muto の紹介

ありをりある.com編集長。アウトドア系出版社を経て、ありをる企画制作所を設立。編集者・ライターとして活動中。気になる分野は歴史・伝統文化・仏教・いろんな国のいろんな考え方など。好きな食べ物はあんことなす。趣味は三線弾きと剣道。

file.15 ベルビューの「クルミあんぱん」


 

いちにちいちあんこ

最近は自家製天然酵母にはまり、すっかり手作りの人になってますが、天然酵母パンのお店も変わらず見つけては買って賞味しています。

私のお気に入りは何といっても、隣町にある天然酵母パン屋さん「そのつ森」さんですが、車でないといけない距離なので、今日は買いに行けません。

お昼には自分で焼いた天然酵母パンを食べた後、ふと思いついて高坂駅前にある古いパン屋さん『ベルビュー』にいってみました。

こちらは本当に古いパン屋さん。「ザ・昭和」って感じの懐かしいパン屋さんです。なので、パン屋さんあるなあ、と思ってたんですけど、天然酵母にはまってるもんで、ちょっとスルーしちゃってました。

そしたら、Kさんが「あそこ、実は天然酵母のパンも売ってるんだよ」とおっしゃるではないですか!…それはぜひ一度試さないと、と思っていたんですよね。

さて、そこで購入しましたのがこちら・・
くるみあんぱん結構大きいです。そして、見るからにおいしそう!
お店のご主人も、すっごく優しそうなおじいさんです。この人が作ったんだったらそりゃまじめで美味しいパンだぞ、と思いました。
くるみあんぱんあんこはこしあん。パン生地はしっとりとしてて香りがにおい立つようです。
確かにこれは、イースト菌ではないなあ。でも、いわゆる自家製酵母ではないかもしれません。ふんわりと優しい生地なので…

あんこも、しっかり美味しいです。お店で作ってるあんこではないかもしれませんが、質のいいあんこです。

クルミもたくさん入っていて、なんだかとっても真面目にちゃんと美味しいパンでしたよ。
これで136円というのは本当にお値打ちです。もうちょっととってもいいと思うけど、ご主人の主義なんだろうなあ。

ベルビュー
東武東上線高坂駅前

イシブカツvol.9 東京真ん中編②根津さんちの石もの(根津美術館)


イシブカツ

表参道の魂・根津美術館
表参道から歩いて7分ほどいった閑静な場所に、根津美術館はあります。このエリアは明治神宮もありますが、やはりこの根津美術館があることで、この土地の「品」を高めてる、と言ってもいいんじゃないでしょうか。こういう文化の懐があるというのはその土地の見えない基盤を作る気がするのです。

根津美美術館は、実業家でお茶人として高名でもあった根津喜八郎さんの私邸だったところです。私立の美術館ですけど、えええ!?っていうくらい良質な収蔵品をたくさんお持ちです。

特にこちらのお茶道具はすごい。焼き物は全くわかりませんが(すみません^^;)、こちらの青銅器コレクションは本当にため息が出るような素晴らしいものです。実は私は青銅器が大好きなので、それを観るためにも根津美術館を訪ねてしまうのですが、今回はそこじゃありません。なんといっても、イシブカツ!今日はお庭をじっくり拝観!

根津美術館さて、前回でもちらっとご紹介しましたが、まず入り口にこのセッティングです。

こちらは、根津美術館のサイトを見ると「月の石船」と名付けられているようです。ロマンティックどすな~。舟形の蹲踞(つくばい)を三日月に、後ろにある朝鮮燈籠の灯りを月光になぞらえた、とあります。ひゃ~!なんかかっこよすぎて照れくさいわ~!

