muto の紹介

ありをりある.com編集長。アウトドア系出版社を経て、ありをる企画制作所を設立。編集者・ライターとして活動中。気になる分野は歴史・伝統文化・仏教・いろんな国のいろんな考え方など。好きな食べ物はあんことなす。趣味は三線弾きと剣道。

犬と猫との幸せな日々を…2013。


早いもので、10月も明日で終わりです。
年末といえば、みなさん。カレンダーですよね!!

Tさん編集のカレンダーは最高にかわいい!

実は、以前勤めていた出版社では、動物カレンダーも制作していました。私は、犬・猫を担当してましたが、その時に一緒にカレンダーを作っていたフリー編集者Tさんと久しぶりにお会いしました!

写真のカレンダーはすべてTさんの編集・執筆。4点ともそれぞれとても特徴があって、素敵なので、そのディテイルは、イキモンブでもご紹介していきますが、今日はまずはこのかわいさを一枚の写真でご紹介!!
写真家・植木裕幸さんのあまりにもかわいい犬と猫の写真をこれでもかと詰め込んだ4点。
そろそろ、アマゾンや書店でも販売すると思います。ぜひチェックしてみてくださいね!

近江路の神と仏@三井記念美術館


『琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展』(三井記念美術館)にいってきました!

近江(滋賀)は、仏像の宝庫ですよね。
仏像好きにとってたまらないエリアなんですが、ちょっと交通の便があれでして…;。まわろうとしても苦労してしまうエリアだともいえます。
そんな中。今回は滋賀県一帯の、普段はなかなか拝観できないお像も多数いらっしゃるということで、期待して行ってきました。

お像の姿をこちらで紹介するわけにはいきませんが、チラシと図録は大丈夫でしょう。
写真の左のチラシは、大日如来像@石山寺。快慶作の美しいお像。右の図録は、千手観音菩薩立像@葛川明王院。こちらもきれいですね~。

また、実際に拝観すると、さらに美しいです。写真とは印象もかなり違います。観る人によって変わっていくのが、仏像の不思議な魅力かもしれませんね。

私がなかでも心ひかれたのは、十一面観音立像@櫟野寺(らくやじ)でしたが、図録を見てあれ?と思いました。全然印象が違う!実際の観音さんはもっと素敵だぞ~と思ってしまいましたが、これもまた仏像の不思議なところ…。

こういう展覧会の良さ、というかありがたさは、なかなかタイミングが合わなくてはいかんできないお像や、交通の便が悪くて行きそびれているお寺のお像を一堂に拝観できるってことですね。
今回は、仏像だけでなく、仏画や神像、工芸品も素晴らしいものがたくさん来ていました。
こんな機会はなかなかないと思います。ぜひ、観に行ってみてくださいね!

三井記念美術館
会期:9月8日~11月25日
http://www.mitsui-museum.jp/index.html

福田豊文氏写真展@湯島(~10/31)


以前、勤めていた時に、大変お世話になった動物写真家、福田豊文さんの写真展が開催されています。
福田さんにお許しいただいたので、様子を写真でアップしちゃいますね!!こんなかんじ!
福田さんの写真は、いつも「動いて」います。
もともと野生動物の撮影から志され、現在では犬ねこや動物園の写真でも高名ですが、福田さんの写真はどんな場面でも、動物たちが生きているのです。

今回のお写真は、動物園の動物たちでしたが、その動物たちがどこまでいっても飼われるものではなくて、「動物」であることを気づかされるような写真ばかり。
中でも私が釘付けになったのはこの一枚。
上野動物園のハシビロコウさん!
いつもお外で元気に不動の姿を見せつけていますが、こんなに激しく動くなんて!!以前、BBCのドキュメンタリーでハシビロコウがナイル川で魚を捕食しているシーンを見て度肝を抜かれましたが、この写真はまさにそれ以上の衝撃です。

福田さんに「ハシビロコウさん、めっちゃ動いてますね!決定的瞬間!!」と興奮してお話したら、いや、結構動くんだよ~とおっしゃられてました。そっか、そうなのか…w

動物がお好きな方、また写真がお好きな方は是非足を運んでくださいませ!
やっぱり動物ってきれい!かっこいい!と再発見しちゃいます。

PHOTO GALLERY(株式会社ユニバーサルカラー)
:千代田線 「湯島」から 徒歩1分くらい。
〒110-0005 東京都台東区上野1-15-10
TEL : 03-3834-7641 / FAX : 03-3833-7960

