muto の紹介

ありをりある.com編集長。アウトドア系出版社を経て、ありをる企画制作所を設立。編集者・ライターとして活動中。気になる分野は歴史・伝統文化・仏教・いろんな国のいろんな考え方など。好きな食べ物はあんことなす。趣味は三線弾きと剣道。

file.2 加賀屋の季節限定じょうよ饅頭「ことほぎ」


いちにちいちあんこ

さて、本日のいちあんこは頂きもののお饅頭です。金沢の名旅館「加賀屋」のオリジナル和菓子、「ことほぎ」。母のお友達のお土産。

加賀、といえば美味しいものの宝庫。特に和菓子もお茶文化の発達したところですから名店がたくさんありますし、全体的に何食べてもうまい!状態だと思います。
そんなお土地柄ですから、こちらの「ことほぎ」もお土産物ながら、きっちり上品に美味しい。

「地の食材を生かして」というコンセプト。皮には加賀丸芋を使い、薄紫の色は山川紫というお芋の天然の色合いだそうです。いわゆるじょうよ饅頭ってやつですね。

ことほぎ

そして、やっぱり金箔!
金箔あると加賀って感じしますよねえ。おされですねえ。

ことほぎのあんこそしてあんこは、こしあん。
ねっとり&ずっしり。でも甘さは抑え目で上品。小さいんですけど、かなり食べ応えがあります。

ちょっと濃い目に玉露を入れていただいてもいいし、風味がしっかりしてるので、意外とカフェオレでもいける!

そういえば、遠い昔、私がとある出版社で営業部にいた時、北陸全域~金沢・富山は担当地区でした。私が泊まるのは加賀屋なんて絶対無理でしたけど、小さなビジネスホテルの一室で、加賀の国の和菓子をいただくのが至福の時間でした。

しかも北陸本線の売店には絶対「あんころもち」(250~350円)のパックが売ってましてですね。新潟から富山に行く間にひとパック。富山から金沢に行く間にもひとパック。金沢から岐阜に行く間にもひとパック…と順調に平らげ…。
つらい出張の唯一といっていい楽しいひと時でございました。

出張で行って以来、北陸が大好きになり、その後も何度か一人でぶらぶらしてますが、北陸、っていうか日本海側のあんことごはんと魚ははずれなしです!人もやさしいしな~。
また北陸の旅に行きたいです…。

加賀屋グループ
http://kagaya.yado-log.com/e13312.html

 

 

「えらい人たち」、ことを成し遂げた年齢と寿命にビビる


 

そんなに早く亡くなってたの??!
偉人の年齢や寿命を改めてみていくと、かなりびっくりします。
例えば、織田信長は49歳のとき、本能寺の変で亡くなりました。当時の49歳はそんなに若くないかもしれませんけど、かたや徳川家康は75歳まで生きていますから、やっぱりちょっと若いような気がします。
49歳といえば、上杉謙信も49歳で亡くなりました。ライバルだった武田信玄は53歳。
戦国時代の武将の没年を見ると、50前後から60前後が多いので、当時の平均的な寿命からしてもそのくらいだったのかもしれませんが、自分の来し方に当てはめて考えると、昔の人ってめちゃくちゃ濃厚な一年だったような気がします。歴史に残るような偉人と自分を比べちゃいけないけど、やっぱりすごいなあ、というのが自分がその年齢になってみると実感を伴って分かるような気がしますね。

織田信長の人生で見てみると、
桶狭間の戦いのときなんと26歳!上洛したとき34歳!右大臣になったのが43歳!!!
かたやわたくし26歳の時、編集になって3年目で仕事でいっぱいでよく愚痴ってました。34歳の時、二社目の出版社で仕事でいっぱいいっぱいになって一人寂しく深夜残業してました…。わあ、小さ!!!

実際、同じ人間として彼の人生を見てみると、ほんとに半端ないですよね。ずーっと戦ってます。気の緩む隙など一部もありません。
そしてそんなに忙しいのに、ちゃんと子供も作ってます。正妻以外に10人もの女性を側室に迎えてます。なんてマメなんでしょう!

天下人で、女性にマメといえば、天智天皇(後宮の女性が多かったので勝手にそう連想してしまった)。大化の改新で有名な中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)は、そういえばどんなかんじでしょう。
まず、蘇我家を滅亡させた乙巳の変の時、なんと19歳!
そのあとの大化の改新の時、20歳!
新羅と戦って大敗した白村江の戦い後、都を近江に移して即位したとき37歳。
そして亡くなったのは46歳だそうです。

え、えええ~~!
37歳って、とっくに通り過ぎた年齢ですやん!

