file.69 亀末廣の「京のよすが」


いちにちいちあんこ京都、そして石造センパイと言えば、すぐ連想してしまうのが、亀末廣さんの「京のよすが」です。

もう10年以上前になりますが、石造センパイがお土産でこの「京のよすが」をくださったのが出会いです。石造センパイも、わたしより京都に通う率は多いと思いますが、その都度必ず買うお菓子、と言っておられます。私も京都に来ると出来れば買って帰りたいお菓子ナンバーワンです。

そんなわけで、今回も合流してまず行ったのはこの店先でした。

亀末廣地下鉄 烏丸御池駅からだと歩いて5分くらい。四条河原町からでも歩いて10分くらいでしょうか。なかなかメジャーなロケーションにありますが、一つ入った道沿いにあり、教えてもらえないとなかなか知りえないお店かもしれません。

この外観を見ていただくと一目瞭然と思いますが、昔ながらのスタイルを、自然にやんわりはんなり続けてらっしゃるなあ、というそんなお店です。お店の人もとてもあったかい感じ。

こちらは、生菓子や最中なんかも有名とのことなんですが、私はとにかくこの「京のよすが」。小さいサイズのが1000円です。今回も自分用に買いました!

そして、夜ホテルについてから、ほくほくしながらあけてみますと…
京のよすがかわいい~!まずこのパッケージからして違う!

右側は包装あり。赤い蓋のある小箱は包装紙をとったもの。「亀屋」さんだけあって、六角形ですよ。

「わあ、こんなに赤いふた、初めてかも」

と石造センパイ。いつもはもっといろんな色の入った花柄だったり、もうちょっと抑えめな感じのようです。確かに、私も何度かいただいてますけど、もう少しおとなしい感じだったかも。

「むとうさんのもあけてみてよ」

あ、そうか。ひょっとして私のは箱の柄が違うのかも??
早速あけてみますと…

京のよすが

おおお!
違う!
色が赤いですけど、銀波でしょうか、さらに激しい?感じの柄に!
京のよすがみてください~~~!
きれいすぎる~~~~~!

蓋を開けてみると、小さくて美しい干し菓子と半生菓子がこんなにたくさん詰まってます。季節によってこのお菓子のデザインが変わるのですが、今回はすごくグリーンが多い印象。

ひょっとして、新緑の季節だからでしょうか?

あ、そしてこの紫は菖蒲の紫かも?

風流ですねええ。
京のよすが干し菓子メインではありますが、あんこの入ったお餅のような半生菓子も入ってますよ。上品なこし餡をうすい求肥でくるみ、緑色の砂糖菓子で化粧がされてます。ううう、美味しいなあ。

一つ一つはとても小さなお菓子なのですが、きちんと手づくりされているからでしょうか、本当にしっかりとボリュームも感じます。この小さなお餅なんて一口でなくなっちゃいそうですけど、周りの緑色の食感がカリカリとして強いので、一口でというよりは三口でしっかり咀嚼していただく、という感じになるんですね。
しっかりとした味、しっかりとした歯ごたえ、そして美しい見た目…と、五感をフルに使っていただくからか、とにかく満足感が半端ない!

「自分へのご褒美だよね」

と石造センパイがにっこり。

いや、ほんとうにおっしゃるとおりです!

亀末廣
http://tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26000641

 

file.68 神馬堂の「やきもち」


いちにちいちあんこ

5月27日から31日まで、関西のほうに取材にいっておりました。

取材、というのはまさにその名の通りで、すぐにネタになるかどうかというよりは、自分の「ライフワーク」として考えていることについてのインプット取材、と言ったかんじ。

もちろん一日3あんこほど毎日あんこいただいてました!関西は本当にもう、あんこ美味しくて天国のようですよね!!その中でも印象深いものから、「いちにちいちあんこ」でもご紹介していきたいと思います。

さて。大阪で『山の神仏』展を見てから、翌日は石造センパイと合流して、心の師匠・N先生のところにごあいさつ。

久しぶりにお目にかかって、かわらぬ楽しいおしゃべり。先生も奥さまも変わらずお元気そうでほっとします。

先生ご夫妻のお宅はすべてがお手本です。

たぐいまれな美意識から、さりげないようになされた室内のしつらえは、いつうかがってもはっとする驚きがあります。

今回も玄関のところには、新しく手にいれはったという可愛らしい獅子の置物(たぶん室町ぐらい)がさりげなく置かれており、居間の床の間には、これまたさりげなく虎の近江絵が飾られていました。

