file49 浪花家の「たいやき」


いちにちいちあんこ

昨晩は、ひさしぶりにUセンパイ主催の飲み会があり、江戸川橋に行ってきました。

江戸川橋と言えば、浪花家さんですよね!!そうです、たいやきです!
HPによりますと、浪花家さんは、昭和初期に、日本橋馬喰町で開業、戦争で燃えてしまい、戦後江戸川橋に移転されてきたそうです。
浪花家

以前から気になってたんですけど、たいやき、と言えば、麻布十番の浪花家さんはめちゃくちゃ有名ですが、関係あるんでしょうか?HPなどでは特に書かれてないんですけどね…

神楽坂に住んでいた時には、お散歩がてらここまでやってきてはここのたいやきをほおばるのが楽しみでした。その時の習慣で、この辺りに来たらお腹がいっぱいでも、これから美味しいものをいただくと分かっていても、これを食べないではいられません!

たいやきすっかり日が落ちて真っ暗です。なので、光源は街頭の灯り。いい年して公道で立ち食いをするだけでなく、写真も撮ろうというこの魂胆。

こちらのたいやきは、皮が薄くてぱりぱりしてるタイプです。一個ずつの鉄型で一個ずつ役タイプ。
たいやきあんこは、甘さ控えめでほっこり。何度食べても飽きない味です。ほんと、変わらない味ですよ。そこがいい。

そして、おもむろにガブリとかじりつきました。美味し~♪

実はこの一連の動きをしているとき、小学2年生ぐらいの少女がじーっと見てました。たぶん道で食べ物食べちゃダメだよ、とかお母さんに言われてるんだと見た^^;。

ごめんね、こういう大人もいるんだよ。しかも、こうやって食べるとさらに美味しいんだよ…

と心でつぶやく私なのでした。

浪花家
http://www.naniwa-ya.jp/index.html

 

 

file.48 喜田屋 六人衆の「六人衆焼き」


打ち合わせが終わり、移動中に立ち寄った日本橋三越。少し時間があったので、食品売り場をウロウロしていると、「おひとつどうぞ~」と小さなコーナーから若い衆がどらやきの一かけらを差し出してくれました。見るからにほわっとした生地。黒砂糖を使っていて、生地が全体的に茶色です。

一口食べて、「おお!」と声を出してしまいました。

美味しい、これ!

ちょっとびっくりする丁寧な美味しさ。しかも一個137円の良心的価格!なんと…

「ほんとに日本って素晴らしい!」
(海外に住んでいたころのトラウマで、美味しいお菓子に出会うと飛躍して『日本』を持ち出して話を大きくしたがるむとうさん)

早速、家族の分も購入。あまり日持ちはしないと見てひとり二個ずつ。今日帰って食べて、明日もおやつで食べようっと。

六人衆焼き

見てください、この姿の美しさを!佇まいを!

ネットで、お店を調べてみましたら、千住の老舗和菓子屋・喜田屋さんが「特にうでっこきの職人さん6人が作る和菓子を新しいブランドにした」んだそうです。なるほど!
六人衆焼き

ムウ。美しいわあ。この焼き。ずっと眺めていたいくらい。

ところで、このどら焼き、どら焼きじゃなくて「六人衆焼き」という名前だそうです。ここにもこの商品にかける意気込みを感じますね。

六人衆焼き

こうしてみますと、確かにいわゆる〔どら焼き〕の生地とは、ちょっと違うのはおわかりいただけるかと思います。なにかくふうされてるんでしょうか。しっとりとほわっとしてる。

六人衆焼き

上品な甘さのあんこ、ほわっとした生地、全体にただよう程良い黒糖の気配。

美味しい!!たまらん!!!

