念仏を唱えたら口から6体の阿弥陀仏がでてきたという場面を像にした「空也上人像」で有名な、六波羅蜜寺さん。 なんとなんと、ご本尊十一面観音菩薩像(国宝)が、12年に一度(辰年)の御開帳だそうです。見に行きたいですけど、たぶん行けません(涙)。次は12年後ですか~~><
どなたか、ぜひ行かれましたら感想を聞かせて下さいまし!
六波羅蜜寺
御開帳期間:2012年11月3日(土)~12月5日(水)
http://rokuhara.or.jp/
念仏を唱えたら口から6体の阿弥陀仏がでてきたという場面を像にした「空也上人像」で有名な、六波羅蜜寺さん。 なんとなんと、ご本尊十一面観音菩薩像(国宝)が、12年に一度(辰年)の御開帳だそうです。見に行きたいですけど、たぶん行けません(涙)。次は12年後ですか~~><
どなたか、ぜひ行かれましたら感想を聞かせて下さいまし!
六波羅蜜寺
御開帳期間:2012年11月3日(土)~12月5日(水)
http://rokuhara.or.jp/
奈良県の山奥、吉野は古い聖地です。 修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)が修行した場所。大海人皇子が退避した場所。後鳥羽上皇が南朝の朝廷を築いた場所。 その心臓部ともいえるのが、この金峯山寺です。
金峯山寺は、とても大きな蔵王権現さんがご本尊。しかも同じ蔵王権現さんが三体並び、三尊形式をとっています。
蔵王権現というのは、日本で発見?(発明?)されたオリジナルの仏さん。 役小角が修行満行のさいに感得した仏さんだそうで。 なので、仏教の仏さんというよりは山の神様に近い仏さんなのですね。 どんな格好しているかというと…. ちょっと真似してみますね。 こんなかんじです。
よいしょっと。
右足を高く上げていて、右手を振りあげます。 そして左手は腰のあたりで「刀印」を結んでます。 意外とバランスとりずらいポーズです。
金峯山寺の蔵王権現像は、美しくて大きくて勇ましくてカッコいいのですが、なにぶん写真は掲載できません。なのでイラストで描いてみました。
口元はかっと開けていて牙がのぞき、 肌は青い色で、髪は怒髪。右手にはさんこしょ、左手は 腰にあてて刀印を結んでいます。
実際の蔵王権現像は、もっと荒々しくおおらかでドドーンとしてますよ。実際問題、めちゃくちゃ大きいし(像高7メートルほど)。…でも何となく優しさというか、かわいらしさすら感じちゃうんですね。すごい怖い顔なのに。なぜでしょう。
私の勝手な空想ですが、蔵王権現さんは、自然や山そのものだからじゃないかな、と思うのです。厳しいけど、優しい。怖いけどほほ笑みを与えてくれる。そんな存在。 私はこちらの権現さんにお参りして、なんだかにこにこして元気になってしまいました。
たとえるなら…
いい天気の日。山登りをして。 ようやく山頂についてみたら、空気はおいしいし見晴らしは最高だし、嬉しくて楽しくて、ついついヤッホーと声出してみちゃった、みたいなそんなかんじです(わかりにくいか;;)。
通常は秘仏ですがなんと今年は特別開帳が行われてます! 2012年10月1日から12月9日までです。 ぜひ会いに行ってください!元気になっちゃいますよ~♪
金峯山寺
http://www.kinpusen.or.jp/index.htm
【ご本尊特別公開】2012年10月1日~12月9日
江戸時代画壇の巨人・円山応挙が仏画を描いていた、しかも『出山釈迦図』だ、と。これはかなり意外ですよね!?
