file.117 紀の国屋本店の「江の島もなか」


いちにちいちあんこ

先日、江ノ島に行ってまいりました!

今回は、「洞窟風呂・ローマ風呂」が名物という老舗旅館・岩本楼さんに投宿してみましたよ!
岩本楼さんは、もともと江島神社の別当を務めた岩本坊(岩本院)で、鎌倉時代から続く由緒正しいお宿です。
ロビーには、鎌倉時代後期(?くらい)の弁天さんと眷属の童子がずらりと並んでいて、普通のお宿ではありえない不思議な雰囲気。館内には資料室もあり、その長い歴史を見ることができます。

お食事も丁寧に作られていておいしかったし、国指定重要文化財のローマ風呂も、洞窟風呂もオリジナリティあふれる感じでとてもよかった!満足満足♪

さて、江ノ島に行くとなると、どのあんこを食べるか、ということになりますよね。

前回は、井上総本舗でクリームあんみつと貝最中をいただきました。

もう一度いただきたいと思うほど、井上総本舗さんのあんこは美味しかったのですが、なかなか江ノ島にくることもできないので、今回はそれ以外のお店で…ということで。

今回はこちら!紀の国屋本店さんの江の島最中をいただきます!

20160313-1こちらのお店は、女夫饅頭や、お団子など、いろんなお菓子がありますが、やはりこの可愛い形のもなかにしちゃいました!

20160313-2ほたて、さざえ、はまぐりの形をしたもなかだなんて、ほんとキュートですね!!
味も三種類違いますよ♪

 

IMG_3188左のホタテの貝殻に入っているのはゴマあん、真ん中のサザエがこしあん、ハマグリがつぶあんです。

生地はサクッと、あんこはそれぞれがていねいに美味しい。私は特にこしあんが好きなかんじかな!

こちらのお店では、このもなかの皮と同じ(ひょっとして一回りでかいのかもしれませんが)のに、アイスを挟んで販売もされてました。
それも美味しそうですが、なにぶん大雨だったので、買い食いはできなかったのでした^^;。

次回は、アイスも食べてみたいと思います!

紀ノ国屋本店
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140403/14004847/

file.116 菱田ベーカリーの「羊羹ツイスト」


いちにちいちあんこ

お仕事先の最寄り駅を降りて、駅前のスーパーでおやつを物色。
長丁場な作業になった時に、どうしても甘いものが欲しくなるので、あらかじめ買っておくんですが、このスーパーが素晴らしくてですね。意外な地方の名物ががっつり置いてあるんですよ!

それも結構コロコロ仕入れを変えてくれるので、時間があるとチェックしてしまうという癖がついております^^。

さて、そんなわけで、冷蔵コーナーを丹念に見ておりましたら…

おおおお!なにこれ!?

思わず手に取ったのは「羊羹ツイスト」というパン!
一見見た目はチョコレートコーティングのように見えますけど、これが羊羹だ、と。

すごい!なんて斬新なんでしょう。

もちろん迷わず購入。
お仕事先で作業が一段落したところで、さっそうと取り出してみました。

20160305-1

お得意先の打ち合わせスペースで、勇気のある行動です。しかし、ちょうど、作業が終わって次の来客をお待ちするのに30分ほどぽかっと時間が空いたのです。お許しを~~

心もち、姿勢を小さくしながら写真を撮ろうと身構えたところに、いつもお世話になっているYさん登場。

「わ!武藤さん、それ駅前のスーパーで買ったでしょ?!」

ひゃ!見つかってしまった!照れくさい!…と思いつつ、Yさんはいつもおやつをくださる優しいお方なので、許してくださるでしょう。許してくださるどころか、共感の「おお!」という歓声を上げてくださってるではありませんか。

「それ、面白いと思って僕もこないだtweetしたんですよ!」

おおお、さすがスイーツ情報発信基地・Yさん。Yさんは男性ですが、カフェやスイーツ情報にとても詳しくていつも教えていただいています。女子力、間違いなく私の数倍はあります。

そしてYさん、なんとおやつを私に上げようと思ってわざわざ来てくださったのでした。
そんなわけで、歌舞伎揚げ~バター醤油味~ゲット。Yさんありがとうございます!

そしていよいよ…
20160305-2見てください。
こうしてみますと、チョココーティングにしか見えませんが、この黒い部分が羊羹ですからね!

20160305-3

割ってみますと、ホワイトクリームが入っています。昔懐かしいクリームです。菱田ベーカリーさんのサイトを見ますと「ホイップクリーム」と書いてありますが、生クリームではないと思います。

20160305-4

まずは、羊羹部分をこそげ摂るようにパクリ。

あ、あああ!

