file.6 八幡屋本店の「秩父自慢」


いちにちいちあんこ
今日は、ちょっとささやかな、というかお上品な大きさの、つまり小さなあんこものをいただきました。

先日秩父に行ったとき、お土産で買ってきておいた「秩父自慢」です。これ美味しいですよねえ。そしてこの企画を始めて以来初めての栗あん!
秩父自慢栗あん栗あん、と思って、原材料のところを読んでみると…あれ?なんだろう。謎の原材料名が一番最初にあるな。

「大手亡」。

ってなに??

食べ物に詳しい母にも尋ねてみましたが、彼女も知らなかった。
なので、さっそくググってみましたところ、これは「おおてぼう」と読むんですって。リンク先をよく読んでみると、はああ、なるほど。これ『白インゲン豆』のことなんですねえ。日本語って難しいですねえ。

白インゲン豆のあんをベースに栗が入ってるってことですね。
秩父自慢

薄い小麦の生地で覆い、上にクルミを乗せて焼いてあります。

栗の風味よりインゲン豆の風味のほうが立ってるような気がするなあ。どちらにしてもおいしいんですけどね^^。

甘さは、かなりしっかりしています。クルミの香ばしさに負けない甘さです。なので、ちょっと小さめですけど、かなりしっかり満足感がありますよ。ふむふむ。

こちらはパッケージも可愛いんですよね。すっきりと必要なことしか書いてない。オールドスタイルというか。まわり全部を覆ってなくて、あまり日持ちしないような感じです。こういう昔ながらのスタイルは潔くって好きです。

八幡屋本店
http://www.yahatayahonten.com/

 

 

 

file.5 袋屋の「すまんじゅう」


いちにちいちあんこほぼ毎日更新、と言いながら、ちょっと飛んでしまいました。
でも、ご心配なく!
毎日あんこは、間違いなくいただいております。私のあんこスピードに、webにアップするスピードが追いつかないだけなのです。
そんなわけで、この三日であんこネタはたまってしまったので、その中でも特にお勧めしたい「すまんじゅう」をご紹介します。

「すまんじゅう」は埼玉県中部、西部、北部でよく食べられているあんこもの。天然酵母や酒だねを使ってふくらました白い皮と、中には粒あんが入っているものです。昔は、みんな家で作って食べてたらしいですが、今は買って食べるほうが多いのかな。
私の祖母は埼玉の農家の出でしたから、よくこの「すまんじゅう」を作ってくれました。私のとっては何より美味しいふるさとの味なのです。

そして今回は、秩父長瀞の、すまんじゅうの名店「袋屋」さんのすまんじゅうです!やっほ~!
袋やのつつみ袋屋さんのすまんじゅうは、子どものころ何度か食べたことがありましたが、自分で買ったのは初めて。一個126円。包装紙もレトロでかわいいです。
すまんじゅう群れ
この写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、かなり大きい!
コンビニのあんまんより一回り大きいかな。しかも重量は二倍ぐらいあるって感じ。生地もあんこもぎっしり詰まってます。
すまんじゅう中はこんな感じです。
包丁で切ってしまったのでふんわり感がいまいち分かりにくいかな~~
すまんじゅうは何といっても、皮が命!こちらのすっごくふんわりしてますが、もちっとしていて、美味しいんです!
天然酵母らしい匂いがまた良し!
#最近ではベーキングパウダーとかで簡略化して作っちゃってるお店もあるので、天然酵母だと本当にうれしい。

あんこも、程よい甘さです。あんこの皮もやわらかいけど、粒あんならではのあたり感もきっちりあっていい感じ。

まさに理想的なすまんじゅうです!

最近、天然酵母パンにはまって一生懸命作ってるんで、今度はすまんじゅうを作ってみよう!と固く心に誓いました。

袋屋
http://www.e-shops.jp/local/nsh/0765119495.html

 

 

file.3 巣鴨みずのの「塩大福」


いちにちいちあんこ
ここ数日、いつにもましてあんこものが我が家に集まってきて交通渋滞を起こしています。
どれも生もの、一刻の猶予もありません!
苦悩の末、ついに今日のお昼ご飯は、お米を食べることをあきらめ、お味噌汁と、あんこもの達、というラインナップでいただきました。