とはいえ、この組み合わせは「お茶人である」ということを出自・軸にしていることを示しているような気がしてかっこいい。朝鮮燈籠というのは、朝鮮半島で造られた灯籠、ということですが、お茶人はこういった朝鮮由来の石造物を珍重しました。
おそらくこちらの灯籠は李氏朝鮮のころのもので、そんなに古くないと思いますが、軸部のあたりがステキです。

根津美術館のお庭、めっちゃ広いです
さて、そうして美しいアプローチを進み、入口で入館料をおさめ、館内に入ります。

現在は、『国宝・燕子花図屏風』展開催中。尾形光琳のあまりに有名な屏風は、本当に素晴らしいです。こちらのお話でもいくらでもかけてしまうので、端折りますが、ぜひ一度この季節に尋ねてみてください。というのも、この燕子花図をこの季節に出すというのにも意味があって……
リアル燕子花お庭の燕子花も満開なんですね~!
どうです、この趣向!さすが根津美術館です。

さて、こちらのお庭ですが、表参道のこの一等地にありえないわってくらい広いです。
高低差のある地形に大きな池(川のような感じ)を配し、そのところどころに由来のあるお茶室が4か所もしつらえてあります。
そのすべてに見立てがあり、見る位置でも風景が変わりますし、えらいこっちゃです。

これだけパターンがあると、石ものもたくさん必要です。そんなわけでいたるところに石ものが置かれています。

あったあった!!
正直言って、「う~ん…」と首をかしげるものもかなりあります。石造センパイの眉間も少々曇りがちです。
しかも、石ものにはよくあることなんですけど、置いてあるものにあんまり説明がないんですよね。なので、手探りな感じで鑑賞していきます。
層塔眉間を曇らせて、少々言葉少なだった石造センパイが、さっとカメラを取り出しました。
「これ、けっこういい、かも」
確かに何の説明もないので、ちょっと細かいことはわかりませんが、全体に品があっていいかんじ。部分的に寄せてるけど、けっこう古いかもしれません。
層塔軸部、四方仏が梵字で線刻されています。
彫りは浅めですけど、けっこういいかも。笠のところと軸のところなんて、大らかで品があります。室町ぐらいまではいくかなあ。

この層塔の出現で、私たちの機嫌はかなり↑。ちょっとほっとしました。

石仏そして、こちら!
こちらには説明板があります。平安末期~鎌倉初期、大分のあたりで造仏された、と。
大分といえば、磨崖仏で唯一の国宝「臼杵石仏」があります。時代もまさに同時期です。だいぶ雰囲気違いますけど…
石仏とはいえ、ちょっといたずらっ子のような、きかんきの強い子供のような表情が可愛らしい。
「如来像」とありますが、阿弥陀如来かなあ。

またそのすぐそばに変わった石仏発見。長い長い!(笑)
仏龕ぽい笠塔婆?
笠塔婆ですけど、軸部に地蔵菩薩のレリーフがあります。仏龕(ぶつがん)というべきかなあ。
お地蔵さん優しいお顔です。好きだなあ。それにしても細長い。こちらも結構古いんじゃないかな。

そして、さらなる珍品発見!
ナゾの石もの道の過度のところにぽつんと置かれてます。こういうの、初めて見ますよ!
四角なんですけど、こちら側の側面にはおなじみ五輪塔が浮き彫りになっていて…
ナゾの石ものもういっぱうの面では、船形光背とともに仏さんが彫られています。大日如来かなあ、と思いますが、どうも印が智拳印でも法界定印もなく合掌に見えます。菩薩像でしょうか。ううむ。でも雰囲気的に大日如来な気がします。五輪塔とセットだし。

それにしても、この両方とも、すっごくかわいい!
五輪塔も仏さんもなんかとても優しい雰囲気で、いいなああ。。根津美術館の中で一番好きかも!
それにしてもこれは一体なんなんだろう…

層塔「おお!?」
石造センパイがまた素早くカメラを取り出しました。

あ、この層塔もいいかも!!相輪は明らかな後補ですけど、それ以外は結構ママかもしれませんよ。
四方仏「むとうさん、この四方仏、どれが誰だと思う?」

石造センパイ、鋭い質問。
私は早速iphoneで、コンパスアプリを呼び出しました。

四方仏、というのはその名の通り、東西南北それぞれの仏さんのことを指します。一般的には東が薬師如来、西が阿弥陀如来。南が釈迦如来で北が弥勒如来〔菩薩〕になるんです。それを、梵字で表したり実際に仏さんの姿を彫って示したりするんですけども。

その法則で行くと、手前に見えているのが薬師さん。左のほうがお釈迦さんのはず。
でも、コンパスの針で見る東西南北と比べますとけっこうずれてます。ちょっと違うかもしれません。難しいなあ。

いろいろありすぎて少々混乱
そんなこんなで、根津美術館終了。
こちらではご紹介できませんが、とにかくありとあらゆる石造物がせめぎあってました。
とにかく数が多くて、あくまでも素人目ですけど、かなりの玉石混合な気が…^^;。詳しい方と一緒に一度解説付きで見学したいなあ、と思いました。

「一度、師匠と一緒に廻りたいね」

石造センパイのいうように、私たちの石の師匠・N先生と一緒廻ったら、もっと勘所がわかって味わい深いかもしれません。
いやあ、やっぱり庭の石ものって難しいですわ!