確かに羊羹です!

他の部分も含めてパク。

すると、こしあんぱんクリームが入ってるって感じのお味になります。見た目よりすごくあっさりしてますね。なるほど、これはいいなあ。

菱田ベーカリーさんのHPを拝見すると高知県宿毛市にある老舗のパン屋さんみたいですね。学校の購買なんかでも売ってる、って書いてあります。

この「羊羹ツイスト」は、実はアレンジバージョンとのことで、オリジナルは「羊羹パン」というパンなんだそうですよ。こしあんぱんの上に羊羹がかかってる、というあんこ好きには夢のようなあんぱんです。高知県南西部から愛媛県南部にかけてつくられている、ご当地パンのようです。

ツイストパンも美味しいけど、その羊羹パン食べてみたいなあ!!
美味しかったです♪

菱田ベーカリー
http://hishidapan.co.jp/

file.115 因島はっさく屋の「はっさく大福」


いちにちいちあんこ

銀座で打ち合わせが終わった後、ちょっと時間が余ったので、ぶらぶら。
広島の物産館に吸い込まれるようにはいって行くと、なんとはっさく大福があるではありませんか。

以前、尾道を旅していた友人が食べているのをSNSでみて、ぜひ食べてみたいと思っていた逸品です。

20160225-3たくさん買いたかったのですが、要冷蔵。このあとも仕事先で長い作業がありますので、断念。残念ながら一個だけです。

20160225-2

お餅がフワフワ!
羽二重餅みたいですよ!

室温が高かったので、ちょっと水分出てきちゃってるかなあ。ギリギリセーフって感じですね。繊細な大福です。

20160225-1 割ってみましたらこんな感じです。

はっさくがおおきいですね!
大きな二房まるまる入っています。

なんと、はっさく(八朔)って、因島発祥なんですって。そして、はっさく大福も因島発祥。
HPを拝見すると、周りを包んでいるお餅の原料には、ミカンの皮も入ってるんですって。よく見ると確かに薄らオレンジ色かも。

味のほうは、美味しいんですけど、美味しいんですけど…ううう。

すごく美味しいんですが、はっさくが強いので、すべての味を凌駕してしまっています。
これは白あんじゃないほうがいいんじゃないかなあ。

「はっさく大福」発祥のお店、という「餅菓子 かしはら」さんのHPを拝見しますと、いろんなあんことの組み合わせを実験し、一番評判が良かったのがこの組み合わせだったとのことなんですが…。

好みもあると思いますが、はっさくのダイナミックさを残し、なおかつ大福らしさを出すならば、小豆のこしあんがいい気がします。味がぶつかると思いますが、ぶつかるぐらいにしないと、あんこ感がみえずらくてもったいない。

とはいえ、確かに美味しいんですよ!
今度ははっさく好きな母にお土産で買って来ようと思います。

因島はっさく屋
http://0845.boo.jp/hassaku/index.html

file.113 玉屋製菓本舗の「大仏焼」


いちにちいちあんこ

以前から、鎌倉ホームの売店にあるこの「大仏焼」が気になっていたんですよ。
しかし、いつもじーっと見つめては、もうすでにお土産も買ったし、あんこものをそんなに一気に買ってもしょうがないしなあ、と思い、一度も買ったことがありませんでした。

また正直言って、「ザ・お土産」って感じじゃないですか。ホームのキオスクで売ってるお土産です。大量生産の出来あいのお味なんじゃないか、……そういう躊躇もあったことは否定できません。

だって、このパッケージ、ちょっと不安になりませんか?

20150120-5最近のお土産品ってお洒落なパッケージなったりしている中で、この包み紙だけ、DTP以前のものであろうことをほうふつとさせるデザインです。

……いや、まてよ。
って、ことは、逆をいくのではあるまいか…!?
つまり、最近はやりの大きなお土産お菓子専門工場で作ってるんではなく、意外と地元のお菓子屋さんで作ってるかもしれない。

そう考えた私は、あえて一歩踏み出してみることにしました。

20150120-2

売店には中身の見本があったので、わかってはいたけど、やっぱりこれ可愛いな。
一個ずつ、透明のビニールで包まれてますが、あえて三つ一気にはがして、三尊形式に配置してみましたよ!!