ちなみに、翌日も食べてみましたが、ほわっとしていておいしさは変わりませんでした。HPによりますとやはり賞味期限は2日。

ちなみに、お店のHPによりますと、
「ふわふわのひみつは、寒天に含まれる成分を粉に混ぜ、気泡がつぶれないように丁寧に焼いているから。このもっちりふわっふわの生地を味わっていただくため、焼き立て当日しか販売いたしません」(HPより引用)

だそうです。

これは、本当に皆さんに試していただきたい。喜田屋さん自体は結構支店もあるみたいです。足立区周辺に15店舗。いいなあ、私も近かったら相当なハードユーザーになると思うんですけど…。

喜田屋六人衆
http://rokuninshu.jp/index.html

喜田屋
http://kitaya.info/info/shop.html

file.47  笹井屋の「なが餅」


いちにちいちあんこ

お仕事先で場所をお借りして作業してましたら、「むとうさんおなかすいたでしょ?」と、いつもあれこれ気遣ってくださるIさんから「なが餅」をいただきました。
ながもち

いいですよねえ。このヘロンとしたスタイルが古様で…。こういう昔からあるその土地の名物、というのは、間違いなく美味しいです。「名物に旨いものなし」って、あれ誰が言ったんでしょう。私は「うまいものばかり」と思いますけど…。
名物、というとどうしてもまんじゅうやお餅のお菓子が多いですから、きっとあんことかお餅の嫌いな男の人が言ったと思うなあ。結構マジでそう思うなあ。

それはともかく…

こちらは四日市市の名物で、少なくとも江戸時代からあるお菓子です。元祖の「笹井屋」さんは、創業1550年だそうですので、戦国時代にはもうあったのかもしれませんね。
ながもち私もお土産で何度かいただいたことがありますが、誤解を恐れない言い方をしてみると、特徴のないのが特徴と言いましょうか。「ずばりあんこでお餅の味です」ってかんじ。でも、飽きが来ない、何個でも食べ続けられそうな味で美味しいです。

そして何よりこのヘロンとした形がいいですよね!

一人で自宅でいただいていたら、口にくわえて、あえて手を使わないで、はむはむはむ…と最後まで食べたい。しかし今回は自宅ではなかったので、おしとやかに、ちゃんと手を使って三口くらいに分けていただきましたよ。
ながもち割ってみますと、なかはこんな感じです。粒あん。

甘さは控えめ。お餅の味もわかるくらい。お餅と言ってもお餅と求肥の間、って感じでしょうか。とても柔らかいです。

ああ、やっぱりいいなあ。名物。

いろんな場所に行って、そこにある昔からの名物をいただくってのが、私にとっての至福の時です。
そういえば四日市市はいったことないです。ぜひとも行ってみたい!

笹井屋
http://www.nagamochi.co.jp/koda/koda_f.htm

file.46 平野屋の「甘納豆」


いちにちいちあんこ

土曜日は、H山先生にお供して、落語を観に行ってきました。

演芸作家でもある先生に、解説していただきながら拝見できる、というだけで十分にご褒美なのですが、先生は、こんな素敵なお土産をご用意くださっておりました。

甘納豆

「いや、いくちゃんの好きなあんこじゃないけど、甘納豆。ほら、それにこの店、本所だしさ…」

いえいえいえ、甘納豆も、私の中では勝手にあんこカウントでございます!!
っていうか、大好物でございますぅ~!

それにしましても、なんと言うお気づかいでしょうか(涙)。

先生のお作『本所おけら長屋』の舞台は、その名の通り「本所」です。今私もお手伝いさせていただいてるので、そんな風におっしゃられたわけですが、まさに、江戸っ子の心意気ですよお。このさりげないお気遣い…。ううう…。本当に何よりそのお心が嬉しいです。

早速帰宅してから、家族でいただきました。
甘納豆

みてください!!

この美しい甘納豆たちを!!

うぐいす豆、おたふく豆、白インゲン豆です。豆本来の色がこれほど美しく残っている甘納豆、なかなかないですよ。美しい黄緑色、濃い紫、そしてベージュ。

そしてもちろん、味もカンペキ!