さて、次は大倉集古館へと向かいます。

(続く)

イシブカツvol.9 東京真ん中編①エライ人元邸宅ツアー


イシブカツ
天候に弱いイシブカツ
実にお久しぶりの、イシブカツです!
石部のメイン活動ですが、冬季は寒さに弱い私たちにとって、心理的圧迫感がかなりありましてですね。石田石造(女)センパイがめっちゃクチャ忙しかった、ということも大きな理由ですが、無理をしてでも…とならなかったのは、正直いって気候の件、これは看過できない問題です。

だってだって。
石部のフィールド、ってものすごい露天なんですよ。絶えず露天なんですよ。

石もの(石造物)ってたいがい外にありますでしょ? しかも山裾とか、お寺の端っことか、墓場とかにあるわけです。もうどうにも避けようがない、自然の脅威にさらされているのです。

そんなわけで、冬はもちろん、実は夏もものすごくきついのです。炎天下の中をひたすらじりじり石ものを観る、というのはまあそりゃあもう大変なあれですよ。

…って、いきなり言い訳から入ってしまいましたが、それはさておき、今はベストシーズンなわけです!

現金な私たちは、ちょっと肩慣らし?に東京23区内の石ものを見て廻ることに決めました。

東京の石ものの法則
さて、東京特に23区内で石ものを見る場合、行くところはかなり限られてしまいます。
もちろん板碑などの石ものや、江戸時代の石仏などの石ものや墓石などはありますが、比較的古くて、専門家の方々が「見たほうがいい」と言われるような石ものは、その多くが明治以降に移動されてきたものなのです。

これまでイシブカツでは、埼玉県の板碑を多く訪ねてはご紹介してきました。それというのも、板碑はもともと建立された場所の近くに、そのままの目的で置かれている、ということが多いんです。それが大きな魅力なんですね。本来あるべき場所にある、というのは何となくそれだけでパワフルな何かを温存しているような気がします。
意外と石ものは、移動されちゃうことが多いので、その「本来の場所にある」というのはとても価値のあることだなあ、と思うんですね。

というのも、石ものは、室町以降のお茶人文化と非常に密接に関係しているのです。特に戦国期末期以降のお茶道では、茶室を設け、庭を設け、その空間全部を主がプロデュースして客をもてなします。
そこで「石」は非常に重要なファクターだったのです。
例えば入口から待合室にいたるまでのアプローチ、敷石や庭の景物が必要です。沓脱石といった実用的な石ものも必要ですね。
ここでその人のセンスが問われてくるわけです。目に入るものすべてに意味があるのがお茶道だと思われますが、それは石ものにもあてはまることです。

私たちの印象ですと、例えば石灯籠というと、連想するのはお庭じゃないでしょうか。でも、実は石灯籠というのは、もともとお寺の中に作られた献灯するための器具です。あくまでも仏さんに奉納する明かりをともすものなんですね。本来庭に置くものではないのです。

しかし、お茶人は、茶庭に「世界」を作り上げるために、景物としてお寺におかれていた灯籠を庭にもってきておきました。
そうして時代を経るうちに、庭に石灯籠を置く、というのは何となく当たり前のことになっていったというわけなのです。

明治以降、東京が日本の首都としてなった時、明治の元勲と呼ばれる人たちや実業家がたくさん邸宅を建てました。「明治維新」はその名の通り、それまでの上流階級ではない人たちがたくさんえらくなりました。以前は、足軽の家に過ぎない地方藩の藩士が大臣になったりするようなそんな時代です。