「近江絵もこんな風に飾られるんですねえ!なるほど~!これまた素晴らし~!」
「せやろ、かいらしいて、好きやねん」と、奥さまがにっこり。

ううう、かっこいいなあ。憧れちゃうなあ。

さて、そんな素晴らしいお宅では、これまた京都ならではの美味しいお菓子を出してくださいます。

やきもち今回は、少しあたたかいあんこの入ったお餅を出してくださいました。
奥さまのお話だと、賀茂のほうに昔からある餅菓子とのこと。少しあぶってだしてくださってます。うわあ、おいしそう!!!

あったかいうちにどうぞ、と言われて早速…。

やきもちおおお!これは!!!

白いもち米の透明感のある味と、上質なアズキのさらりとしたつぶあんが絶妙にマッチ!

シンプルだからこそごまかしのきかないお味ですよ!!

それにしても、こういうお菓子をいただくとつくづく京都というのはすごい土地だなあと思います。正直言って、白いお餅とあんこのお菓子です。同じ材料でほかの土地でも作られているでしょう。なのに、なんとも言えない洗練さがあるように感じずにはいられないのです。

ううむ。すごいなああ。

関東に帰ってきてからいただいたやきもちを思い出しながら検索してみると、おそらく神馬堂さんのやきもち、じゃないかな?と思われました。

これは、ぜひ次回京都に来たときには、買いに行かなくては!!

食べログの口コミを拝見すると、午前中には売り切れてしまうようなので、午前中に買いに行く、と…。脳髄に鋭く叩き込みましたよ!!

神馬堂
http://tabelog.com/kyoto/A2605/A260503/26000370/

file.67 道の駅大滝温泉の平(でえら)


いちにちいちあんこ

この週末は、埼玉から自家用車で山梨県へと旅してきました。片道3時間半の車旅。私にしては大冒険です。

実は、中村彰彦先生の連載「疾風に折れぬ花あり」をお手伝いさせていただいているのに、山梨県の肝心なエリアには子供のころ以来行ったことがなく、ぜひ一度ナマで味わってみたい、と思っていたのです。

とはいえ、運転がシロウトに等しい私の運転です。無理はいけませんから、埼玉県から高速に乗れずに行けるルートでまずは入ってみよう、ということになり埼玉県は秩父を目指しました。現在秩父市になっていますが、私が子供のころは「大滝村」と呼ばれていた秩父山地の一角にあるエリアを通って、雁坂トンネルを抜け、山梨に入るルートです。

大滝村に入るまでに、埼玉県中央部にある我が家から一時間半。

ちょっと休憩をしようということで、「道の駅大滝温泉」に入りました。
道の駅大滝温泉みてください!この青空!!
本当にいいお天気で、こいのぼりも泳ぐのが楽しそうです。

さて、この道の駅は、かなり大きくて、日帰り温泉、レストラン、歴史資料館、そして物産直売センターがあります。

私たちは、先を急ぐ身ですので、物産センターにちょろっと立ち寄るだけにとどめましたが、温泉に入ってゆっくりするのも楽しそうです。

さて、物産センターに入ると、私が探すのはもちろんあんこもの!

さっと店内を見渡すと何やら見慣れぬもの発見!!

でぇら

なんでしょうか、これ!

「平(でえら)」と書いてあります。埼玉では「素まんじゅう」と言いう素朴なおまんじゅうがあって、大好物なのですが、生地はそれに似ていますね。でもなんか平たいですよ。でえら、というのはたいら、というのの方言ですね。

それにしても、初めて見ました!

これは食べてみなくちゃですよ!
三色入り、というのを購入。あんこと、しゃくし菜と、おなめ。
しゃくし菜は秩父特産のお漬物で、野沢菜みたいな感じです。おなめは田楽味噌みたいにちょっと甘いお味噌です。

でぇら(あんこ)

なんといってもいちにちいちあんこ、ですからね!