昔ながらのパッケージですし、周りについている糖分の感じから、けっこうオールドスタイルの甘目な味付けかと思ったら、むしろ甘さよりも、風味が際立つかんじです。いや、甘さもちゃんとあるんですけど、豆の風味がちゃんと立ち上がってる、というほうがいいかも…

そして、外側は糖分でカラッとしてますが、中はびっくりするくらいふわっと柔らかで、しっとりしてるんですよ!!
お多福豆例えばこのおたふく豆。

写真だと分かりにくいかもしれませんが、中面ものすごくしっとりとしていて、ほわっとしてます。周りについている糖分から、甘そう、と思われるかもしれませんが、甘い!って思わないんです。絶妙なバランス!

いやあ、なんかもう、甘納豆の認識変わっちゃいました。

H山先生、本当にありがとうございました!

平野屋
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13105193/

file.45 澤田屋の「栗きんとん」


いちにちいちあんこ

行動派の両親が、一泊で何やら長野のほうに紅葉を観に行ってきたそうです。よろしいですなあ。紅葉は、埼玉のこの辺りでもかなりきれいなんですけどね。自然にあふれたところに住んでいても、紅葉狩りはまた別腹ということでしょうか。

さて、その紅葉狩りのお土産がこちら!
栗きんとん「木曾伝承の栗きんとん」とあります。ということは両親は木曾のほうにいってきたのかな?(あいまい)

木曾の栗きんとんといえば、……そういえばよくこの時期になると新宿小田急に期間限定のお店が出てて、私も何回か買ってたなあ。結構お値段もそこそこするんですよね。

考えたら「栗きんとんはあんこものなのか」、という疑問がふと脳裏をよぎりましたが、まああんこカウントで、いいでしょう!ね!?
栗きんとん中津川の栗きんとんって本当に有名で、中津川の和菓子屋さん何店かで作ってますよね。このお土産の澤屋さんというのは多分初めていただきます。
栗きんとんおお、そうそう、こんなかんじですよ!
ちょっと写真、ピンとずれてますね。すみません^^;。とにかくこの「栗きんとん」は、「そのまま和栗」って味。和栗は海外の栗よりも少しあっさりしてすっきりした後味ですが、こちらはまさにそれ。

栗きんとん中を割っても、全部、栗!
これ、栗好きにはたまらないですよね~~!

私も栗大好きなので、大事に大事にいただきました。美味しゅうございました♪

澤田屋
http://www.sawadaya.com/

 

file.44 鶴屋吉信の「つばらつばら」


いちにちいちあんこ

日々は過ぎ去り、あっという間に11月も後半に突入。
早いですねえ。もうカンペキ冬って感じですものねえ。

さて、昨日は、「仏頭展」@東京藝術大学美術館と東京国立博物館へ行ってきました。タイミングのいいことに、偶然に石造センパイ@イシブもご一緒でき、久しぶりにいろいろお話しできて楽しい一日でした。

歩き疲れた私たちは、トーハク平成館一階に出店している京都の和菓子屋「鶴屋吉信」さんで、甘味を購入。

私は、大好きな「つばらつばら」を。センパイは「京観世」。両方とも鉄板で美味しいですよねえ。

ちなみに、HP拝見しますと…

「つばらつばら」とは、万葉集にも登場する風趣あることば。 ”しみじみと・心ゆくままに・あれこれと ”の意味があります。 万葉の歌人・大伴旅人は、太宰府長官として九州に赴任したとき 「浅茅原 つばらつばらにもの思へば 故りにし郷し 思ほゆるかも」 と歌を詠んで、故郷の遠き都へ想いをはせました(HPより引用)
なんだそうですよ。大伴旅人の和歌からの命名だなんて、さすが都ですなあ。「しみじみと、ここ行くままに・あれこれと」っていいですね。本サイトの名前「ありをりある」は造語ですが、「飾らずありのままにそこに在る」という意味でして、結構似てるような…。
つばらつばら
パッケージは、秋仕様になってます。可愛い!
いつもは浅い茶色の縞々と白のコントラストがモダンなパッケージですけど、こういうのもすてきですね。
つばらつばら

中はこんなセットアップです。本当に丁寧な包装ですよね。きれいだなあ。
つばらつばら台紙のように添えられた由緒書き。少し厚めの良質な紙に、スタンダードな明朝体に墨一色で印刷されています。過剰パッケージといえばそうですが、「すぎる」と感じさせず、さりげなく「丁寧」と思わせるところが、京都らしいですね。見事です。
つばらつばら美味しい!!