そういう人たちが、明治文化のパトロンになったわけですね。
趣味のいい人も悪い人もいたと思いますが、特徴としては、「やることがダイナミック」というかんじです。ドドーンとでかい、ドドーンと広い。
地方の有名寺院の、有名な木造三重塔や講堂をまるまる移築しちゃう。灯籠どころか、普通の大きな建物を、庭の景物として移築させちゃうんですから、…いちいちやることがでかい。そんな風潮の中で、石ものの「名物」もけっこう移されてきたんです。

そんなわけで、23区内にある石もので「これは」というものがある場所というのは、そんな風に出来上がったお庭にあることが多いのです。

東京石めぐり=元邸宅めぐり
そんなこんなで、23区内を回るとしたら、それはお庭めぐり、みたいなことになるわけです。

今回のメインは、なんといっても「椿山荘」。
椿山荘は、山縣有朋の邸宅だったんですが、その当時のお庭がわりときれいに残されています。こちらにある石ものは、なんといっても東京都下では一番のクオリティです。
私も石造センパイも何度も訪れていますが、今回改めて行ってみよう、ということになりました。こちらは何度訪れてもやっぱりあらためて感動しちゃうんですね。

そして、せっかくだから、とほかに二か所行くことにしました。根津美術館と大倉集古館です。
根津美術館

根津美術館(上の写真は入口にある水船と朝鮮燈籠)は、昭和初期の大実業家でお茶人としても有名な、鉄道王・根津嘉一郎さんの私邸だったところ。大倉集古館は、明治大正時代の大実業家の大倉喜八郎さんが私邸の一角に作った日本で最初の私立美術館です。

そうです。つまり、【偉い人元邸宅ツアー】ともいえるのが今回のコース!
一日でぐるりとまわります!

まずは、根津美術館からスタートです。

(続く)

file.14 中田屋の「きんつば」


いちにちいちあんこ
GWもあっという間に過ぎ去りました~。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私は珍しく?一生懸命働いておりましたよ!毎日毎日ゲラ(校正紙)とにらめっこです。

そのお仕事のほうも昨日無事戻すことができ、予定通り今日は休みを取ることができました。
二か所のパン屋であんぱんを買って食べ比べをしてしまいましたが、それをご紹介するのはさておき、先日いただいた「いちあんこ」をまずはご紹介しましょう。

きんつばまたもや友人Kさんの差し入れ。
#いつもありがとうございます、Kさん!
金沢土産のおすそ分けにきんつばをいただきました!

こちらは、金沢市内にあるきんつばの名店「中田屋」さんの看板商品らしいですよ。
金沢の和菓子は本当に美味しいですから、めちゃくちゃ心が躍ります!
きんつば左が小豆、右がえんどう豆。
中田屋さんのHPを見ると、小豆は北海道産の大納言、皮は丹波産の寒天を使用。とにかく「餡子」に自信あり!といったかんじ。
これは期待が高まります。
きんつばなかみおおお、カンペキです!

見てください、この美しいあんこたちを!!

どちらのあんこも、甘さ控えめ。豆の味を生かす程度の甘味で、豆の風味がダイレクトに来ます。美味しい!

さすが金沢だな、という味です。

やっぱり京都もそうなんですけど、なんか品があるんですよね。それがあんこの味にも現れています。洗練されてます。

島根の松江も、和菓子が飛び切り美味しくて洗練されていますが、江戸時代にお茶道が奨励された町の生菓子は、本当に洗練されてますよね。うううむ。

中田屋
http://www.kintuba.co.jp/main.html

file.13 バニトイベーグルの「あんぱん」


いちにちいちあんこ

あんこもので、実は、最も身近で大切なものをまだ一度もご紹介してないですよね。そうです。「あんぱん」です!!!

私がまだサラリーマンだったころ。
忙しくて時間がなかったので、ランチはコンビニでパンを買って済ませる、なんてことが多かったんですが、その時に余分に一個、あんぱんを買うのです。

これは、自分へのご褒美みたいなものでした。

おやつの時間に食べてもいいし、夜7時ごろ、おなかがすいてるけどまだ仕事しなくちゃいけないときなんかに食べてもいい。
体重のことを考えたら、やめといたほうがいいに決まってますけど、私はお酒も飲めませんし、こんな小さな、ちょっとした喜びは大目に見てあげよう、と思ってました。