武蔵野うどん礼讃。


埼玉県はうどん文化圏です。と聞いたら驚く人は多いかもしれません。
非常に腰の強い太目のうどんを、お肉や、キノコ、ネギなどを入れた温かいおつゆにつけて、お野菜茹でたの(糧かて、といいます)入れてわしわしいただく、という地味ながら特徴のある食べ方をするんです。

うどんの種類もいろいろあります。細いのから太いの、平べったいの…。つけ麺で食べたり煮込んだりの食べ方によって使い分けたりしてます。もちろん家でもうどんを打ちますよ。埼玉出身の私の母は、よく手打ちうどんを打ってくれたものです。私も一応打てます。

数年前から、こういう食べ方を「武蔵野うどん」と呼んで、ジャンルとして定着してきているようです。
エリア的には東京都北西部から埼玉中央部、北部、北西部ってかんじでしょうか(埼玉東部などではまた別のうどん文化があるような感じ)。それから北関東全域に、似たような食べ方やうどん文化が存在しています。

そんなわけで、この日誌でも、武蔵野うどんをはじめ、北関東のうどんをかなり意識的にご紹介していこうと思っています。

今日は、イシブ部活動日で、埼玉県行田市に行ってきました。イシブ活動報告はまた追って、と思いますが、今日はうどん報告をば。

今日は、『田舎っぺ 埼玉古墳店』というお店。名前がすごいですよね。でも、北部では人気のある店みたいで、支店もたくさんあるようです。私たちがいただいたのはこちら。

手前が肉ネギ汁。温かいかつおだしのおつゆにネギと豚肉がたっぷり入ってます。

うまああい!!!

いいです。このお店!麺はしっかりと腰があり、小麦の味も香りもしっかりしてますよ。
これはとっても正しい「武蔵野うどん」です。いいわあ。

この太くて腰の強そうな麺をごらんあれ!

うどんは、これで並盛です。だいたい3~400gくらいかなあ。
多いと思われるかもしれませんが、結構スルスルいけちゃうんです!

周りの男性客は、大盛りを頼んでましたが、この倍くらいの量がありました。
でも、みんな余裕で食べてしまってましたよ。
奥に見えますのが、オプションで頼んだキンピラゴボウ。このお店のはずいぶん太いですけど、我が家でも、きんぴらをうどんやそばに入れて一緒に食べたりというのはよくやります。結構あうんですよ、これが。
この盛と味で、650円!(きんぴらは210円)
このお値段が庶民的なのも、埼玉県ではデフォな感じです。
ぜひ、お試しください!

田舎っぺHP
http://www.inakappeudon.com/skin/home.php?PG=branch_shop

12年に1度の御開帳!十一面観音菩薩像(国宝)@六波羅蜜寺


念仏を唱えたら口から6体の阿弥陀仏がでてきたという場面を像にした「空也上人像」で有名な、六波羅蜜寺さん。 なんとなんと、ご本尊十一面観音菩薩像(国宝)が、12年に一度(辰年)の御開帳だそうです。見に行きたいですけど、たぶん行けません(涙)。次は12年後ですか~~><
どなたか、ぜひ行かれましたら感想を聞かせて下さいまし!

六波羅蜜寺
御開帳期間:2012年11月3日(土)~12月5日(水)
http://rokuhara.or.jp/

ウクライナイースターエッグって知ってますか?


やったことのないことをやるって楽しいですよね!
未知なる世界、ってだけで私はテンションが上がる口です。
本日は、未知なる世界、『ウクライナイースターエッグ』を作る教室に行ってきましたよ!!
私の友人Kさんが開催しているレッスンなので、とてもリラックスして教えていただきました。

実は今回は二回目の体験。青系のデザイン二つを教えていただきました!