20150120-3

さらに三尊形式、強調版!
三尊、と言っても如来像三体ですからね、やたらゴージャスですよ。

もうこの段階で、味は普通でも充分、と思うくらいなんか満足してしまいました。いわゆる人形焼ですけど、大仏のかたちってだけでもうなんかいろいろクリア。

パッケージに刷られた製造元を見ると「玉屋製菓本舗」とあります。あれ??これって、住所からすると??と思い検索してみると、同じ住所で「玉屋本店」さんがヒットしました。名物「海苔羊羹」で有名な、江ノ島駅近くのの和菓子屋さん???

しかしHPを拝見しても、大仏焼は出てきませんでした。名前も微妙に違うし、違うお店なんでしょうか。でも電話番号も一緒だから、こちらで作ってるのかな??謎だ…

ま、それはともかく、さっそくいただいてみましょう!

20150120-4

おおお!こしあんびっしり!
じっさいいただいてみると、あれれ??
美味しい。
生地も香ばしくてあんこも素朴ながら、かなりちゃんとしてますよ!
これは、当たりです!!

9個入って650円。このお味でこのお値段は、お値打ちだなあ。
お土産屋さんの一角に置かれている昔ながらのお土産お菓子ですが、かなりしっかりと美味しい和菓子です。

次回言ったときもまた買おうっと♪。

file.112 鎌倉浪花家の「たい焼き」


いちにちいちあんこ

昨日は久しぶりに鎌倉に行ってきました。

今月末で幕を閉じるカマキンこと鎌倉近代美術館を見納めに行ってきたのですが、また思いがけないあんことの出会いがありましたよ!

駅を降りて、表参道へ向かう途中、小町通を折れて表参道へ向かう途中に見慣れないお店が。

「鎌倉 浪花家」というのれんが!

あの浪花家さんのお弟子さんでしょうか??

いそいそと近寄って、ちょっと覗きこむと、おおお!これはまさしく「天然物」!
一匹ずつ焼き上げるこのスタイルを、たい焼き業界では「天然物」と呼びます♪
そしてご主人に伺うとやはり麻布十番の浪花家で修業されたんだそうです。このお店を開店されてからなんとまだ一ヶ月だそうですよ。

気さくにいろいろお話してくださるご主人に、写真を撮ってブログで紹介してもいいですか?とお願いすると、どうぞ~と快諾してくださいました。お顔もOKとのことなので、ばっちりアップしちゃいますよ!^^

20150118-1

焼くのに5分ほどかかります~、とご主人。
つまり焼き立てをいただけるんですね。もちろん喜んで待ちます~!

20150118-2

生地を流し込んで、次はアンコをたっぷり。
あんこも自家製だそうです。
20150118-3丁寧に焼き上げていきます。
こうして一匹ずつ焼聞上げられるたい焼き。この待つ時間が最後のスパイスって気がしてきます。お腹空いた!
IMG_2820

 

さあ、出来上がりました~!
手前のちょっと濃い焼き色のは、友人の分。「焦げたあんこの部分もそのままにしてください」という通なお願いを聞いてくださったので、黒い部分がそのままです。

IMG_2822

あっつあつです!
薄い生地の中はアンコで一杯ですよ!
お店の中にイートインできるスペースがあったので、サービスのお茶(これがまたすごく美味しかった!)と一緒にいただきまーす♪

IMG_2823

 

きっちりと甘いけどサラッとほどける上質な粒あんです。すごく丁寧に作ってるのがわかります。美味しい!
薄い皮との相性抜群。シッポの先から頭の先までたっぷりあんこと皮を味わいました。
家の近くにあったら通っちゃうなあ。いいなあ、ほんと!!

店長さんも、すごくいい方でした。ぜひぜひ長く続けていただきたい!
また鎌倉に行くときには絶対寄りますよ!!

鎌倉 浪花家
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14061955/

file.111 津村屋の「くるみもち」


いちにちいちあんこ

編集のお手伝いをさせていただいた愛犬と「幸せ家族」になる方法 (PHP文庫)の著者、安藤しぇんしぇいが、関係者を招き、豪華中華料理店にて感謝会を開いてくださいました。
さらにさらに、大阪からはY姐さんも参戦!
しぇんしぇいと、みなさんの愛に溢れた、楽しい会になりました。いやあ、楽しゅうございました!安藤さん、本当にご馳走様でした~!!