…個人的に衝撃走りました。

世界の偉人も調べてみる
こうなってくると、世界のほうもちょっと気になります。

世界の偉人といえば、そうです!イエス=キリストさん!
磔になった時は34歳か37歳だったみたい。若い!!
しかも、それで類推すると、実際に宣教した期間は多くても3年ほどだったんですって。信じられません。そんなに短期間での教えが、2000年もの間人々に信仰されてきたんですから、まさに奇跡です。

この方向での偉人といえば、イスラム教の開祖ムハンマドは享年62。仏教の開祖ゴータマ・シッダールタは80歳で亡くなっています。

ちなみに、ムハンマドが啓示をうけたの40歳頃。シッダールタが出家したのが29歳で、悟りを開いたのが35歳の時です。
わあ~~~!ほとんどすべて過ぎ去ってる~~~!

いや、こんなすごい人たちと比べたった意味ないことは重々わかってますよ。でもやっぱり比べちゃうわけですよ。

逆に長生きだった偉人たち
若くしてことをなしたことにビビってるばかりでは、あれですので、逆にめちゃくちゃな長生きで、大器晩成な偉人かいないかな、ということでちょっと見てみましょう。

まず一番最初に挙がるのは、北条早雲ですね。
北条早雲が、一般的に歴史の中に表れてきたとされている駿河の国下向が、44歳の時。
戦国時代の下剋上の先鞭、嚆矢と言われる伊豆討ち入りが、61歳。
相模の国を平定したのがなんと86歳。そして88歳で亡くなりました。
(とはいえ、最近では疑問を呈している研究者もいるとのことですが^^;)

それから、鎌倉時代の高僧、重源上人も長生き。
重源さんは、東大寺大仏殿再建の責任者になった時、すでに61歳。そしてやり遂げて85歳で亡くなってます。これもすごい話ですよね。

あと、何気にめちゃくちゃ長生きしてるのが、真田信之。有名な真田幸村のお兄さんですね。なんとなくなったの93歳ですって!
信之は大器晩成というよりも、若いころからできる人だったと思いますが、派手な父親と弟に少々隠れがちですよね。それにしても93歳とは驚きました。

それから、信之と比べてしまうとあれですけど、徳川家康も75歳と長命でした。
彼の場合を見ていると、あの過酷な環境と試練の連続の中、それでも生き延びて、生き抜いて、最後につかみ取った天下だったという感じがしますよね。対して秀吉は61歳で亡くなっていますが、もしあと10年秀吉が長生きしていたら、家康に天下はまわってこなかったでしょう。
長命も才能のうち。これも中国風に言えば天命なんでしょうね。

それにしましても。
この記事を書いていて、凡人なワタクシは、ため息のつきっぱなしでありました。どっちにしてもまじめにコツコツ生きていこーっと。というのが私のささやかな決意なのでした。

file1.上野みはしの小倉あんみつ


いちにちいちあんこ
「いちにちいちあんこ」栄えある一回目は、大好きな上野みはしの小倉あんみつ!
上野みはしは、なんといってもこしあんが、めちゃくちゃ美味しい!! とにかく、とろけるような口どけ。絶妙な甘み。小豆の上品な風味。特別な味付けとかではなく、とにかくこれぞ王道な美味しいあんこです。
みはしのこしあん

私はこのあんこを食べるたびに、思わず目をつぶってしまいます。「ふわあ」って心の中で叫びながらいただいてます。声に出さないで静かに味わうのは、ちょっと大人になったからなのです。

昨日いただいたのは、「小倉あんみつ」550円。小倉あんみつには小倉のアイスが乗ってます。この小倉アイスはアイスクリームというよりはシャーベットという感じ。あっさり系。
小倉あんみつ

上野みはしは上野に本店がありますが、結構支店も出してます。この写真は上野アトレでの写真ですが、私はよく池袋東武のみはしに立ち寄ります。お持ち帰りもありますので、ぜひ試してみてください!