まずは、この小豆あんの入っている「でえら」から。

ところで、この「でえら」ですが、秩父市でもこの辺りの特産みたいですね。素まんじゅうを平たくした感じで、味は素まんじゅう。でも、ちょっと違うかな…。

でぇら(あずき)

なかはこんなかんじです。

小豆あんは塩味が利いてて美味しい!素朴な味ですね。

ほかのしゃくし菜とおなめも食べてみましたが、どれもおいしかったですが、ふと思いつきました。これ、おやきに似てます!

おやきと素まんじゅうの間くらいです。なので、たとえば、パンでたとえてみますと菓子パンというよりは食事パンに近い位置づけなんじゃないかな。だからかもしれませんが、しゃくし菜のでぇらが一番おいしく感じました。記事のほんのり甘い感じと、しゃくし菜のお漬物のしおっけがベストマッチなんですよね。…あんこ好きとしてはあるまじき発言かもしれませんが^^;。

それにしても、埼玉県に生まれて育ってはやうん十年ですが、まだまだ知らない食べ物がありますねえ。嬉しい出会いでした!

そして旅は続く…

道の駅 大滝温泉
http://www.ootakionsen.co.jp/index.html

 

「朋あり 遠方より来たる また楽しからずや」


一昨日の晩は20代の頃よく遊んでいた友人Mちゃんと12年ぶりの再会を果たし、お土産に食パンをいただきました。食に関するライティングも多くものしているMちゃんだけあって、この食パンが美味しいのなんのって!!

Centre the Bakeryという、銀座にある食パン専門店の食パン。調べてみるとなんとあのVironの姉妹店みたいなお店です。ううむ、さすがMちゃんだなあ。

美味しい食パンって、本当に幸せな気持ちにしてくれますね。たとえるなら、「自分が猫になって、なでるのが上手な人に背中を撫でてもらってご機嫌になってる」みたいなかんじですよ。

トーストにしても素晴らしいし、そのまま食べても素晴らしい。こんなに美味しい食パン、なかなか出会えないですよお。

そんな食パンを幸せだわあ、と思いつつ目をつぶっていただいてると、今度は宅急便が。友人Tさんからの宅急便。

メールで、「借りてた本を発見したから送るね。あと武藤さんが好きそうな本も一緒に入れといた」と連絡をもらっていたので、あ、あれかなといそいそ受け取ってあけてみると…

20140509-1

まずこの二冊は、私が貸してたもの。あ、Tさんが持ってたのか!!ないなあ、と思ってたんですよね。
実はこの二冊は私にとってとても大事な本(図録、雑誌)なんですよ。私の趣向のすべてがこの二冊で説明できるかもしれないってくらい。

そして、Tさんがおまけで入れてくれたのが、
20140509-2この三冊!!!

Tさん、私の大好物分かりすぎ~!!

まず、一番右の船尾修さん著『カミサマホトケサマ』は一見わかりにくいかもしれませんが写真集。かつてこの中で見た光景を生で見たくて、大分まで足を運んだことがあります。懐かしいなあ。

大分県の国東半島は、非常に濃ゆい宗教的土壌があり、仏教的であり、土俗的なさまざまな事象が今も伝えられていて、本当に素晴らしい場所です。この『カミサマホトケサマ』はその風土をこれ以上なく正しく捉えていて、素晴らしい一冊だと思います。

そして、中央の『自然と文化そしてことば』は、初見。なんと特集が「祭文と呪文の力」ときたもんだ!不勉強でまったく存じ上げませんでしたが、アジア・アフリカ言語文化研究所の研究活動を発表する場として発刊されていたものだそうです。

そして一番左は『大津絵』。日本を代表する「民画」である大津絵を集成した一冊。Tさんはかねがね「民画」に強い興味を寄せていたけど、大津絵にも手を出してたのか…とその博覧強記ぶりに思わずうなってしまいました。
大津絵をこれだけまとめてみたことがなかったのですが、なるほど、これはいい!!
Tさんが「民画」を愛してやまないことの意味が、ちょっと理解できた気がします。大津絵研究と言えば柳宗悦ですけど、今度そちらも読んでみようかなあ。

それにしても。

友人が買ってくれた最高に美味しい食パンを食べながら、友人が送ってくれた大好物な本を眺め観る、この幸せさ、ときたら…。

私って、かなりの「幸せもの」じゃない?
と、ふとおもいました。仕事が大変でプレッシャーに負けそうになって、お腹が痛くなったりしても。いわれもない悪意を受けて、泣き寝入りしたりしても。

こうして、理解してくれる人がいる。いつも一緒にいるわけじゃないですけど、「今頃どうしてるかな?元気かな?」とお互いを思うことができる人がいる。

本当にありがたいなあ、と。

『朋あり 遠方より来たる また楽しからずや』
論語の一節がふと頭に浮かびます。孔子師匠の言う通りですよ!ほんと!