何度食べても、本当に美味しい!

しっとりもちもちな皮、しっとりさらりとした粒あん…。手に持った時はちょっと小さいなあ、この量なら一気に3個は行けるよ、と思うんですけど、一個食べ終わったら、一個でちょうどいいな、と思うんです。それだけ満足感があるってことですよね。

博物館を歩き回ってくたびれていた私たちも、すっかり元気を回復できました。やっぱりおいしいあんこのパワーはすごい!

鶴屋吉信
http://www.turuya.co.jp/syoukai/yaki_tsubara.html

 

ブルータスであんこ特集ですよ~!


 

ブルータス11月号

え?いまさら?という声が聞こえてきそうですが、ブルータスであんこ特集やってますね~!

いかにもいかにもマガジンハウスさんらしい、おしゃれな作り。あんこだけで第一特集っていうのは、かなりの冒険だったことでしょう。

でも、けっこう不思議なのは、絶対入ってなくちゃいけない名店が結構なかったりすること。許可とれなかったんでしょうか…。難しいですね。

ちなみに、私にとっては、この特集かなり新しい発見があってとてもうれしいです。特におおおお!と思ったのは、白いアズキ、「備中白小豆」の特集!小豆なのに白いんですって!こりゃ、食べてみたいわあ。

そうそう、データブック見ると5割くらい食べたことないお店でした!

ぜひ、今後のいちにちいちあんこに参考にさせていただきたいと思っております。

 

file.43 d47食堂の「おはぎ」


いちにちいちあんこ台風がどうにかそれてくれて、昨日は晴れ間も見えましたね。

私は、昨日は100パーセント休日!という一日。午前中には新宿区が主催する「国際都市新宿 踊りの祭典2013」を見て、午後からは太田美術館で『笑いの浮世絵』展を堪能しました。

同行者は、いつものメンバー。

元同僚のS氏、ドキュメンタリー系TVディレクターのKさん、フリー編集者の先輩・Yさん。面白がりチーム集結!です。

『笑いの浮世絵』はまたあらためてご紹介したいと思いますが、今日はとにかくいちあんこ。

いつもおしゃれな情報に詳しいS氏とKさんが、夕ご飯にとおすすめカフェに連れて行ってくれました!渋谷ヒカリエにある「d47 食堂」さんです!

こちらは、「d design travel」という、新しいスタイルの旅行雑誌の編集部が提供する「食堂」。ヒカリエの8階にありますよ。

d design travelさんというのは

【「ロングライフデザインをテーマに活動する私たち D&DEPARTMENT PROJECT が、47都道府県それぞれにある、その土地に長く続く「個性」「らしさ」を、デザイン的観点から選びだして、観光ガイドとしてまとめたものが「d design travel」です。】(HPから抜粋)

という、なんだか素敵なムーブメントおこしつつあるデザイン集団さんのようです。

編集部セレクトの食堂のほかに、d47 museumというギャラリーも併設されてらっしゃるとのこと。
d47 museum今季のテーマは「富山県」なんだそうです。富山の名物が様々並んでいて、その一部は買うこともできます。

このギャラリーと連動して、「食堂」のほうでも、限定の定食が「富山県」となってました。こんなかんじで食堂は、各都道府県の名物を食べさせてくれる、というわけなのです。
大分・りゅうきゅう定食定食は、各都道府県のものが毎月登場。10種類くらいの種類の中から、私が選んだのは「大分県」。大分の名物「りゅうきゅう」をメインとしてお定食です。

「ぶりの刺身をタレに漬け込み薬味をのせた、郷土料理の「りゅうきゅう」。茄子とゴーヤを味噌で炒めた「おらんだ」と、クロメ豆腐の小鉢。」(HPより抜粋)

りゅうきゅうは、大分に行ったときにもいただいてとても美味しかったのですが、こちらのりゅうきゅうも負けず劣らず。ごはんも美味しいお米で、夢中になっていただいちゃいました。

さて、そして、ここで終わるわけにはいきません。

デザートです。そうです。「あんこ」でございます!