上野みはし
https://www.mihashi.co.jp/top.shtml

「いちにちいちあんこ」始めます。


いちにちいちあんこ
「好きなものは何ですか?」と聞かれると、「あんこ!」と答え続けて、はや30年。そのことわかりやすく表すために、私をそれ「一日一アンコ、ですよ」と表現するようになりました。

誇張ではなく、ほぼ事実です。アジアから遠く離れてしまったときや、体調の悪いときはともかく、「あんこ」はいつも私の傍らにありました。まさに、私の人生は数々のあんこたちに彩られているのです。

それにしても、「ワインはいつも私の傍らにあった」とか、「私の人生は数々の男たちに彩られている」とかいうとなんかかっこいいですけど、あんこにした途端牧歌的な表現になってしまうもんですね。なるほど…。
自分で書いておいてなんですけど、あんこ、というのは何か人に警戒心を与えないというか、そんな感じの存在・言葉だなあ、と改めて思います。

決定的に誰かを攻撃しないし。
食べても、脂分が入ってない分、それほど太らないし。
こんなに草食系テイストにあふれた言葉もなかなかないですよね。平和っていうか。
いやあ、本当に素晴らしい!あんこ!
ゆであずき(デンキヤホール)

*写真は浅草の喫茶店「デンキヤホール」の名物「ゆであずき」。ものすごく美味しいです!

そんなこんなで、そんなにほぼ毎日あんこを食べてるんですから、それを皆さんにご紹介してもいいんじゃないかと思いまして、新サブカテゴリをオープンすることにしました。

ほぼ毎日更新!いちにちいちあんこ。

どうぞよろしくお願いします!

 

 

ドキュメンタリー映画『プージェー』再上映決定!


たびたび体験参加させていただいている、きこりサークル五反舎メンバーで、キュートで偉大な映画監督山田和也さん。
山田さんのドキュメンタリー映画「プージェー」が、科博のグレートジャーニー展に連動しての再上映です。

ポレポレ東中野にて、3月30日から4月5日まで。
上映20時から!

映画はもちろんですが、上映後のトークイベントもまたすごすぎ!
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(以下、山田さんのメールより転載)

イベント予定(2013年3月24日現在)
上映終了後、「puujee」主人公の一人である、探検家関野吉晴さんと
以下のゲストとの対談があります。

3月30日(土)服部文祥(サバイバル登山家)
3月31日(日)角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
4月 1日(月)白崎映美(歌手)
4月 2日(火)明峯哲夫(有機農業研究家)
4月 3日(水)野島健児(声優)
4月 4日(木)春風亭昇太(落語家)
4月 5日(金)江本嘉伸(ジャーナリスト)
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皆様もぜひぜひ足をお運びください!

「発酵の里 こうざき酒蔵祭り」②自分が自然の一部であること


ちゃんとしたものは美味しいのですね~
きれいな糀をもりもり試食させていただき、糀を購入。1キログラムで700円です。なんだかとても得した気分!

それにしても、たくさんのお店が出て、おいしそうなものが勢ぞろいしていて、目移りしまくる私たち。すべて食べたいですかが、そんなにたくさん食べられないので、4人で真剣に相談。「今日はとにかく「発酵食」を最優先に!」と意志を共有しました。

そして、食べまくったのが…

天然酵母パンのサバサンド
マイグルト(ヨーグルトドリンク風の乳酸発酵飲料)
ナチュラル製法のソーセージ
コーヒー
天然酵母グリッシーニ
玄米餅のぜんざい
玄米おにぎり(塩麹サバ)

思い出せるだけでもこれだけ食べましたよ。味見も入れたらこれの倍はあったかも。
それにしてもよほど夢中だったんでしょう。食べ物の写真撮るの忘れました。
味見、と言えばなんといっても、寺田本家では、試飲し放題でしたし!
寺田本家
寺田本家のなかでは、自慢の日本酒飲み放題!さらにどぶろくも飲み放題!
私はお酒はほとんど飲めない下戸ですが、それでもやっぱりいただきましたよ~!醍醐のしずくこの美しい液体をご覧ください!
これは、「醍醐のしずく」というお酒。体験したことがないくらいフルーティ! ものすごく飲みやすいんですが、酸味も甘みもすごく強い。とても個性的。なのに、まったくくどくないのです。
これは、美味しい!
kura13
S氏から、このお酒のおいしさについてはあらかじめ教えてもらってましたが、これは飲んでみないと分からなかったかも。というのも、私はいつもだったらお酒弱い体質なので、すぐ頭痛くなっちゃったりするんですけど、そういう体への負担を感じないのです。
すごいなあ。
どぶろくどぶろくは一杯100円。どぶろく、っていうか、発酵米のスムージー、またはポタージュって感じの濃度でした。
とろっとしてて、コップから口元までなかなか下りてこないほど(写真撮るの忘れたけど^^;)。そしてやっぱり酸味もコメの味も濃い!お酒を飲んでるというよりは、薬膳スープを飲んでるような感じ。