ところで、イースターエッグって何だ??という方は多いと思います。私もそうでした。
キリスト教のイースター【復活祭】に飾ったりする卵ってことですか?ってくらいの連想。

ちょっと調べてみますと、ざっくりとは間違えてませんでしたが、その背景はものすごく深そう。
【復活祭】はキリストさんが復活した日をお祝いする、キリスト教のお祭りですけども、卵は「再生」の象徴だということで必需品みたいですね。でも、この卵を豊穣や再生の象徴としたりするのはその前からあったらしく…。とにかくめちゃくちゃ長い歴史があるみたいです。

Kさんに教えていただいた『ウクライナイースターエッグ』は、ウクライナ地方に伝わる模様や方法で行われるものだそうです。Kさんがアメリカ在住の際に習得した技。アメリカには東欧からの移民も多く、伝統的なイースターエッグを作るのが結構一般的らしいですよ。おもしろいですね~~。

方法としては、「ろうけつ染を卵の殻に施す」というかんじです。ロウで模様を描いて染料で染めていくんですね。結構手間がかかりますが、出来上がった時の喜びはまた格別です。

いやあ、今日も充実した時間をありがとうございました!
キリスト教がらみの歴史や考え方にも、あらためて興味がモリモリ湧いてきちゃいましたよ~!
その辺も、ありをリアルで、ぜひ書いていきたいと思っています。

Kさん、ありがとうございました!

蔵王権現像@金峯山寺(奈良県吉野)


奈良県の山奥、吉野は古い聖地です。 修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)が修行した場所。大海人皇子が退避した場所。後鳥羽上皇が南朝の朝廷を築いた場所。 その心臓部ともいえるのが、この金峯山寺です。

金峯山寺は、とても大きな蔵王権現さんがご本尊。しかも同じ蔵王権現さんが三体並び、三尊形式をとっています。

蔵王権現というのは、日本で発見?(発明?)されたオリジナルの仏さん。 役小角が修行満行のさいに感得した仏さんだそうで。 なので、仏教の仏さんというよりは山の神様に近い仏さんなのですね。 どんな格好しているかというと…. ちょっと真似してみますね。 こんなかんじです。
よいしょっと。

蔵王権現のポーズを真似してみました。

右足を高く上げていて、右手を振りあげます。 そして左手は腰のあたりで「刀印」を結んでます。 意外とバランスとりずらいポーズです。
金峯山寺の蔵王権現像は、美しくて大きくて勇ましくてカッコいいのですが、なにぶん写真は掲載できません。なのでイラストで描いてみました。

イラストで描いてみたら、全然こわくならなかった…。筆力の限界。

口元はかっと開けていて牙がのぞき、 肌は青い色で、髪は怒髪。右手にはさんこしょ、左手は 腰にあてて刀印を結んでいます。
実際の蔵王権現像は、もっと荒々しくおおらかでドドーンとしてますよ。実際問題、めちゃくちゃ大きいし(像高7メートルほど)。…でも何となく優しさというか、かわいらしさすら感じちゃうんですね。すごい怖い顔なのに。なぜでしょう。

私の勝手な空想ですが、蔵王権現さんは、自然や山そのものだからじゃないかな、と思うのです。厳しいけど、優しい。怖いけどほほ笑みを与えてくれる。そんな存在。 私はこちらの権現さんにお参りして、なんだかにこにこして元気になってしまいました。

たとえるなら…

いい天気の日。山登りをして。 ようやく山頂についてみたら、空気はおいしいし見晴らしは最高だし、嬉しくて楽しくて、ついついヤッホーと声出してみちゃった、みたいなそんなかんじです(わかりにくいか;;)。

通常は秘仏ですがなんと今年は特別開帳が行われてます! 2012年10月1日から12月9日までです。 ぜひ会いに行ってください!元気になっちゃいますよ~♪

金峯山寺
http://www.kinpusen.or.jp/index.htm
【ご本尊特別公開】2012年10月1日~12月9日

 

ニホンオオカミを知りたい~釜山神社の巻~


さて、いよいよ、念願の釜山神社へ、ご~!