デザートメニューを見ると、「おはぎ」がありますよ。

でも、おなかがいっぱいなので、お萩はちょっと重い気がすると思って、思わず和栗のブラマンジュを頼んでしまいました(栗も大好き)。Yさんが頼んだおはぎを見ると…

おはぎおおおお!これがおはぎ??
桝の中にあんこがぎっしりですよ!?

これを見て、はた、と我に返りました。ブラマンジュとか頼んでる場合じゃないよ、私のあんこ者としての誇りはどこに行ってしまったの?

「…よかったら変えてあげようか?」

Yさんが、そんな私の気持ちを察してすっと助け船を出してくださいました。

「そうだよ、あんこ好きとか言ってブラマンジェたのんでるのは、むとうさんらしくないよ」

とSさん。そ、そ、そうだよねえ。私のバカバカバカ!!

そんなこんなで、やさしいYさんのお心遣いにより、無事、あんこ道の道から外れなくて済みました。…というわけで実食!
Yさん、ありがとうございます~!
おはぎぎっしりみっちり桝の中にあんこともち米が入っています。

あんこは…わああ、おいしい!この小豆すごい!すごくボトムが強いというか、かなりコクの強い味。でもすっきりとしてるんです。もたれない。
メニューをもう一度見ると、なるほど小豆もこだわりの逸品。北海道旭川産の「しゅまり小豆」なんだそうです。福居製餡所さんのあんこだそうですよ。うまひ・・・

そしてこのもち米のほうにも少し塩見があって、すごくいいコンビネーションです!
おはぎ掘り進めていくと、したのほうにもあんこが入ってますよ!嬉しいなあ!
一見重たく見えるかもしれませんが、すごくすっきりとしてるので、デザートとして全然ありです!

おなかは一杯だったはずなのに、ぺろりと平らげてしまいました。
渋谷に行ったら、絶対また食べにこよーっと。

d47 shokudo
http://www.hikarie8.com/d47shokudo/menu/2013/10/10.shtml

file.42 阿闍梨餅本舗・満月の「阿闍梨餅」


いつも超多忙なN編集長。本当にすごい八面六臂ぶりです。今年は担当されていた本が賞をとられたり、映画化されたり、とさらに多忙を極めておられます。まさに「嬉しい悲鳴」ってやつですよね。

わたしも、そんなN編集長のご多忙の一部を一緒にお仕事させてもらってます。少しでも私がお手伝いして、N編集長のお仕事が楽になったらいいなあ、と願いながら…。

さて、昨晩は夕方お邪魔して、ミーティングルームをお借りして作業。

N編集長が「京都のお土産」と言ってくださったのがこの「阿闍梨餅」です。
阿闍梨餅阿闍梨餅!!!

美味しいですよねえ。京都にいったら必ず買います。ちょっとあっためても美味しいんですよねえ、という私に、

N編集長「阿闍梨餅作ってる和菓子屋さんって、満月って名前だって知ってた?」

あ!そうなんですか~?
…ていうか、よく考えましたら、阿闍梨餅のお店、としか認知してませんでしたが、そりゃ、お店の名前がありますよね。

N編集長「でも、この阿闍梨餅がとてもよく売れて有名になったから、阿闍梨餅本舗って名乗ってもいるらしいよ」

なるほど。そういうことですか。さっそくググってみましたら、なるほど「阿闍梨餅本舗 京菓子 満月」というお名前になっております。
阿闍梨餅さあ、いただきますよお!