『出山釈迦図』というのは、お釈迦さんストーリーの名場面の一つ。お釈迦さんは、釈迦族の皇太子だったのですが、その恵まれた環境を捨てて出家、過酷な修行をしていました。でも結局、過酷な修行からは悟りを得ることができず、さらなる境地を求めて山を出ていく、というシーンです。 お釈迦さん、ヨレヨレで、なぜだかいつも頭のてっぺん、禿げてます。なんで禿げてるんだろう、といつも思うんですけども。
それはともかく、写実的で大胆な画風の応挙が描く、仏画。これはぜひとも見てみたい! 行けるといいなあ。
『応挙の釈迦図』
妙定院
東京都港区芝公園4-9-8
地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩1分
http://www.myojoin.or.jp/index.htm
文化庁による、「文化財保護強調月間」というのがあるそうです。毎年11月1日から7日まで。 各都道府県で、特別開帳やイベントが目白押しです。 こちらのサイトから行くと、各都道府県の催しがPDFで公開されています。
文化庁・文化財保護強調月間
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/aigo/hogoweek.html
ぜひお住まいの都道府県でチェックしてみてくださいね。
平日に秘仏に会える、このぜいたくさ!
東京では、「国分寺」という名前は地名や駅名として有名です。でも、この名前の大本になったお寺が今もあるということは意外と知られていないかもしれません。そして、平安後期の薬師如来さんが今もいらっしゃることも知る人ぞ知る、ではないでしょうか。
私も、その存在はずっと聞いてはいたものの、なかなか訪れることができずにいました。というのも、年に一度、10月10日の一日(11時から16時まで)だけしか、御開帳しないのです!平日だろうが祝日だろうがお構い(?)なし。これは、勤め人にはなかなか厳しい条件ですよね。それから、微妙に近いのがよくない。いつか行けるなあ、なんて先延ばしにしがちです。
しかし、今年こそどうにかお会いしたい、と腹を決めたんです。
なんと言っても、西国分寺から歩いていける距離ですよ。仕事の合間にぶち込んじゃえ!…ということで打ち合わせの合間に、いそいそと中央線に乗りこみました。
西国分寺駅から歩いて15分強。
本当は、史跡国分寺跡や、公園、お鷹の道、湧水なんかもありますし、ゆっくりブラブラと観て回りたいところですが、今日は何と言っても時間がないのです。特に同行者のYさんは、もう一度S社に出向かないといけないという制約が…;。残念ですが、とにかく早歩きで国分寺を目指します。大きな道路からこんもりとした緑が見え、そこから市街地へ入り、しばらくすると国分寺が見えてきます。現在の国分寺は真言宗ですが、ご存じのとおり創建は奈良時代の聖武天皇までさかのぼります。
741年、国家の安泰と人々の安寧を願った聖武天皇が発願し、全国約60か所の国分寺と国分尼寺を建造するよう号令(詔)しました。武蔵国分寺はその詔から20年余り後に伽藍が完成したそうですが、それから500年ほどたった1333年、戦火に会い消失してしまったため、現在のお寺は江戸時代以降の建物だそうです。
いよいよ、秘仏にご対面
さて、薬師さんは、本堂よりちょっと手前の階段の先にある、薬師堂にいらっしゃいます。薬師堂の前は、ちょっとした売店も出ていて、ちょっとだけ賑わってます。平日とはいえさすが年に一度の御開帳日です。
お堂を入ると、ちょっと簡素な印象。でも目が慣れてきてよく見てみると、外陣天井には大きな龍の図があり、内陣天井の格子天井には花草図が描かれていて、なんだかじわじわとステキです。さらに、内陣にはいってお参りすることができます!やったー!
そして、念願の薬師如来さんとのご対面!
こちらが念願の薬師如来さんです。正直言って、ものすごくうまいお像ではないですけど、何とも言えない優しい感じ、おおらかな感じがします。平安末期とのことですが、奈良時代のおおらかな雰囲気を持ったお像だなあと思いました。時代、というよりひょっとしたら武蔵の国のおおらかさなんだ、といったほうがいいのかかもしれませんね。地方仏の素敵さ、ともいえるかも。
そして、個人的にかなりぐっときましたのは、こちらの両脇侍。室町時代のお像ですが、なるほど~という端正なお顔立ちながら、なんかゆったりしてていいかんじ!真ん中に薬師さんを挟んで、向かって左が日光菩薩、右が月光菩薩。
なんでしょう、この優しい雰囲気!