そして今日のご飯代わりになった「本日のいちあんこ」は、こちら!
みずの、塩大福武藤家は全員あんこが大好きです。
そのため、それぞれが行った場所であんこものを見つけては買って帰るもんですから、あんこものが重複してしまうんですね。
この塩大福は、母がデパートで出店してるのをおお!?と思って買ってきたもの。
塩大福の元祖みずのの塩大福です。さすが、母のセンスに間違いなし!
5個入りちょっと楕円形で華奢な感じに見えますが、実際には、かなり大きい大福です。
あんこは粒あん。少し白みがかったあんです。
塩味が強いあん由来がきをみますと、この塩大福、昭和30年代にみずのの店主が、考案したものだそうです。なので「元祖」。ご主人の故郷でよく食べられていた塩味の大福もち「塩あんびん」をベースに考えたものだそうですよ。

今ではいろんなところで造られてますけど、さすが元祖だけあって、こちらの大福は確かに「塩」大福でした。甘味はほのかで、かなりしっかりと塩を感じます。
図らずとも、お昼ごはんにぴったりです!

アサリとねぎのお味噌汁と一緒にたっぷりいただきました。はああ、おなかいっぱいです。

みずの
http://www.shiodaifuku.co.jp/mizuno.htm

 

file.4 秩父、松村甘味食堂のお萩と黄味しぐれ


いちにちいちあんこ

今日は、シンガポール在住の友人Jちゃんが帰郷していたので、Jちゃん家族と、もう一人の友人Cちゃん家族とピクニックに行ってきました。

場所は秩父の羊山公園というところ。羊山公園は、埼玉県西北部にある、秩父市の春の名所。特に春は一面に咲く芝桜で有名です。今日はまだ3分から5分咲という感じで、それよりも桜の花が満開でとってもきれいでした!
しょっぱい系
そこで秩父出身のJが用意してくれていたのが、松村甘味食堂のお稲荷さん、おにぎり、おこわ、赤飯、などなど。めちゃくちゃ美味しい!! もう一人の友人Cちゃんが用意してくれた、これまた秩父名物味噌ポテトも一緒に。 この味噌ポテト、ジャガイモのテンプラに味噌田楽のみそをかけたような感じのもの。甘しょっぱい素朴で何とも後を引く食べ物です。

本当に気候もいいし、子どもたちも面白い&可愛くて、あっという間に夕方になってしまいました。本当にたくさん用意してくれてたので、食べきれなかったあんこものをお土産に頂いて夜の食事でいただきました。
それがこの、本日のいちあんこ(正確には二あんこか…)!
黄味しぐれとおはぎ
黄味しぐれは、黄味アンとこしあん、おはぎは柔らかく炊いたつぶあんがたっぷり! どちらも、丁寧に真面目に作られていてホッとするお味です。なんていうか、お料理上手な田舎のおばあちゃんがいつも作ってくれてるおはぎ、ってかんじ。なごみます。

夢中で食いついてしまったからですが、半分に割った写真を撮っておくのを忘れてしまいました^^;。それぐらい、腹ペコな私のとっては魅力的なお姿だったのです…。

あああ、おいしゅうごうざいました。今日も幸せな気持ちでぐっすり寝られそうです。
Jちゃん、Cちゃん、ありがとう!!!

松村甘味食堂 http://tabelog.com/saitama/A1107/A110701/11014485/

file.2 加賀屋の季節限定じょうよ饅頭「ことほぎ」


いちにちいちあんこ

さて、本日のいちあんこは頂きもののお饅頭です。金沢の名旅館「加賀屋」のオリジナル和菓子、「ことほぎ」。母のお友達のお土産。

加賀、といえば美味しいものの宝庫。特に和菓子もお茶文化の発達したところですから名店がたくさんありますし、全体的に何食べてもうまい!状態だと思います。
そんなお土地柄ですから、こちらの「ことほぎ」もお土産物ながら、きっちり上品に美味しい。

「地の食材を生かして」というコンセプト。皮には加賀丸芋を使い、薄紫の色は山川紫というお芋の天然の色合いだそうです。いわゆるじょうよ饅頭ってやつですね。

ことほぎ

そして、やっぱり金箔!
金箔あると加賀って感じしますよねえ。おされですねえ。

ことほぎのあんこそしてあんこは、こしあん。
ねっとり&ずっしり。でも甘さは抑え目で上品。小さいんですけど、かなり食べ応えがあります。

ちょっと濃い目に玉露を入れていただいてもいいし、風味がしっかりしてるので、意外とカフェオレでもいける!