そんな、私の心のよりどころ『アンパン』。

今日のいちあんこは、そんなあついを思いを込めて。あんぱんです。
豆パンとあんぱん「バニトイベーグル」さんは、その名の通りベーグル屋さんです。
友人Kさんに「おすすめのカフェだよ」と連れて行ってもらいました。たくさんの種類のベーグルやパンを販売しつつ、おしゃれなカフェも併設。実はランチに「デミグラスソースのオムライス」をいただきましたが、とても美味しかった。丁寧に作られているのがわかります。いいお店です。

お土産に買ったのが、このあんぱん。そして豆パン。
ベーグル屋さんに行ったのに、やっぱりあんぱんを選んでしまうワタクシ^^;。
豆パンとあんぱん豆パンは、甘く炊いた黒豆が入ってます。これもあんぱんの一種と言えるかな?
でも、こちらはどちらかというと生地を味わうあんぱん、と申しましょうか。
ちなみに、生地はモチモチしていてとっても美味しいです。

あんぱんは、こしあんです。甘さ控えめで豆の味がわかる気がします。美味しい!
これで120円はお得な感じだなあ。

こちらのベーグルには、ほかに「桜あんとクリームチーズ」なんていう気になるベーグルもありました。次回行ったときには絶対チャレンジしますよ~~!

バニトイベーグル若葉店
http://vanitoy.shop-pro.jp/

 

 

file.12 志むら「クリームあんみつ」


いちにちいちあんこ

志むらさんに行かずに寛永堂さんで最中を買う、という判断をして、志むらさんへの思いが何となくふつふつと盛り上がっているところ、なんと、思いがけずにこんなに早く再び目白にやってきました。

実は、石部のイシブカツで目白の椿山荘に行ってきまして、その帰り道です。
同行していた石田石造氏(女)は椿山荘のラウンジにも心惹かれておられましたが、
「椿山荘のラウンジのお値段なら、志むらではやりたい放題!」などと必死にいいの募り、「むとうさん、いちあんこでしょ?w」と思惑バレバレながら、志むらさんでお茶することになったのでした。
志むら
志むらは、目白駅前の通り沿いにある超有名和菓子店です。こちらの名物はなんと言っても「九十九餅」と「福もち」なのですが、今日はイートインなので、私はクリームあんみつ、石造センパイはクリーム宇治抹茶カキ氷を。
クリームあんみつよく考えたら、こちら喫茶コーナーでいただくのは、10年以上ぶりです。どちらかというと、買って帰る、ってかんじでね。
二回の喫茶スペースは、明るくて清潔。いかにも和菓子屋さんのもてなし、といった感じ。店員さんの笑顔がステキ。

あんみつも、その雰囲気そのままの、明るくて朗らかな盛り付けと、味。

黒蜜もたっぷりつけてくださってますが、とっても軽やかなので、全部かけてもすっきりして美味しい。お馴染みア干しアンズやフルーツがたっぷり乗っていて酸味があって飽きません。

アイスクリームも甘みはほとんどないコクのほうが立ったもので、全体に乳製品のコクを与える絶妙なお味です。

寒天がまたおいしい!
丁寧に作られた寒天は、変な臭みもなくただひたすら軽やかで涼やかなのですね~!

そしてそして何より!!
あんことエンド豆こしあんと、赤えんどう豆が、絶品です!!!

こしあんが美味しいのはもちろんのことなのですが、赤えんどう豆の炊き方が本当に素晴らしい!とても柔らかいのですが、赤えんどう豆独特の食感はちゃんとあります。

石造センパイの注文したカキ氷のほうも…
宇治抹茶あんこはもちろんですが抹茶の蜜がとっても美味しい、とても満足しておられました!
すごい量に見えますが、抹茶がとにかくおいしいので、するすると完食できちゃう感じです。

いやあ、やっぱり素晴らしい、志むらさん!

志むら
http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130502/13003855/

 

file.11 寛永堂目白本店「花千歳」


いちにちいちあんこ今日は、仕事で久しぶりに目白駅に降り立ちました。
目白、といえば「志むら」。「九十九餅」ですよね!!