嬉しそうに食べようとする私の横で、N編集長がうんうん言いながら、先生からの直しを読み下そうとしておられます。かなりの赤字に相当体力を奪われているご様子……。

こんなときこそ、N編集長もあんこを召し上がればいいように思うのですが、編集長は完璧な酒党で、甘いものはいけない口なのです。
阿闍梨餅阿闍梨餅のあんこ、美味しいですよね!
本当に京都らしい上品なあんこです。これだけメジャーになって一般的なお土産品となっても、このあんこの品の良さは変わりません。すっきりとした後味です。

そして、またこの皮が美味しい!餅粉で作ったあんは、しっとりと、少しだけ伸びる感じがしますが、卵の入った焼き皮である、というそこのところは揺らぎません。美味しいなあ。

お蔭さまで、ちょっと元気になったので、うんうんうなって独り言を繰り返すN編集長のお仕事を少しお手伝いしました。

もう一個阿闍梨餅をいただいていたら、さらにもうちょっとお手伝いしたかもしれない、というのは内緒です……^^;。

N編集長、ご馳走様でした!

阿闍梨餅本舗 満月
http://www.ajyarimochi.com/

 

 

 

file.41 夢・菓心工房かめまんの「生きんつば」と「芋ようかん」


 

 

いちにちいちあんこ

いつもお世話になっている小説家・H山先生が、慰労にお寿司屋さんに連れて行ってくださいました。

お寿司をごちそういただく、というだけでも過分ですのに、待ち合わせ場所に現れた先生は、すっとおしゃれな包みを差し出し、

「いくちゃんは、どうも甘いものが好きみたいだから…」

…と!!

なんというお心づかいでしょう!
本サイトでもあんこが好きだということを熱く叫び続けてまいりましたが、先生もそれをみてくださっていたようです。

あああ、「糖尿になるからやめろ」という声にめげずに続けてきた甲斐がありましたw。

そんなわけで、自宅に帰ってきてからウキウキしながらあけてみましたら……
生きんつばと芋ようかんおおおお、なんだかいっぱい入ってる予感!
生きんつばと芋ようかん出た~~~!
詰まってる~~~~!

説明書きを拝見すると、どうもこれは「生きんつば」(右)と「芋ようかん」のようですよ。
生きんつばというのは、焼いてない金鍔のことだそうです。ほうほう。
生きんつばと芋ようかん早速パッケージから外して、並べてみました。

綺麗ですね~~!ツヤツヤです!
間違いなく美味しい!って色してますよ!
生きんつばさて、まずは「生きんつば」のほうから。

お店のHPを見てみると、100%十勝産小豆を使っているんだそう。

なるほどなるほど。これは小豆の美味しさをダイレクトに味わうにはもってこいのスタイルかもしれません。あんこと鹿の子の間、というか、あんこと小豆寄せの間、というか。もっと言えば、水ようかんとあんこの間、ってかんじ。非常に緩やかに寄せてあるんですよ。でも、食べるとほろっとあんこになる感じ。

そして、とにかく甘さ控えめです。小豆の味がすごくよくわかります。美味しいです!

芋ようかん「芋ようかん」、も私の中では広義に「あんこ」の中に入れちゃいますよ!
芋あん、なんてのもありますからね。

こちらの芋ようかんは、とにかくあっさりしています。甘さはちゃんとありますが、とにかくサラり。舟和さんのとはまたちょっと違うなあ。とにかく素材そのままにという感じ。「生きんつば」と同じ方向性なのです。なるほど。。。

ところで、このお店、よく見たら福島県須賀川市にあるみたいです。

私たちが待ち合わせたのは東京の上野だったのですが、先生はいったいどちらでこの和菓子を買われたんだろう!?と遅ればせながら驚いてしまったりしております。

家族にも分けてあげて、二日間で完食!
小豆と芋を堪能しました。

H先生、本当にありがとうございました!

菓心工房かめまん
http://kameman.net/kintuba.html