すごいなあ。ちゃんと作るとこんなに濃厚で美味しいんだなあ。

寺田本家

イベントも充実してました。酒粕や糀の料理教室やセミナーも開催しましたし、ほんとに至れり尽くせり。セミナーは満員で、参加できませんでしたが、すごい楽しそう。来年はぜひ参加してみたいと思いました。

それにしても、本当に素晴らしいイベントでした。
丁寧に真面目に、無理なく作ったものは美味しい。それを私たち消費者が理屈じゃなく、まず体感することができます。
そして、それをうけとって喜ぶ人の感謝の言葉と笑顔を、生産者はちゃんとその場で受け取ることができる。生産者は、きっとその感謝の言葉や笑顔を糧に、自己肯定することができ、信じた道をまた歩んでいくことができると思うのです。

人はどこまでいっても「自然」の中に生きています。
ビルの林立するアスファルトに囲まれた場所であっても、人間が地球上にある物質から作ったものである限り、それは自然の一部なんじゃないかな、と思うのです。
実際、どこにでも菌やカビ、ダニなどの生物はたくさんいますし、私たちの体自体が微生物の塊です。

それを忘れてはいけない。

美味しい食べものでおなかをいっぱいにしながら、そんな思いを新たにしました。

とりあえず、発酵食のお料理をたくさん作るぞお!
そんなわけで、帰宅するなり、、塩麴・しょうゆ麹・甘酒を仕込みました。そして酒粕を使った天然酵母パンも作る予定です!
kura14*写真は玄米酒粕とごはんを混ぜて作っている、元種。プチプチという発酵の音がするんですよ!

 

 

 

「発酵の里 こうざき酒蔵祭り」①菌やカビへの感性


海外に行くときには必ず訪れてきた成田。 でも、あんなに成田にお世話になりながら、空港外に降りたことがなかったのです。
そんなひとが多いのではないでしょうか。
成田には、成田山新勝寺もあるし、お寺好きなくせになぜ下りない…?、と自問してしまいますが、理由は簡単。これから海外に行くぞという気合満々な時と、早く家に帰って、日本のごはん食べたい~!と、気がせいてる時に成田にいるから^^;。そりゃ、お寺に寄ってる場合じゃないんですよ…。さすがに。

しかし今回は、初めてその「成田」に上陸?できました!

成田、と言っても、正確にはお隣の香取郡神崎町というところ。こちらで17日に開催された「発酵の里 こうざき酒蔵祭り」にいってきたんです!

私のお出掛け友だちS氏は、以前から自分でもお酒を造ったりして、発酵にもかなり詳しい。 今回も、「発酵にこだわっている蔵元が中心になって開催されるお祭りがあるから行こうよ~」と誘ってくれました。

その「発酵にこだわっている酒蔵」というのは「寺田本家」さんという蔵元。 HPを見て、はたと気づいたのですが、このお店ってこないだ参加した「たねと食のおいしい祭り」で、お店出してた蔵元ではありませんか!! あらあら、なんだかいろいろつながってしまいます!

そんなこんなで、下総神崎(しもうさこうざき)駅に到着!日暮里駅から成田で乗り換えて1時間40分ほど。 今回のメンバーはSさん、Kさん、Yさんと私の4人組。このメンバーは一緒にオオカミ信仰の神社に行った時のメンバー!面白好き・面白がり度が同じで、一緒に行動すると本当に楽しい、絶妙なメンバーです。

電車で合流してからも、久しぶりのおしゃべりが楽しくて、一時間半なんてあっという間。気が付いたらもう現地、って感じ。

そして、駅を降りたらさっそくお出迎え!今日のお祭りの中心的存在の寺田本家の銘柄「五人娘」の樽がででんとお出迎え。否が応にも期待が高まります。

神崎駅前

駅から会場まで無料送迎バスが出ていたので、バスに乗って会場へ。私たちがついたのは11時過ぎでしたが、もう会場周辺は大盛り上がり。たくさんの出店が軒を連ねています。