さてさて、Y姐さんはいつも美味しいあんこものをお土産にくださるんですが、今回もお忙しい中もってきてくださいました!
何でも、安藤さんと姐さん共通のお友達のお店の名物とのこと。大坂産の食材を使った加工品を、大阪の名産と認められるものに「大阪産(もん)名品」と名付けて振興してるそうなんですが、こちらのお店は「大阪産(もん)五つの星大賞」を受賞されてるそうですよ。

それがこちら~!津村屋さんの「くるみもち」!
20151218-1「賞味期限、明日までだからね~」と姐さん。
お任せください!武藤家では瞬殺ですよ!

20151218-2

あけてみましたら、こんな感じです。
見るからにホワホワ!
20151218+-4粒粒がクルミですね。
それにしても、お餅の色がちょっと普通のお餅と違います。すごく白い。

20151218-5中のあんこはこんな感じ。
粒あんですね。

さっそくいただいてみると……あ。これ、メレンゲ入ってる???
ラベルを見ましたら「卵白」とあります。間違いない、これお餅にメレンゲ入ってる!
だからこんなにフワフワホワホワなんだ~!

あんこは、すっきりふっくらと炊かれています。ど真ん中なお味です。そこにこのお餅のフワフワ、クルミのクリスピーさが時々入ってきます。食感がすごく面白い!
食感とお味を楽しんでいたら、あっという間に一個置食べ終わってしまいました。これは癖になる美味しさです!

これは、お持たせにしたら最高だなあ。自分でいただくのはもちろんのこと、甘いもの好きの人にこれを差し入れたら、本当に喜びますね!

Y姐さん、いつも美味しいあんこもの、ありがとう~~♪♪!!

津村屋
http://www.osakamon.jp/kurumimochi/

file.110 するがの「亀万寿」と「するが焼(生)」


いちにちいちあんこ

S社の編集者Nさんと初めてお会いした時に、私は調子に乗って自前サイトで「いちにちいちあんこ」というコーナーを細々と書いているお話をしました。

すると、心優しいNさん。最近とても美味しいと思ったどら焼きがあると話に乗ってきてくださり、これまたさらに調子に乗ってあんこ話に花を咲かせてしまいました。

そして、そのお店が亀有にあるとうかがったので、時間のある時に足をのばしてみよう、なんて思っておりましたところ……

なんとなんと、昨晩開催の忘年会に、持参してくださったのです~!!
なんと言うお気づかい!めっちゃうれしいっ。
さらに生どら焼きだけでなく、「亀万寿」というおまんじゅうまで!!
忘年会のあと、コーヒーと一緒に我慢できずにまずはこちらから…

20151214-2

夜10時過ぎだけど、食べないわけにはいきません。
ということで(いそいそ……)。

「かりんとう風味」と書かれてますので、これはいわゆるかりんとう饅頭というやつですね!
20151214-3少々小ぶりと思うかもしれませんが、かりんとう饅頭は、何より皮の存在感がすごいですからね。この大きさがベスト♪

20151214-4

皮がかりっとよく揚がってますよ!
思い切って半分に割ってみますと、こしあんが入ってます。
黒糖風味の香ばしい皮と、カリカリの食感が、こしあんのしっとりした風味でまとめられているというかんじ。美味しい!

そして、するが焼のほうは、翌日、おやつにいただきました。
「小倉+生クリーム+いちご」味!
20151214-1

生クリームの入っているどら焼きを一日置いてしまったことに、申し訳ない気持ちでいっぱいですが……

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パッケージを開けたとたん漂う、美味しい香り!
この香り、どら焼きというよりはイチゴのショートケーキですよ!

そういえば、Nさんがいろんなフルーツを入れてるのがまた美味しい、とおっしゃっていたかも。これか~!
20151214-6割ってみましたら、こんな感じです!
あああ、やっぱり少し生クリームが溶けちゃってる(涙)。

でも、味のほうは、大丈夫、美味しいです!

ほんとに、どら焼きとショートケーキのいいところを合わせたようなお味!

あんこはどうかな、と思ってあんこのところだけひろって食べてみましたが、あんこもとても美味しい。生地はみりんの風味はありますが何となく洋風な気がしますね。
イチゴの酸味がまたいい!何個でも食べられちゃいそうです。他のフルーツの入ってるのも食べてみたいなあ。

ちなみに、するがさんのHPをみてみましたら、なんと「栗どらやき」の発祥はこちらのお店なんですって!それを記念してどら焼きを「するが焼」となづけたんだそうですよ。これはぜひとも食べてみなくちゃ!

Nさん、ありがとうございました~!