そういえば、遠い昔、私がとある出版社で営業部にいた時、北陸全域~金沢・富山は担当地区でした。私が泊まるのは加賀屋なんて絶対無理でしたけど、小さなビジネスホテルの一室で、加賀の国の和菓子をいただくのが至福の時間でした。

しかも北陸本線の売店には絶対「あんころもち」(250~350円)のパックが売ってましてですね。新潟から富山に行く間にひとパック。富山から金沢に行く間にもひとパック。金沢から岐阜に行く間にもひとパック…と順調に平らげ…。
つらい出張の唯一といっていい楽しいひと時でございました。

出張で行って以来、北陸が大好きになり、その後も何度か一人でぶらぶらしてますが、北陸、っていうか日本海側のあんことごはんと魚ははずれなしです!人もやさしいしな~。
また北陸の旅に行きたいです…。

加賀屋グループ
http://kagaya.yado-log.com/e13312.html

 

 

「えらい人たち」、ことを成し遂げた年齢と寿命にビビる


 

そんなに早く亡くなってたの??!
偉人の年齢や寿命を改めてみていくと、かなりびっくりします。
例えば、織田信長は49歳のとき、本能寺の変で亡くなりました。当時の49歳はそんなに若くないかもしれませんけど、かたや徳川家康は75歳まで生きていますから、やっぱりちょっと若いような気がします。
49歳といえば、上杉謙信も49歳で亡くなりました。ライバルだった武田信玄は53歳。
戦国時代の武将の没年を見ると、50前後から60前後が多いので、当時の平均的な寿命からしてもそのくらいだったのかもしれませんが、自分の来し方に当てはめて考えると、昔の人ってめちゃくちゃ濃厚な一年だったような気がします。歴史に残るような偉人と自分を比べちゃいけないけど、やっぱりすごいなあ、というのが自分がその年齢になってみると実感を伴って分かるような気がしますね。

織田信長の人生で見てみると、
桶狭間の戦いのときなんと26歳!上洛したとき34歳!右大臣になったのが43歳!!!
かたやわたくし26歳の時、編集になって3年目で仕事でいっぱいでよく愚痴ってました。34歳の時、二社目の出版社で仕事でいっぱいいっぱいになって一人寂しく深夜残業してました…。わあ、小さ!!!

実際、同じ人間として彼の人生を見てみると、ほんとに半端ないですよね。ずーっと戦ってます。気の緩む隙など一部もありません。
そしてそんなに忙しいのに、ちゃんと子供も作ってます。正妻以外に10人もの女性を側室に迎えてます。なんてマメなんでしょう!

天下人で、女性にマメといえば、天智天皇(後宮の女性が多かったので勝手にそう連想してしまった)。大化の改新で有名な中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)は、そういえばどんなかんじでしょう。
まず、蘇我家を滅亡させた乙巳の変の時、なんと19歳!
そのあとの大化の改新の時、20歳!
新羅と戦って大敗した白村江の戦い後、都を近江に移して即位したとき37歳。
そして亡くなったのは46歳だそうです。

え、えええ~~!
37歳って、とっくに通り過ぎた年齢ですやん!

…個人的に衝撃走りました。

世界の偉人も調べてみる
こうなってくると、世界のほうもちょっと気になります。

世界の偉人といえば、そうです!イエス=キリストさん!
磔になった時は34歳か37歳だったみたい。若い!!
しかも、それで類推すると、実際に宣教した期間は多くても3年ほどだったんですって。信じられません。そんなに短期間での教えが、2000年もの間人々に信仰されてきたんですから、まさに奇跡です。

この方向での偉人といえば、イスラム教の開祖ムハンマドは享年62。仏教の開祖ゴータマ・シッダールタは80歳で亡くなっています。

ちなみに、ムハンマドが啓示をうけたの40歳頃。シッダールタが出家したのが29歳で、悟りを開いたのが35歳の時です。
わあ~~~!ほとんどすべて過ぎ去ってる~~~!