釜山神社のある場所は、埼玉県北部の寄居町風布(よりいまちふっぷ)という集落。秩父線波久礼駅から歩くと40分くらいだそうです。
#私たちは車であっという間に行ってしまいましたけども…。すみませんw。

それにしても、この地名がなんだかよくないですか??
『風布』で『フップ(ふうぷ)』ですよ。音からしておそらくアイヌ語語源でしょうね。埼玉県にはアイヌ語っぽい地名も多く残されているんです。ちょっと調べてみましたら、アイヌ語で「フプ」または「フップ」はトドマツのことだそうです。トドマツは本州にないモミの一種ですから、そのものズバリではないでしょうけど、何か関係はあるかもしれませんね。

さらに。駅の名前の「波久礼」(はぐれ)も古代な香りがして素敵です。こちらの語源も諸説あるみたいですが、『埴塊(はにくれ)』が語源という説があるみたい。近くに古代武蔵の国4大窯業地のひとつ、末野窯業跡がありますから、なんとなくこれなのかな、と思ったりします。

いいわ~。なんか、いいわ~。

…と、感慨にひたってる場合じゃありません。今回はオオカミの神社を訪ねに来たんでした。

さて、釜山神社は、北部の中心都市熊谷と、西部山間部の中心都市秩父をつなぐ道(秩父往還)の難所、釜伏峠にあります。
伝説によると神社の歴史は5世紀ぐらいからみたいですね。
日本武尊が東国平定の際に立ち寄り、奥の宮で神様に供えるためのおかゆを炊き、その炊いた釜をご神体の岩の上に伏せておいたから、釜伏山と呼ぶようになった、なんていうお話もあるそうです。

さて、そしていよいよ、釜山神社です。

実は、平岩氏の著作『狼』には、オオカミ信仰についての項目があり、全国の主な神社の名前が掲載されていますが、この神社は掲載されていません。知る人ぞ知るだったのかもしれませんね。
でも、NHKの『見狼記』のなかで、風布の里が今もオオカミ信仰を継承しており、オオカミの頭蓋骨を大切に祀られていることなどが触れられてました。そして家々の柱に貼られていたお札を発符しているのが、釜山神社ということだったんです。

風布の里をさらに登っていくと、釜伏山の中腹辺りにいよいよ釜山神社があります。
圧倒的に、自然が強い感じ。人間はこの中では小さな存在だなあ。…とビビりな私は、一人で来なくて本当によかった、と友人たちに感謝しながら、参道の前に立ちました。

参道の前に立ちますと……
いた、いました!オイヌ様!いや、オオカミ様、っていうかオオクチノマガミ様!

牙がちょっとこわめですが、体は細身の日本犬みたいでかわいいです。耳が少し伏せてる感じがリアル。
#あんまり興奮して参道全体の写真撮るのを忘れてしまった私…

そんなに古いものではなく明治のころの奉納みたいです。

 
さらに、次々と現れるオオカミ様たち!

奉納されたオオカミ像が参道を見守ってます。全部二体で1セットです。

どれも、明治以降の奉納でした。それぞれ個性的で、何ともいえずユーモラスです。
#私は写真の一番右のオオカミ様が好き。

一番新しいのはこちら。
なんか完ぺき「犬」ですよね。ワンちゃんって感じです。正直言って、爆笑してしまいました。
もはや、日本犬でもなく洋犬。コーギーみたいなかわいくて優しいお顔。全然こわくない!

こちらは、愛子内親王殿下の誕生を祝して奉納したということです。
なんとなく、かわいい雰囲気にしたくなるのもわかりますね。

オオカミ信仰の神社にやってきたのに、何でしょう、この和む感じ。ここを信仰している人たちの温かい気持ちがお像を中心に残っているような気がするからでしょうか。
そして、釜山神社です。たくさんのオオカミ様たちに守られた、お社。そういえばあとで思ったんですけど、こちらのご祭神はどなたなんでしょうか。オオクチノマガミさんでいいんでしょうか。いや、でもお使い神だと思うので、三峰神社と同じように伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)でしょうか。
オオカミのお像に興奮して、こういう大切なことをチェックし忘れてしまうなんて、あほですね~~。
本当は、番組に出てきた宮司さんにもお目にかかりたかったのですが、どなたもいらっしゃらないようでした。残念ですが、また次回、ということでしょう。

番組によりますと、宮司さんは、今も月に一度、「お炊き上げ」という神事を行っておられるそうです。お米を研いだものを櫃に入れ、背中に背負って険しい山を上がり、奥の宮のどこかにお供えするという神事。もうご高齢なので、とても大変そうで、継承の問題がおこってきてました。こういう信仰は、継承されず消えていくものも多いかもしれません。実際「迷信」とかたずけるのはたやすいです。でも…そもそも「迷信」の多くは深い「知恵」から発してるものなんじゃないか、と私は思うんです。ふと聞くと荒唐無稽なお話でも、そこにはちゃんと意味がある…。オオカミ信仰もそうなのではないかしら。
オオカミは、「自然」を代表する象徴ともとらえることができます。オオカミも自然も時に恐ろしく、時に恵みを与えてくれる存在です。オオカミを畏れ敬うことは自然を畏れ敬うことと同じ意味なんじゃないでしょうか。