よく見たら、うっすらとほほ笑んでらっしゃいます。そうかあ。優しいと思うはずですよね。
優しいお顔の菩薩さんの周りには、十二神将さんがぐっとお守りしています。いいですね、迫力があります!
関東にもステキな仏像がまだまだたくさんいらっしゃいますね~。
短い時間でしたが、年の一度の邂逅の時を楽しむことができて、とても幸せな気持ちになりました。お近くの方はぜひ足を運んでくださいね。次回は来年の10月10日ですよ!(ちょっと先だけど!)
武蔵国分寺
所在地:東京都国分寺市西元町1-13-16
アクセス:JR西国分寺駅から徒歩17分ほど。
開帳日:毎年10月10日(*念のため、開帳日時は行く前に確認してくださいね~!)。
東北随一の名刹・中尊寺で、 『人肌の大日如来』と呼ばれて高名な秘仏「一字金輪佛頂尊」が 12年ぶりに公開されています。
「一字金輪佛頂尊」が彫像で表現されるのはとても珍しいそうですよ。普通は曼荼羅で表現されることが多いんですって。 『日本仏像辞典』(吉川弘文館)によると、お釈迦さん登場以降、いろんな如来、菩薩が出現してそれぞれの仏さんへ信仰されるようになったけど、次第にそれらすべてを統合した最高で唯一の仏さんを求め出すようになり、その存在を「佛頂尊」と呼ぶようになったんだそうです。
2012年11月17日まで開催中です!
快慶作の大日如来像(重文)@石山寺を始め、垂涎の名宝が三井記念美術館@日本橋に勢揃い! 仏像はもちろん、神像、絵画、絵巻物、工芸品など国宝6点、重要文化財56点、滋賀県指定文化財21点を含む約100点の名宝を見ることができます。 近々行きます~♪
2012年11月25日まで!
こ、これは珍品?ですね!
関西在住なら絶対行くんですけど……。やはり近江の国は渡来系の香りが濃いですね。
胡宮神社 「石造観世音菩薩立像」
公開【2012年11月15日~11月30日】
http://www.biwako-visitors.jp/search/event_7689.html
どうにもならない原始的な衝動。
旅に出ようと思う理由は、人それぞれ。南国でゆっくりと羽を伸ばしたい、とか、オーロラを見てみたいとか、恋人や伴侶、両親や子供と「どこか」に行ければよくて場所はどこでもいいのよ、というかたもおられることでしょう。
私の場合、ちょっといつからだったか思い出せないくらい小さいころから、「旅」といえば「お寺+仏像」でした。熱心な仏教徒でもないのに、不思議なことですよね。
旅に出よう、と思うのはたいてい「あ、●●寺の阿弥陀さんが特別開帳だからいかないと!」という情報を得た時だったりするのです。出張で地方に行くときには、取材の下調査より何より、まずお寺+仏像チェックから始めてしまうという本末転倒ぶり。 海外に出ても、アジアであればその土地に残る仏教美術を探してしまいますし、ヨーロッパであれば、アジア美術コーナーの仏教美術に釘付けです。 なんでしょう。この衝動。遺伝子に組み込まれているとしか思えない決定的な支配力なのです。
さらに喜びを深めたい、という野望。
さて、そんなわけで、このブツタビでは私がたまたま知りえた特別公開情報をお知らせしたり、レポートしたりしていくページです。さらに、あわよくば。
皆さんから、思いがけない特別公開情報をいただいたり、皆さんとお話したりして、喜びを分かち合っちゃったりできたらいいな、と思っています。ぜひぜひ、よろしくお願いします!
では、いってまいります!
むとういくこ 拝