いや、こんなすごい人たちと比べたった意味ないことは重々わかってますよ。でもやっぱり比べちゃうわけですよ。

逆に長生きだった偉人たち
若くしてことをなしたことにビビってるばかりでは、あれですので、逆にめちゃくちゃな長生きで、大器晩成な偉人かいないかな、ということでちょっと見てみましょう。

まず一番最初に挙がるのは、北条早雲ですね。
北条早雲が、一般的に歴史の中に表れてきたとされている駿河の国下向が、44歳の時。
戦国時代の下剋上の先鞭、嚆矢と言われる伊豆討ち入りが、61歳。
相模の国を平定したのがなんと86歳。そして88歳で亡くなりました。
(とはいえ、最近では疑問を呈している研究者もいるとのことですが^^;)

それから、鎌倉時代の高僧、重源上人も長生き。
重源さんは、東大寺大仏殿再建の責任者になった時、すでに61歳。そしてやり遂げて85歳で亡くなってます。これもすごい話ですよね。

あと、何気にめちゃくちゃ長生きしてるのが、真田信之。有名な真田幸村のお兄さんですね。なんとなくなったの93歳ですって!
信之は大器晩成というよりも、若いころからできる人だったと思いますが、派手な父親と弟に少々隠れがちですよね。それにしても93歳とは驚きました。

それから、信之と比べてしまうとあれですけど、徳川家康も75歳と長命でした。
彼の場合を見ていると、あの過酷な環境と試練の連続の中、それでも生き延びて、生き抜いて、最後につかみ取った天下だったという感じがしますよね。対して秀吉は61歳で亡くなっていますが、もしあと10年秀吉が長生きしていたら、家康に天下はまわってこなかったでしょう。
長命も才能のうち。これも中国風に言えば天命なんでしょうね。

それにしましても。
この記事を書いていて、凡人なワタクシは、ため息のつきっぱなしでありました。どっちにしてもまじめにコツコツ生きていこーっと。というのが私のささやかな決意なのでした。

file1.上野みはしの小倉あんみつ


いちにちいちあんこ
「いちにちいちあんこ」栄えある一回目は、大好きな上野みはしの小倉あんみつ!
上野みはしは、なんといってもこしあんが、めちゃくちゃ美味しい!! とにかく、とろけるような口どけ。絶妙な甘み。小豆の上品な風味。特別な味付けとかではなく、とにかくこれぞ王道な美味しいあんこです。
みはしのこしあん

私はこのあんこを食べるたびに、思わず目をつぶってしまいます。「ふわあ」って心の中で叫びながらいただいてます。声に出さないで静かに味わうのは、ちょっと大人になったからなのです。

昨日いただいたのは、「小倉あんみつ」550円。小倉あんみつには小倉のアイスが乗ってます。この小倉アイスはアイスクリームというよりはシャーベットという感じ。あっさり系。
小倉あんみつ

上野みはしは上野に本店がありますが、結構支店も出してます。この写真は上野アトレでの写真ですが、私はよく池袋東武のみはしに立ち寄ります。お持ち帰りもありますので、ぜひ試してみてください!

上野みはし
https://www.mihashi.co.jp/top.shtml

「いちにちいちあんこ」始めます。


いちにちいちあんこ
「好きなものは何ですか?」と聞かれると、「あんこ!」と答え続けて、はや30年。そのことわかりやすく表すために、私をそれ「一日一アンコ、ですよ」と表現するようになりました。

誇張ではなく、ほぼ事実です。アジアから遠く離れてしまったときや、体調の悪いときはともかく、「あんこ」はいつも私の傍らにありました。まさに、私の人生は数々のあんこたちに彩られているのです。

それにしても、「ワインはいつも私の傍らにあった」とか、「私の人生は数々の男たちに彩られている」とかいうとなんかかっこいいですけど、あんこにした途端牧歌的な表現になってしまうもんですね。なるほど…。
自分で書いておいてなんですけど、あんこ、というのは何か人に警戒心を与えないというか、そんな感じの存在・言葉だなあ、と改めて思います。

決定的に誰かを攻撃しないし。
食べても、脂分が入ってない分、それほど太らないし。
こんなに草食系テイストにあふれた言葉もなかなかないですよね。平和っていうか。
いやあ、本当に素晴らしい!あんこ!
ゆであずき(デンキヤホール)

*写真は浅草の喫茶店「デンキヤホール」の名物「ゆであずき」。ものすごく美味しいです!

そんなこんなで、そんなにほぼ毎日あんこを食べてるんですから、それを皆さんにご紹介してもいいんじゃないかと思いまして、新サブカテゴリをオープンすることにしました。

ほぼ毎日更新!いちにちいちあんこ。

どうぞよろしくお願いします!