実際に行ってみると感じますが、この大自然の中に、オオカミはいるんじゃないか、と思ってしまいます。人間が知ることのできる範囲なんて一部なんだし。

釜山神社で、そんなことを考えて、胸が熱くなりました。もっといろんな神社に行ってオオカミ様に会ってみたい。そんな野心がふつふつと…
そして、きっとまた釜山神社にお参りに来てしまうことでしょう。ここは何ともいえず気持ちのいい場所なんです!

釜山神社
埼玉県大里郡寄居町風布1969番
アクセス:秩父線波久礼駅から徒歩40分ほど

『心軽やかに老いを生きる』/江坂彰 著


中面の編集をお手伝いさせていただきました。
経営評論家として著名な江坂彰先生のエッセイです。雑誌『PHP本当の時代』で連載されていたものに加筆いただき、再構成しました。
先生の軽妙な考え方・生き方は、年齢は関係なくとてもためになる智恵がたくさん! 不況といえば不況。大変な時代に生きちゃってるなあ、と不安にもなりますが、いろいろな生き方がありうる世界だともいえます。どうせ生きて死ぬのなら、先生のおっしゃられるように楽しく面白がって生きぬいてやろう!と思いました。…とすっかり読者になってしまってますね^^;。
これからどうしようかなあ、と少し気になってる方。お勧めです!(むとう)
:2012年10月刊行。株式会社PHP研究所。571円+税。

 

板碑の拓本を取ってみよう~拓本をとるの巻~


さて、手作りタンポもできました。
後は、摺るべし、刷るべし!!

手順もそんなに難しくありません。でも、とにかく要注意なのは、とにかく板碑本体に墨がつかないようにするということ!墨は、一度ついてしまうと、なかなか落ちないというか落ちないんだそうです。

直接墨を付けずに、どうやって拓本を取るかというと…こんなかんじです。

① 板碑の上に和紙(裏面が板碑に触るように)を載せます。
② ①の上から、霧吹きで水をまき、全体を湿らせます。
③ タオルや脱脂綿などを使って、和紙がぴったりと板碑にくっつくようにたたいてなじませます。
④ 少し水気が落ち着いたら、練り墨をタンポにつけて、まんべんなくポンポン叩いて墨をうつします。

二つのタンポを使って、墨の塊がついたりしないように気をつけながら墨をのせていきます。

一気に濃くつけるのではなく、2,3回まんべんなく叩いて徐々に濃くしていくといいそうです。自分の好みの濃さに仕上げることができます。

さあ、できました!!
後はこれを板碑からはがせば出来上がりです!!

この方法ですと、間接的なので、墨が板碑に移るということもなく、拓本を取ることができますね。なるほどなるほど~。
教えてくださったボランティアの皆さんが、とってもおおらかでほめ上手なので、私はすっかり嬉しくなって、3点の板碑の拓本をとらせていただきました。

左は1365年、種子は「バン」(大日如来)、中央・右の種子は「キリーク」(阿弥陀如来)。

その板碑も、14世紀の本物の板碑です。デザインがそれぞれで面白いですよね!
摺りの仕上がりを見ますと、左はちょっと墨が濃かったみたい。中央の刷り上がりがいい塩梅かな、と思いました。これもやってみないとわからないことですね。

今回は、本当に貴重な体験をさせていただきました。
やはり、本物に触らせてもらうという体験は大きいです。石の質感を感じながら、じっくりと彫り筋を見たりできるのは、何よりの学習ですね。

また、博物館の皆さんが親切で、とても気持ちのいい時間を過ごさせていただきました。
来年も開催するとのことなので、ぜひ皆さんも体験してみてください!
おすすめですよ~~!

埼玉県立嵐山史跡の博物館
http://www.ranzan-shiseki.spec.ed.jp/
アクセス:東武東上線武蔵嵐山駅から歩いて13分くらい。