柔らかい求肥の中に甘く炊いた虎豆が練りこんである、あの超有名な九十九餅!
最近では、喫茶のカキ氷も大評判みたいですね。今日はさすがに並んでなかったですが、結構行列ができるみたいです。

私も、打ち合わせが終わってから、ふらふらと吸い寄せられるように志むらの前に立ちすくみました。よく見ると昔はなかった、イチゴのコンフィチュールみたいなイチゴシロップが大量に掛けられたかき氷が!!めちゃくちゃ美味しそうです。

でも、そこではた、と気づきました。いちにちいちあんこにならないじゃん、と。

よく考えたら、九十九餅もあんこ、ではないですよねえ。いや、虎豆はあんこ間近、ほぼあんこ!ともいえるか…などと考えながらふらふら駅のほうに戻ってみると…。あれ?何やら新しい和菓子屋さんがあるじゃないですか!

ううむ。

昔から愛してやまない志むらではありますが、一番食べたいものがあんこど真ん中じゃないし、ちょっと今日は浮気してみましょう。もうちょっと暑くなったらかき氷を食べに来てもよいし。

そんなこんなで、初めての和菓子屋さん、「寛永堂」に入店。
こちらは黒豆を使った和菓子が売りみたいですね。今風のデザインのパッケージのお菓子もいろいろありますし、サービスもとても行き届いています。

私は、悩みに悩みましたが、最もスタンダードな最中を選びました。
花千歳花千歳、という上品な最中です。
こういう最中って、一番和菓子屋さんの底力が出てしまいますよね。私が初めてのお店でもなかを買うのは、そんな理由です。
花千歳かわいいですよね~~!
梅の花を移した軽い皮。いかにも日本の美というかんじです。
花千歳あんこはこんな感じ。
甘さはかなりきっぱりとしてます。結構強めの甘さです。
ですので、大きさは小さいのですが、これ一個でかなりのパンチ力。

皮は、ちょっと残念ですが、少々湿気気味。あんこを包んでいるからしょうがないですけど、もうちょっとパリッとしてるか、ふわっとしてると嬉しかったな~。
やはりこちらで買うなら、黒豆羊羹とかがいいのかもしれません。お店の一押しって感じでしたし^^;。

でも、もちろん普通に美味しくいただきました!
こちらは、甘味どころも併設してますので、そちらで食べるのもまたよさそうな感じです。

目白も、いろいろお店があって困りますね。

寛永堂目白本店
http://kaneidoshop.shop23.makeshop.jp/

12年に一度だけ会える女神さま(井の頭弁財天)③弁天さんはふくふく美人


弁天さんの紋章「三つ鱗」
狛犬さんや宇賀神さんのキュートさを堪能しているうち、45分余りあっという間に過ぎてしまいました。靴を脱いでお堂の小さな回廊で並んで待っていると、堂守のおじいさんがにこにこしながら、

「今回は皆さんよかったですね!お堂の中に入って弁天様のすぐ近くに来れるなんて、もう何十年もなかったことなんですよ」

と少々興奮気味におっしゃいます。こちらのご開帳は12年に一度行われてますが、内陣まで入れるというのはなかなかないみたいです。やったあ!
弁天さんの紋お堂の裏手のほうが入口になっています。弁天さんがいらっしゃるの祭壇の上の厨子。正面から見ると一番奥のほうにありますので、裏手から入ったほうがより近くに寄れるからでしょうか。

その後ろ扉のあたりにこんな紋章がありました。
そのおじいさんのお話では、これが弁天さんの紋だそうです。

この真ん中の三角三つは、結構有名なもので「三つ鱗(みつうろこ)」と言います。有名どころでは、鎌倉幕府の執権を務めた北条氏はこの「三つ鱗」です(「北条三つ鱗」と言います)。

調べてみましたら、そもそも北条氏が「三つ鱗」の家紋を用いるようになったのには、江ノ島弁天さんが関係してるんですね。
北条執権の祖、北条時政が、いまいち不遇だったころに家運興隆を江ノ島弁天にお祈りしたところ、満願の日の朝に高貴な女性が現れて「法華経をよく報じて非道なことをしないようにすれば栄えるだろう」とお告げをして、めちゃくちゃ大きい蛇に変化して海に姿を消したんですって。そしたらそのあとの床に、大蛇の鱗が三枚落ちていて、時政はそれを持ち帰って家宝にし、また家紋にもした、…というストーリーがあるんですね。