するが
http://www.surugayaki.com/index.html

 

 

 

 

file.105 ささ姫本舗桜島商店の「かりんとう饅頭」


いちにちいちあんこ

お仕事で、福島県は会津地方へ行ってまいりました。

せっかくなので、前後にちょっとお休みをくっつけて、会津地方の仏像巡りも一緒にしよう、ともくろんだのですが、その目論見は大当たり。素晴らしい出会いがたくさんありました!

そのご報告はまた「ブツタビ」でさせていただくとしまして…。

この度は、また新しいあんこたちとの出会いもありましたよ~!

初日、まず私が訪れたのは、磐梯町にある恵日寺と慧日寺跡。磐梯町駅を降りて、慧日寺跡までは徒歩で約30分。その途中に「道の駅ばんだい」があります。

そちらで、ふと手に取ったのがこちら…

20151020-1

(公園のベンチでおやつタイム♪)

こう見ると普通の茶まんじゅうって感じですけど、実際持つとちょっと驚きます。本当にかたいんです。かりんとうを持った感じ。

名前の通り、と言えばその通りなんですけど、以前何度かかりんとう饅頭をたべたことがありますが、茶まんじゅうを油で揚げたもの、って感じで、こんな感じじゃなかったんですよね。

20151020-2

思ったより軽い。
なんだか、新鮮!

20151020-3手で真ん中から割ってみようとしたんですけど、割れない!
それぐらい固いんですよ~。なのでがぶっと齧りつきました。

すると現れたのは、サラッとしたこしあん。あまみはひかえめです。
あんこも美味しいですが、やっぱりこのかりんとうみたいな皮が絶妙!皮は、まさにかりんとう。この皮だけでもかりんとうとして成り立つコクと甘さがあるので、あんこはサラッとした食感をプラスしているという役割。

これは美味しい!

調べてみますと、道の駅を中心に販売しているみたいですね。実店舗はあるのかな?ネット上では発見できませんでした。
「かりんとう饅頭」という饅頭は、もともと福島発祥の和菓子ですが、ここまでかりんとう感のあるモノはほかにはないんじゃないでしょうか。

お土産に買ってくればよかったな~。
一見素朴ですが、和菓子好きにはたまらない、非常に良質な美味しいあんこものですよ♪

(こちらで買えるそうです~!↓)
会津菓楽堂
http://www.anco.co.jp/?pid=5552250/

file.102 川上屋の「栗きんとん」


いちにちいちあんこ

連載の作業でお邪魔していたP社さんの作業スペースに、いつもお世話になっているYさん登場。

「むとうさん、本日のおやつ~」

おおおお!
こ、これは?!
「栗きんとーん!」

「いただいたのでおすそわけ。どうぞどうぞ」

さすがYさん!
中津川の栗きんとん、まさにシーズンに入りましたものね!
中津川は「栗きんとん」発祥の地。
「栗きんとん」は例年、9月から11月ごろまでしかでまわらない贅沢な和栗のお菓子です。

ちょっと検索してみましたら「中津川栗きんとん巡り」なんてサイトも運営されてます。
http://kurikinton.info/
こちらによりますと、中津川で栗きんとんを作る和菓子屋さんは14店。各店のを一個ずつ詰め合わせた「栗きんとん巡り」なんてのもあるんですね、わあ、食べ比べできるんだなあ。

それはともかく、私がいただいたのは川上屋さんの栗きんとんです!

20150923-1

川上屋さんは、創業は幕末、1864(元治元)年。元禄年間創業の「すや」さんに続く老舗です。

20150923-2蒸した栗とお砂糖だけでつくるという、中津川の栗きんとん。栗きんとんというと、甘いお芋のマッシュの中に栗が入ってる タイプのことを思い浮かべてしまいますが、中津川のはちょっと違う。

「秋になれば山栗が実り、収穫した栗をゆでたり焼いたりして食べました。 やがて砂糖が一般の家庭でも使えるようになると、蒸した栗をすり鉢でつぶし、砂糖を混ぜて餅やごはんなどにかけて食べました。また、茶巾で絞ったものが栗きんとんの始まりとされています。 明治の中頃になり、和菓子屋によって「栗きんとん」として商品化されたと伝えられています。」(「栗きんとんめぐり」HPより引用)

…だそうですよ。
栗が豊富に取れる土地ならではのお菓子、と言えますよね。

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100パーセント、ほぼ栗!
この贅沢さ!