早速引き寄せられてしまったのが、糀屋さん。
糀
「ほら、真っ白なはなが咲いてるよ!食べてって食べてって!」
糀って、そのまんま食べられるんですか?と驚く私たちに、まあまあ、食べてみてよ、と味見させてくれました。 おお、初体験ですよ!
糀といえば、最近塩麹とかメジャーですし、私も塩麹は良く食べているので、なじみはあるんですけど、こんなにフレッシュな麹菌を食べるなんて、初めて。
白い花みたい

白いふわふわがきれいです!勧められるままパクパク。 ほのかな甘さと、かすかな香ばしさが…。美味しい!

でも、はたと思いました。もし、こういうものが食パンに生えてたら間違いなくゴミ箱行きと判断してしまうでしょう。そう考えた自分を感じて、自分の菌やカビに対する感性の低さに改めて驚きました。自分はあまりにもこういうことを知らなすぎる、と。

菌とカビって、なにが人体に有害か無害かって、実はよくわからないですよね。発酵食品は菌やカビがなければできないし、ペニシリンはアオカビから抽出されたものだし…

健康にいいといわれる食品の多くが菌やカビによって出来上がる発酵食品です。みそやしょうゆ、お酒や漬物、ヨーグルトやチーズ。
私たちの祖先は、菌やカビと賢く付き合っていたんですよね。その力を利用して体を健康に維持してきたし、菌からしたら、人間の体に共生して子孫を増やしてきたわけで。
まさに、ウィンウィンの関係。

ところが、科学が進歩するにつれ(進歩した、と信じていた?というか)、菌やカビは悪者になっていきました。食品が腐るのは悪、カビなんてもってのほか!
大量生産で安定した品質のものを供給するには、そういう不安定な要素は悪でしかありません。そのために、たくさんの添加物を入れて菌やカビが生きられない環境を作り出してきました。

そんな、菌やカビと敵対するような考え方が主流になって今日に至るわけですが、その流れもここ数年で大きく変わろうとしています。
変わるというか、元に戻ろうとしている、といったほうがいいですよね。

私は、この真っ白い菌糸に覆われた糀をモリモリ食べながら、今日はそういう「菌やカビに対する健康な感性」を取り戻したいなあ、と思い始めていました。
(続く)

 

白寿の湯とカナサナ神社


今日はすごい風でしたね。まさに春の嵐。
花粉症の自分には相当に厳しい風でしたが、皆様はいかがお過ごしでしたしょうか。

そんな中、今日はお休みということで、友人Sとともに埼玉県北部にある名湯・「白寿の湯」に行ってまいりました!
こちらは以前ご紹介したことがありますが、本当に泉質が素晴らしい!
とろりとしていて、美容液のようなお湯。潤いの必要なお肌にはもってこいです。

さて、今回は、近くにある大きなお寺・大光普照寺と、金鑚(カナサナ)神社にも立ち寄ることができました。
前回来たときにも、すごく気になっていたので、今夏立ち寄ることができて本当によかった!詳しくはブツタビで後日ご報告しますが、非常にプリミティブな神社とお寺の形を見ることができたような気がしています。
やっぱり、関東も深いです。知らないところだらけです!
かなさな神社の塔写真は、カナサナ神社にあった仏塔(重要文化財、室町)。美しい塔です!

 

美術手帖の特集が「円空」ですよ!?


さて、前回に引き続き、お勧め本のご紹介です。
本というか、今回は雑誌ですね!

なんと、美術手帖さんですよ~!
20代のころ、現代美術が好きでよく買っていた美術雑誌ですが、なんと、2月号(ちょっと遅いですけども^^;)の第一特集が円空さんです!