以来、北条氏ゆかりのところでもこの「三つ鱗」は目にしますし、弁天さんに関係あるところでもよくこの紋をみることができます。この写真のように「三つ鱗に波紋」のパターンが弁天さんの紋になってるみたいです。

井の頭の弁天さんにいよいよあえる!!
さて、そうしていよいよ内陣へ。
もうお気づきかと思いますが、秘仏ですので、写真撮影はNGです。(というか、そもそも仏像はほとんどが写真撮影不可です。申請などしたらまたお話は別ですが)

でも、ここで皆さんにそのお姿をご報告できないのは残念すぎるので、その時の記憶をたよりにちょっとイラストにしてみました。
弁天様(うろ覚え)腕は8本。持ち物は、ほとんど覚えてないんですが、剣と宝珠をもってた、と思うんですよね。
それから額の上にも宝珠があった、ような。
ンでたぶん頭頂部に宇賀神さんがいた、ような…。

正直言って、全部勘違いかもしれません。すみません。
だけど、拝観できた時間、たぶん10秒くらいなんですよ~~^^;。しかもその場でメモるなんて言語道断って雰囲気ですし。そんなわけで、ざっくりこんな雰囲気のお像だった、と思っていただけたら幸いです。

全体的な雰囲気をご報告しますと、彩色がよく残っていて、とっても美しいお像でした。造作も大変繊細で、上品です。
お顔は丸顔で、ふっくらとして優しいお母さん、といった感じです(顔はこのイラスト結構似てると思います)。

HPなどで明記されてませんので、時代はちょっとわかりませんが、創建当初からの、「最澄作」というのはちょっと難しいかな^^;。時代はもうちょっと下ると思います。鎌倉末期、または室町くらいじゃないかな、と。いや、でも、何の根拠もないあれです。雰囲気だけでは、そんな感じだった、と思ってください。

とはいえ、何より感じたのは「ああ、ここのあったかい雰囲気通りの弁天さんだなあ」ということ。拝観したくて集まってきた人々がにこにこして譲り合う感じ。お寺側でご奉仕している氏子の方々もみんな楽しそうだった。いらいらした人なんて一人もいなかったなあ。
そんな優しい雰囲気の中心にいるのが、こちらの弁天さん、というのが、ものすごく腑に落ちる感じでした。とにかく優しいのです。そしてなんだかおめでたいのです。

吉祥寺が文化度高いのにはやっぱり…
そもそも、弁天さんこと弁才天は、仏教の中の神様ですが、もともとはインドのヒンズー教に登場する川や湖の女神サラスヴァティーのこと。水と豊穣をつかさどる女神で、富・福をもたらす女神であり、芸術や言語の女神でもあります。

吉祥寺は、100年ほど前には山深い武蔵野の地でしたが、ここ数十年はまさに文化の街として発展しています。そんな街に、こちらの弁天さまがいらっしゃる、というのが何となくものすごく正しい気がします。

さすがだなあ、やっぱり吉祥寺だなあ、なんて思いながら拝観を終え、お堂の外に出ました。お堂の左わきには、「不動堂」があります。こちらには不動明王が祭られているとのことですが、こちらも秘仏みたいですね。
お堂の周りを一回りしてみると、こちらにもかわいらしい弁天さんがいらっしゃいました。
弁天さんこちらの石像の弁天さんも頭の上に宇賀神さんお乗せてるので、宇賀弁天さんです。江戸時代のものだと思われますが、こちらも優しい感じで素敵ですね!

境内には、こんな石像もたくさんありましたが、そのすべてにお花が供えられてました。そのお花が、なんだか妙にお洒落でね。ガーベラやユリを中心に、まるでフラワーアレンジメントって感じ。こちらの弁天さんにはこんなお花もまたよく似合います。
弁天さんこの頭頂部でとぐろを巻いてる宇賀神さんがまたいいですね!
お堂の中の弁天さんには12年に一度しかお会いできませんが、こちらの弁天さんにはいつでもお会いできます。それでも十分ありがたいなあ。

皆さんも、吉祥寺にいらっしゃる際には、ぜひこちらの弁天さんに足を延ばしてみてください!
なんだかとって和みますよ~!

