳部分にダイレクトに展示されていて、中に入って復原をみることができますよ。
石室の構造は、前にご紹介した八幡山古墳と同じような感じだったみたいですね。天井は大きな板石が乗ってて。
馬具や鎧など、いかにも武人らしいきらびやかな装飾品がたくさん出土したそうです。とにかくゴージャス。

さて、そんなこんなで、歩き回ってましたらそろそろおなかがすいてきました! イシブカツでは、「地のものを食べる」が基本です。 しかも、ゴージャスなものというよりは、そこに住んでいる人が普段食べているものを食べたいと思ってるんですね。そんなわけで、埼玉の石ものを見て廻ってる間は、当面「うどん」で決まり!

肉汁うどん。

調べてみると埼玉古墳には、埼玉では有名なうどんや『田舎っぺ』の支店があるではないですか。

午前中に、八幡山古墳→真名板板碑→埼玉古墳群をこなした私たちのおなかはぺこぺこ。

定番の肉汁うどんときんぴら、糧(かて)を注文しました!

すごいボリュームですが、一気に完食!美味しい!! こちらのうどんは、とっても正しい武蔵野うどんだと思います。麦粉の香りもいいし、こしもガッツり。うどんのつゆも甘すぎず、カツオだしが効いていて本当においしい! 埼玉古墳に行ったらぜひこちらのうどんを食べてみてください。埼玉以外の人は、おお!?と思うと思う。私もそうですけど、埼玉の人はこういう食べ方をしてるんですよ!当たり前すぎていわないんだけど^^:;。

すっかり満腹になった私たちは、本日の最大イベントの講演にいきました。わくわくしながら行ってみると… あれれ?? なんだか、告知されていた内容とちょっと違うぞ?まじっすか!? 結局、大変失礼ではありますが、途中で失礼していました^^;。ちょっとがっかり。

こうしてイシブカツ8回目は無事に終了。 帰り道に実はもう一基板碑を見ましたが、それはまたの機会にご紹介しますね。いやあ、やりきった!!
(「イシブカツvol.8」終り)

さきたま史跡の博物館・埼玉古墳群
http://www.sakitama-muse.spec.ed.jp/index.php?page_id=157

温泉、サイコー!@白寿の湯(埼玉県)


今日はどうしても体調を上げたいので、突然ですが温泉に行ってきました。
こういう動きができるのは、まさに自由業のだいご味ですね!

場所は、埼玉県北部にある神川町というところ。周囲を山で囲まれた静かな町です。
埼玉県と言ってもほぼ群馬ってかんじ。実は埼玉県出身ですが、神川町という場所があることを今日初めて知りました。すみません;;!。

この温泉、コスメや美容にめちゃくちゃ詳しい友人が、お肌にいいのはこの温泉!と教えてくれたんです。埼玉県下でも、泉質の良さで一・二を争うんだよ!と。
そう言われたら行くしかありません。友人Kさんをお誘いして早速ゴー!

白寿の湯の周りはこんな感じ。山に囲まれています。

結果。

めちゃくちゃよかったです!
ちょっと驚きました。こんなに近くに、こんなに本格的なお湯があるんですね。

日帰り銭湯ってよく見かけますが、温泉とはいってもちょっと??というところも結構多いですけど、ここの温泉は「湯治」レベルじゃないかな、と思いました。下手に高価な美容液買うより、こちらに入ったほうが多分いいな、と。
見た目は茶色がかったお湯で、なんとなくねっとりと肌に絡む感じ。でもけして重たくはありません。温度はそれほど高くありませんので、熱いのが苦手な人も長湯できるんじゃないかなと思います。

そして、素朴ではありますが、ご飯を食べるところもなかなかいい感じでした。
私がいただいたのは「姫豚丼(赤)」。Kさんは「姫豚丼(白)」
このあたりの名物である姫豚の丼ぶりですが、私の食べた(赤)はタレ味。(白)は塩味なんだそうです。

見たまんま、美味です!(980円)

美味しい豚肉とたくさんの玉ねぎを甘辛いたれで味つけてます。間違いなく美味い取り合わせですよね!!奇をてらわないド直球のおいしさで私は好きです。

帰ってきてからも、体がなんとなく軽いです。肌もしっとりしてるし、いい!
これはまた行っちゃいますね~!

スタッフの皆さんも、みんな感じ良かったですよ♪
遠くから行っても、納得のお湯だと思います!
ただ、平日の今日でさえ、結構お客さんが入ってたので、休日はすごいんじゃないかなあ^^;、と。できれば平日をお勧めします!

白寿の湯
住所   〒367-0301 埼玉県児玉郡神川町渡瀬337-1
TEL   0274-52-377
http://www.yugo.co.jp/spa/hakujyu/index.html
:JR高崎線本庄駅南口より朝日バス(神川町神泉総合支所行き)下渡瀬下車約1分