さあて、それでは、今日ももうちょっと頑張りますか!!

 

file.66 時屋の「どらやき(中)」


いちにちいちあんこ先日、なんとほぼ20年ぶりに大学時代の先輩方と再会する機会がありました。

先輩方は、私が19歳の時、ヨーロッパに旅行した時にご一緒した面々で、二年上の先輩方3人に一年生の私がひとり、という今思うとちょっと面白いグループ。

お話はしたことはあったものの、ほとんど初めてご一緒するといった感じでしたが、とてもそんな感じではなくて、私はとてもリラックスして先輩方に懐きまくり…それはもう、とても楽しい旅になりました。

とはいえ皆さんが卒業した後は、ほとんど連絡も取らず、懐かしいなあと思いつつ時が過ぎ去ってしまっておりましたが…。ご縁というのはあるものですね! きっかけはFBでした。先輩のおひとりが私を見つけてくださり、せっかくだからみんなで会おうよ、という流れに!

それにしても、久しぶりにお会いしたのに、あっという間にあのころのリラックスした感じに戻り。びっくりするほどタイムラグなし(笑)。 さて、そろそろ時間も遅くなって、閉会というとき、その中のおひとりH先輩が「これ、一つずつだけど、お土産に」と言ってくださったのが、なんと時屋さんのどらやき!あのドラえもんの大好物のどらやきのモデルになったという伝説のあるどらやきです!
Hさんは、私がこの「いちにちいちあんこ」というブログを書いているほどのあんこフリークとはご存じないのですが、まるでそれを知ってらっしゃるようなお土産ではないですか!

どらやき(中)

Hさんは、いつもちょっとした「予感」みたいなものを感じるんだそうで、今回も、無性に私のことを思い出し…
「どうしてるかな、と思ってたら、Yちゃんからむとやんと久しぶりに会わない?って連絡もらったの」
とおっしゃる。このどら焼きも、ひょっとしてそんな「予感」の一つなのでは!?と思って、(勝手に)思って感動してしまいました。

実は時屋さんは、以前こちら(https://old.ariworiaru.com/nisshi/nisshi_ichianco/file23-tokiya-dorayaki/)でもご紹介したことがありますが、あの時は「どらやき(小)」だったので、今回は「(中)」ということで、改めてご紹介したいと思います。

anko20140428-2

こちらのどらやきは、(小)サイズが一般的な大きさに近く、この中ですと、約二個分ぐらいのボリュームがあるように思います。
そう考えますと、かなりお値打ちかな。

anko20140428

あんこはもちろん粒あん!

今回食べてみて思いましたが、けっこう強いあんこなので、この中サイズぐらいの大きな皮とのバランスが一番いいかもしれません。小だと皮とのバランスが少々崩れるかも。時屋さんにはもっと大きなサイズもありますが、この(中)サイズが一番いい気がしました。

ただこの(中)、いかんせんボリュームがかなりのもんなので、ものすごくお腹を空かせて食べるか、無理せず半分に分けて二回楽しんだほうがより楽しめていいかも。

本当に美味しゅうございました。
H先輩、ありがとうございました!!

時屋
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13006696/

仏像好きには見逃せない特別展ずらり!!


先日ご紹介した藝大美術館の「観音の里の祈りと暮らし」展のような特別展が今年は多いような気がします。気のせい?

「阿修羅」展のような、派手さはないかもしれませんが、コンセプチュアルで仏像好きにはたまらない系。通常だとあまりにも交通手段が限られていて、観光客としてはハードル高いとか、一度に何体も観るのは不可能とか、そういう仏像を一挙にみられるような展示がちらほらと開催されます。忘れないようにこちらにもアップしておきますね。

まずはこちら!