何しろ、東京国立博物館では現在円空展を絶賛公開中ですから、紹介するなら今っちゃ今なんですけども。
あの美術手帖さんが、円空さんかあ~~。なんだか新鮮です。
だって、1月号の特集は会田誠さんですよ!ンで、3月号はフランシス・ベーコンだし!
そういう雑誌で「円空」という人の作品として円空仏を紹介している、というのが何か非常に面白いのです。

さらにもう一ひねりなのが、漫画家の井上雄彦さんと一緒に円空仏を見に行くという特集があったり、彫刻家棚田康司さんが、円空仏を研究している職人さんと一緒に円空仏を掘ってみる、という企画があったりしてね。
さらに、円空仏の基本データもちゃんと掲載してくれてますし、みうらじゅんさんががっちり寄稿もされていまして、とても充実感のある内容です。

さらに偶然に、と言っていいのかわかりませんが、
第二特集に「白隠展」が入ってます。
なんだか二度おいしい、みたいな感じですよお。

それにしても、久しぶりに美術手帖を買いました。
「雑誌」らしい頑張りが紙面を生き生きとさせている気がしていて、同業者の端くれとして、すごく嬉しくなっちゃいました。面白がったり、これいいよね?と読者に提案を投げかけるような部分。そういう部分があってこその出版ですよね。この美術手帖にはそんな提案がたくさんあるような気がしたのです。

今月中に、円空展は必ず見に行くつもりですが、こちらを読んで、とてもさわやかな気持ちをいただきました。ますます楽しみです!

 

六田知弘『石の時~宇宙との対話、祈りのトポス~』展(~3/9まで)


さて、今回はちょっとイレギュラーかもしれませんが、『石』をテーマにした素晴らしい写真展をご紹介いたします。

今回もこの展覧会に連れて行ってくださったWさんは、もともと超大手新聞社で企画展などのお仕事をされていた方。え!?あの展覧会もWさんの企画だったんですか?!みたいに、お話を聞くたびにびっくりしてしまうような、すごい方です。

でも、とても気さくな方なので私は恐れ知らずにもご厚意に甘え続けて、はや何年^^;。
Wさんには、ほんとうにいろいろなものの見方を教えていただいています。

さて、そんなWさんにお連れいただいたのは、六田知弘さんの写真展です。

古美術売買の名門、繭山龍泉堂さんで開催されている写真展「石の時」。
六田チラシ
スコットランドの巨石遺跡、スペインの中世寺院、ボルブドゥール、アンコールワット、タブローム、スリランカ、雲崗石窟、奈良、慶州など、各地に残るおそらく祈りの対象になったであろう石造物を展示されてます。

会場はそれほど広いわけではありませんが、非常に趣味良く効果的に、写真が展示されいて、私たちは会場にはいいた時から、浮き立つ心を止められない!という感じになってしまいました。

一階にはブリテン島の巨石遺跡から始まり、大陸のほうのスペインなどのプリミティブな原キリスト教といった面持ちの写真を経て、二階に展示されているアジアの石造物へとつながります。

素晴らしい流れ!

特に私にとって印象的でしたのは、スコットランドの巨石遺跡。そのたたずまいたるや、まあ美しい!
特にチラシにも掲載されている写真。こちらは、まるで名作庭家が精魂傾けて作り上げた立石のようにも見えますし、信仰そのものといった存在感をバシッと感じさせてくれます。
六田さんのお写真は、たぶん私の肉眼で見るより非常に鮮明で、奥行きのある像を認識させてくださる写真なんですよね。

ちょっと話ずれちゃいますが。
ヨーロッパ各地に残る巨石信仰の遺跡は、子供のころからすごい憧れてたんですよ~。
例えば、「ストーンヘンジ」とか。昔「世界の7不思議」みたいな本には必ず出てたあれです。

ブリテン島の北部にあるスコットランドは、ヨーロッパでも最古の国、ともいえる長い歴史があります。多くの環状列石などの巨石祭祀遺跡等は、紀元前3000年ごろから紀元前1000年ごろにわたって建造されたそうで、ここに豊かな文化をもった民族が繁栄したことを示しています。しかし当時は文字がつかわれていなかったので、その実像はいまだ謎…。

この六田さんの写真にとらえられているルイス島の環状列石(カラニッシュ遺跡)は、紀元前1700年ごろに建てられたとのこと。
すごいですよね。3700年余り、この姿のままこの島に立ち続けてるんですよ~~。

この素晴らしい写真展で、「そういえば、私、ヨーロッパの遺跡とかすごい見てみたいんだった!」ということを、ものすごく強く思い起こされてしまいました。いやはや。

銀座のほうに御用のある方は、ぜひ!
Wさんに教えていただきましたが、繭山龍泉堂さんはとても格式の高いお店とのこと。そんな普段だと敷居が高すぎて入れない空間に入れる、というのもまた、うれしいことですよ~~。

『石の時』展(2013年3月9日まで)
http://www.mayuyama.jp/mayuyama_event_01.html