井の頭弁財天
http://www.inokashirabenzaiten.com/welcome.htm

file.10 母特製「白花豆」


いちにちいちあんこ

週末はびっくりするような寒さでしたね。おまけに雨。私はすっかり雨に濡れてしまいちょっと泣きたい気分になりました。

寒い時、おなかがすいた時というのは、なんとも心細い気持ちになりますね。まるで天に見放されたような、この世界に自分が一人だけで佇んでいるような、そんな迷子のような気持ちになります(大げさ)。

そんな時、私を温めてくれるのは…そうです、言うまでもありません。あんこです。
あ・ん・こ!!!

私の場合、そこにカフェオレとかカフェラテがあるとなおよし。
日本茶も大好きですが、重度のコーヒー中毒なもんで、あんこにもだいたいコーヒーを合わせていただきます。

そんな心細い心持で、帰宅すると…おおおお!!!
はなまめこれはハナマメではないですか!?やった~!
母が、白花豆を甘く煮ておいてくれたのです。

早速アツいカフェラテを入れて、まだ温かい白花豆をわしわし食べました。それまでの孤独感がうそのように、こうして一気に孤独から立ち直ってしまいました(カンタン^^;)。

白花豆は、白インゲン豆ともいいますね。あんこ的に言えば「白あん」のことです。私はあんこと名の付くものはすべて好きですが、白花豆はベストスリーに入る大好きなあんこ。
はなまめ母はお料理上手なので、こういうものをとてもおいしくさりげなく作ってくれます。ちょっとしたおやつ代わりに、私は甘い煮豆(ほぼあんこ)を食べて育ちました。
栄養価も豊富で、甘いものではありますが、余分な脂や添加物も入ってませんから、間違いなく体にいいですよね。

皆さんも、ぜひ豆を炊いてみてください!おやつに最適ですよ!!

白花豆(豆類協会HPより)
http://www.mame.or.jp/syurui/syurui_10.html

 

file.9  たねやの「オリーブ大福」


いちにちいちあんこ今日は、尊敬する友人Kさんから、「いちあんこ、あげる~」と差し入れをいただきました。なんと、「オリーブオイルをかけて食べる大福なんだよ」と!

オリーブオイルをかけて食べる??
斬新すぎますよね?!

たねやさんは、私も大好きな和菓子屋さんです。もともと滋賀県は近江八幡の和菓子屋さんですが、今や全国で展開しているお店です。
初めてたねやの和菓子を食べたときは、確か名物の「たねや最中」でした。羊羹のようなあんを、食べる直前に皮ではさんで食べるっていうスタイル。真正面に美味しい最中です。ちなみに近江八幡のお店にも2回ほど行ったことあるんですよね。近江八幡は、素晴らしいお寺さんが点在してるので、大好きな街なんですけど、行ったらよらずにはいられないのが、洋菓子部門の名物・焼きたてバームクーヘンが美味しくてですね~(うっとり)。

おっと、脱線してる場合ではありません。今日は「オリーブ大福」ですよ!
オリーブ大福おしゃれなパッケージです!
小さな大福の真ん中にあるのがオリーブオイルです。これをかけて食べる、というわけですか!すごいアイデアですね。
オリーブ大福この美しいオリーブオイルは、イタリア中部にあるカステッロ・モンテヴィビアーノ・ヴェッキオ(CMV)社のエキストラバージン・オリーブオイルなんだそうです。この写真だと黄色く見えてしまうかもしれませんが、緑がかった美しいオイルです。
さすがに最高級のオリーブオイルというだけあって、まるでオリーブオイルのジュースみたいなフレッシュな匂いがします。
オリーブ大福大福の部分は、ものすごく丁寧に作られてることがわかる上品な味。あんこには塩が聞いていますが、この塩味が強めのあんこと、オリーブオイルが妙に合う!

たっぷりかけてもまったく重くならないんですよね。味としてはこしあんの大福、香りがオリーブ、みたいな感じです。

ううむ。不思議だけどおいしいわあ!

それにしても、この組み合わせ、よく思いつきましたよね。たねやさんは絶えず新しい商品を提案してくれるし、パッケージもすてきなんですよね。そして、オーソドックスな和菓子もまじめに作ってるかんじがして、ほんと、感心します。

Kさん、美味しいあんこもの、ありがとうございました!!

たねや
http://taneya.jp/okashi/index.html