「南山城の古寺巡礼」展@京都国立博物館。
20140408-1「南山城」というのは、京都の南、奈良との境界にある地域で、素晴らしい仏像が残っているのはよく知られていますが、足がないとなかなか難しいエリア。

ほんと、出陳物リスト見て、度肝を抜かれました。観たかった仏像勢ぞろいって感じです!また、仏像だけでなく縁起絵巻なども非常に貴重なものが惜しげもなくラインナップされてまして、ほんとすごいですよ~!

そして、そして大阪でも。

「山の神仏」展@大阪市立美術館
こちらも、我々遠方から来る仏像ファンにとっては本当に行きづらいエリアの、吉野、高野、熊野、つまり紀伊山地の仏像を一堂に、という企画。数は京博ほど多くないですけど、貴重ですよね!

ぜひみなさま。チェックしてくださいね!
私は5月最後の週に両方とも観に行こうと思ってます。

【会期】
「南山城の古寺巡礼」展@京都国立博物館 4/22~6/15
「山の神仏」展@大阪市立美術館 4/8~6/1

 

 

 

 

 

山口晃展の図録がようやく到着!


春とともにようやく届きました『山口晃展』@群馬県立館林美術館の図録!!
春だ!春が来ましたよ~!
20140401-1とても珍しいことですが、昨年11月4日に見に行ったとき、図録がまだできていないとのことで、それでもぜひ欲しかったので前払いして待っていました(会期は2013年10/12-2014年1/13)。

それから4カ月。これまた大変珍しいことですよね。

一度ハガキが届きまして、3月には出来上がりますがもしいらない場合は返金しますとのことでしたが、いえいえ、待つのはなんともないから待ってます、と首を長くして待っていました。なので大変うれしい。

この図録のほかに、山口さんご本人直筆のお手紙のコピーが同封されていました。

そちらによりますと、担当学芸員の方が重い病気で倒れられ、図録制作を一からやり直したということと、「上毛がるた」関連の著作権手続きがかなり難航したとのことでした。

ファンとしましては、コピーでもこのようなお手紙をいただけるのは嬉しいですね。大切にとっておこう……。

図録の装画は、市販されている『山口晃 大画面作品集』と同じ「百貨店圖 新三越本店」で、個人的にはちょっと残念でした。確かに有名な代表作ですけど、素晴らしい作品がそれ以外にも無数にあるのですから、ほかのものでもよかったんじゃないかな~。なんて。

ともあれ、中のほうは大充実!

年末に行われたトークショーの起こしなんかも掲載されてました。これは、会期後に制作された図録でなければありえないですよね。トークショー行きたかったけど定員で行けなかったので、すごく嬉しいです。
この個展自体が3歳の時の落書きから何からすべて登場しているような、ハートウォーミングな展示でしたが、図録のほうもそんなかんじ。なんとお父さんが寄稿してたりして^^。キュートな山口さんならではのいい図録です。昨日は仕事の手を止めて、ついつい見入ってしまいました。

ちょっと気分転換したいときに、取り出して眺めたいと思います。

file.65 芋甚の「小倉あんみつ」


いちにちいちあんこ

昨日は絶好のお花見日和でしたね!
気候もまるで5月のような陽気でしたし、お散歩にもってこいの一日でした。

そんなわけで、私は友人と上野駅で待ち合わせをして、芸大美術館で開催中の「観音の里の祈りと暮らし」展を見てから、ぐるりと根津のほうに廻りました。

根津と言えば、そうです。芋甚さんですね!散歩の途中にもちろん立ちよりましたよ~!

こちらは、小倉のアイスクリームが有名です。アイス最中も美味しいですよね。でも、今日はイートインで、小倉あんみつをいただいてみました。
小倉あんみつ

うわあ。美味しそう!

こんなにたっぷり入って470円です。アイスクリームをダブルにしても530円とかだったかな?下町の心意気を感じますね!
小倉あんみつ

「そのあんみつ、なんだかキラキラしてるね!」

小倉アイスクリームを頼んだ友人(あんみつ苦手)が、私のあんみつを見て叫びました。もともと黒みつをかけてくださってるんですけど、その黒みつが全体をパックして、この照りを生んでるみたいですよ。
小倉あんみつ

あんこはこし餡です。このあんこがまた美味しい!甘さは適度です。甘いけど甘すぎず、豆の味がしっかりと伝わってきます。

小倉あんみつ

そしてもう一つの主役、小倉のアイスクリーム。こちらのアイスはさっぱりすっきりとしています。小倉なんですけど、こってりじゃなくて軽い。こしあんと小倉のアイスクリームは受け持ち箇所が違うって感じで、絶妙なバランスです。