20150923-5

甘さも最低限に抑えていますよ。
小さいですが、和栗の濃厚な風味がどっしりとして、食べ応えがあります。

まさに、この季節ならではの美味ですね。
ある意味、中津川の栗きんとんこそ「栗あん」の最高峰と言えるかもしれません。
はああ、幸せです♪

最近では、東京の百貨店なんかでも季節限定で出店しているのを見かけたりします。中津川までなかなか行けない、という方も、見かけたら一度食べてみてくださいね~!
ちなみに川上屋さんはネットショップでも買えるみたいですね。

川上屋
https://www.kawakamiya.co.jp/

file.100 春日庵の「さつま焼」


いちにちいちあんこ

なんと、全然気づいていなかったのですが、今回がなんと100ファイル目を数えます!
わああ、いろいろ食べてきたなあ、私。

とはいっても、「いちにちいちあんこ」というミッション?は誰に求められるまでもなく、日々実践しておりますが、それで考えますと、100というのはちと少ないと思われますよね?
言い訳してしまいますが、けっこう重なってしまったり、コンビニのあんぱんだったり、と、ご紹介するに及ばない、というものもたくさんいただいてるんですよ~。ほんとに~~。

さて、そんな言い訳はともかく。

計らずとも、そんな記念的な回にご紹介しますのは、奈良市のならまちエリアにある名店、春日庵さんの「さつま焼」です!!

実は先週末、大阪出張に前入りして、奈良に一泊してきました。

久し振りに、薬師寺さんのMさんにご挨拶しよう!と思い、今回は前もってご相談。すると、お目にかかれる、ということになりました!
#Mさん、お忙しいのにすみません~!

そして、贅沢にもMさんの御案内で、現在特別公開されている西塔を拝観させていただき、さらには食堂(じきどう)再建のための、瓦奉納もさせていただいたりしました。
この様子につきましては、また改めまして、ブツタビにてご報告したいと思うのですが…。

Mさん、私のこのサイトもたまに覗いてくださっているとのことで、

「むとうさん、奈良で美味しいあんこってな~んだ」

と満面の笑顔で前振り。
ううう、またなんて難しいお題を!

いつもの十倍くらい、小さい脳みそをフル回転させましたが、ついつい、「たくさんありますけど、有名どころのぶと饅頭とかでしょうか」とお答えしてしまいました。

すると、Mさん。
ふっと微笑まれて、紙袋からとりだされたのが…

春日庵さんの「さつま焼」~~!!

あああ、そうでしたそうでした!
さつま焼もありましたーーーー!!

と思わず叫ぶワタクシ。すみません、いきなりはずしてしまいました~!(涙)

なんと、春日庵さんの御主人とお友達だそうで、私が来ると言うので、わざわざご用意いただいていたとおっしゃるのです。ひやああ、恐縮です!!でもめっちゃうれしいです!!

IMG_2134

さっそく大阪のホテルについてから、いそいそと紙袋からこちらをとりだしました。
夕方の打ち合わせの前に、ちょっとばかりおやつをば…
IMG_2136お包みがまた可愛いですよね~~。
あったかい気持ちになります!
IMG_2138きゃ~~!いっぱい入ってる~~!

いつも私が買うときは、元興寺さん周辺を散策中にいただくので、一個か二個。
そういえば今まで箱で買ったことなかったなあ。

IMG_2140ちょっとライティングは黄色いですね。
なぜなら、ビジネスホテルの小さな机のライトでとってるもので、ね…^^;;
自宅に持ち帰るまで待てなかったんですよねえ。

IMG_2141さて、包みを開きますと、こんな感じです!
実は、「さつま焼」は、「サツマイモをかたどった」和菓子で、お芋は使われていないんです。

北海道産の小豆のこしあんを小麦粉と卵の生地でくるんで、竹串に刺して焼き上げたもの。
断面を見てみますと…

IMG_2142

こんな感じです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、真ん中に少し穴が開いているのがわかりますでしょうか。これがその串の証、ですね。

そして、こしあんがほくほくとしていて、ホロリと解けます。まるで美味しい薩摩芋のような食感!でも味はものすごく美味しいこしあん!
甘さもしっかりとあり、香ばしい皮と絶妙なコンビネーションです。
明治30年から作り続けてこられたとのことですが、当時、さつま焼はかなりハイカラで贅沢なお菓子だったのではないでしょうか。

打ち合わせ前に、抑え気味に二個、一気食い♪
もっともっと食べられる心もちでしたが、会食もあるし、と思いぐっとこらえました。
ワタシ、大人になったわね。ホント。

Mさん、ご馳走様でした~!
そして、お忙しい中お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
ぜひまた、お目にかかれましたら嬉しいですっ!

春日庵
http://www.kasuga-an.co.jp/