黒みつもたっぷりなんですけど、少し遠くに酸味がある方向の蜜で、まったく飽きません。寒天は弾力強めで、寒天とゼリーの間くらいかな。一気に完食。蜜も飲んじゃいました。美味しかった~♪

それにしましても、やっぱり根津はいいですね!
ほんと、住んでみたいなあ。

芋甚
http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13003559/

 

 

 

file.64 平野屋の「虎豆の甘納豆」


いちにちいちあんこ

豆の中で何が一番好き?と問われたら、ずいぶん迷って結局「虎豆」と答えるだろうと思います。

アズキはもちろん大好きだし、金時豆もえんどう豆も何でもかんでも大好きなのですが、その中でもやっぱりちょっと特別なのは「虎豆」なんですよね。

子どものころ、よく母が豆を炊いてくれたんですけど、虎豆はちょっとお高いので、「たまに」のご馳走でした。

さて、以前もご紹介しました平野屋さんの甘納豆を、H山先生からまたしてもいただいてしまいました!
こちらの甘納豆は本当に美味しい。前回いただいた時も、家族一同驚愕して、奪い合いになった記憶は鮮やかです。ウフウフ言いながらひらいてみますと…

anko20140326-1

おおお!

なんどみても美しい包装!
そしてこの一番下にある豆は、これは「虎豆」ではないですか!?

やった~!
甘納豆

こうして並べてみますと、どれも本当に美しい!

左から虎豆、おたふく豆、えんどう豆です。

おたふく豆とえんどう豆は、前回いただいたときにも入っていたので、虎豆は今回が初見!おたふく豆もえんどう豆も本当に美味しいですから、虎豆も間違いないでしょう。

そしてさっそくいただいてみましたら…

完璧。カンペキです!
虎豆の風味はそのままにふっくらと、でもしっかり甘く炊かれています!

いいわあ。これはいいわあ。

本当に美味しい。

私は心が狭いので、この虎豆の袋だけは仕事部屋にもっていき、家族にはちょっと味見させただけで、ほぼすべてをいただきました。

H山先生、今回もありがとうございました!!

平野屋
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13105193/

 

 

file.63  梅月園の「さくら葉餅」


いちにちいちあんこ

今日はすっかり暖かくて、まさに春!ってかんじでしたね。

まさに春!って感じですが、私は普通に仕事してました。日曜日働かなくちゃいけなくなるのは、フリーの定めかもしれません。

そんな私にもちょっとだけ春がやってきました。
さくら葉餅うちの両親が河津桜を観に行ってきて、お土産にと買ってきてくれたのがこちら「さくら葉餅」。
いいですねえ。春って感じで!
さくら葉餅薄いお餅に、立派な葉っぱが二枚。いわゆる桜餅とは違って、桜の葉っぱが主役ってかんじかも。これだけ葉っぱがつかわれてますと、ちょっと葉要素強すぎないかな?と少々不安になるワタクシ。
さくら葉餅お餅がほわ~んとしてて、なんともいい感じです。どれどれ、じゃあさっそくいただきましょうかね。
さくら葉餅お、こしあんです。桜餅はやっぱりこしあんですよねえ。それにしても、この葉っぱ要素強めな感じ、果たして大丈夫なのか…。

…おおお!いいですね!!
葉っぱが邪魔してない、というか、甘さ控えめなこしあんと白いお餅と絶妙に合ってます。ちょうどいいですね。葉っぱの塩気がまたちょうどよい!

ネットで調べてみましたら、この梅月園さんがあるところ・松崎は、桜葉塩漬けの名産地なんだそうです。だからこその「桜葉餅」なわけですねえ。葉脈のところも気にならないやわらかくて上質な葉っぱですよ。なるほど、なるほど。桜の葉っぱが主役な和菓子なんですね。
#それにしても松崎の銘菓?…両親は河津に行ったんじゃなかったのかな、という素朴な疑問はちょっとこの際置いておきますけども。近いんでしょう、きっとw。

それにしても、春がきたー!って思いました~。
季節を感じさせてくれる、…これぞ日本の和菓子って感じですね!

梅月園
http://www.izubaigetsuen.com/